西田実のレビュー一覧

  • ハックルベリー・フィンの冒険 上

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    昔のアメリカ社会がよくわかり、昔の人は容赦ない発想が多いと思いました。ハックが物語を進んでくうちに成長するのが伝わります!

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    2025年11月07日
  • ハックルベリー・フィンの冒険 下

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    児童書?とんでもない、黒人奴隷問題の出発点となる本だ。
    黒人奴隷を自由にする手助けの噂が広まると、恥じて生きられないような時代背景の冒険。
    黒人は産んだ子とも、妻とも離れる。

    仲間の為なら勇気を持って地獄に落ちれる勇敢さが響く。
    「やつは奴隷なんかじゃない。この地上を歩いてるどの生き物とも同じで自由なんだ!」

    考察したいので、再読の必要あり。

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    2024年07月03日
  • ハックルベリー・フィンの冒険 下

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    【ハックルベリー・フィンの冒険 上・下】
    マーク・トウェイン作、西田実訳、岩波文庫、1977年

    面白かった。

    「キャッチャー・イン・ザ・ライ」の主人公ホールデンが「20世紀のハックルベリー・フィン」と呼ばれると知って、初めてちゃんと読んでみたが、面白かった。

    作者マーク・トウェインは1835年生まれで、日本で言えば「幕末明治の時代」に生きた人。

    日本で若い志士たちが「黒船襲来」「尊皇攘夷」と立ちまわっていた時代のアメリカで、トム・ソーヤーやハックルベリー・フィンといった少年たちが見る社会と自然を余すことなく描いた作家。

    本書は浮浪児で自然を愛する主人公ハックフィンは暴力的で怠惰な父親

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    2019年01月07日
  • ハックルベリー・フィンの冒険 上

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    行き帰りの新幹線の中で読んだ。今ごろかよという心の声は無視することにして、アメリカ文学の金字塔と言われるだけのことはあるというのが正直な感想。詳細は後日。

    「嘘の祈りだから叶わないのだ」。

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    2018年10月10日
  • ハックルベリー・フィンの冒険 上

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     面白い、なんてものではない。マークトウェインすげー!であります。

     30年ぐらい前に父が読み聞かせしてくれた本の一つ。内容は忘れたけれどトム・ソーヤよりも面白かったという記憶ははっきり持っています。今回子供たちへの読み聞かせに取り寄せてみたら、分厚くて字が小さくてびっくりしました。先に再読したトム・ソーヤの冒険ではトムが利発でハックのそういうところは目立たないこともあり、こちらはもっと牧歌的だったかと少し勘違いしていましたが、とんでもない!アウトドア的なサバイバルに社会的なサバイバルの要素も加わりぎりぎりの物語です。
     物語の構造としてはロードムービーです(。まだ下巻末まで読んでませんので

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    2015年05月12日
  • ハックルベリー・フィンの冒険 上

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     齊藤ジョニーというミュージシャンがいる。彼のファーストアルバムの1曲目が「ハックルベリー」というタイトルで、これを聴いていたら無性に読みたくなった。歌詞の中に「世界のすべてが君の恋人だった」というフレーズが出てくる。この本を読んだ人なら、みんなハックのことが好きになる。だからこの歌詞に共感し、グッときたのであった。

    <ハックは宇宙的存在>
     この本の素晴らしさは、ハックルベリー・フィンのキャラクターの描かれ方にある。何ものにも染まっていない純粋無垢なものの見方、善悪のジャッジさえも意味をもたない透き通った心は、仏教的に言えば仏陀の境地であり、空がそこにある。目の前に現れるものをただありのま

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    2012年12月01日
  • ハックルベリー・フィンの冒険 上

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    ネタバレ

    アメリカ文学を代表する、マーク・トウェインの名作。
    岩波文庫の上下二巻。
    世界中の少年たちの憧れ、『トム・ソーヤーの冒険』の続編です。
    前作の最後で財宝を見つけたうえ、富豪未亡人の養子となったハックルベリー・フィンは、しきたりだらけの文明的生活にやはり馴染めず、ろくでなしの親父の登場とたかりもあり、自由を求めて家出。
    それをトムが連れ戻そうとして前作は終わりますが、本作品はまさにそこからストーリーが始まります。
    再度の家出で逃亡奴隷のジムと一緒に筏でミシシッピ川を下り、目指すは自由の町ケーロ。
    富裕な大地主のグレンジャーフォード家に保護されたかと思えば、敵対するシェパードソン家との抗争に巻き込

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    2012年10月07日
  • ハックルベリー・フィンの冒険 下

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    傍からみたら最低限の教育も受けていないガサツでしかない浮浪少年ハック。だけれど、その内には勇気と誠実さと、ありのままの自然を愛する豊かな感受性が隠されている。
    これらのことが第三者の視点からでなく、すべてハックの行動や独白から読むものに伝わるようになっている。
    これが実に見事で、まるで本当に独りの少年が語っているかのようなリアリティがある。
    物語の展開を云々することは容易だが、この作品の本質は"冒険"にはなく、あくまで一人の孤独な少年の内面を描き出すことにあると思う。
    結末はいかにも創作だが、実はこれはハックの願望を具現化した妄想であるとしてもなんら矛盾しないように思う。

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    2012年07月29日
  • ハックルベリー・フィンの冒険 下

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    4月11日読書会課題。当日の朝にやっと読み終わって慌しくはあったけども、第一回目の課題としては最高だったぜ!
    でも、わたしは前半のほうが好きかな、ジャクソン島に行って星を見上げるあたりまでのドキドキ感!
    もちろん後半で王様と公爵が出てきてから、ハックが人間の汚さとか、狡猾さと向き合いながら、自分が正しいって思うことを選び取っていくとこも好きだけどね!いずれにしても読んでよかった1冊でした。名作だね!

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    2010年04月12日
  • ハックルベリー・フィンの冒険 上

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    実はこの本とトム・ソーヤの冒険は原作を読もうと高校のとき購入し、最初の数行で挫折した辛い記憶があります… 南部訛りの英文なんて高校生には分からないって… しかも出版されたのは1885年。そりゃあ辛いものがありますよね。日本語で読むのは楽だなあ〜 なんてニコニコしながら読みました。

    面白かったです。当時の南部の状況も興味深いし出来事が又面白い。正直ハックの置かれた状況は面白いだけで済まされない状況ですがこの精神と肉体の強さはすごいなあ。昔は物が無いから応用力がつくのでしょうか。物事を打開する力だと思います。強かに、そしてまっすぐに(純粋、と言う意味ではなく)生きている。生きる力、と言う事だと

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    2009年10月07日
  • ハックルベリー・フィンの冒険 下

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    「トムソーヤの冒険」で有名な作家の「トム..」の続編的な作品でトムの仲間の一人ハックが主人公の冒険物語。

    アメリカ南部が舞台で、暴力的な飲んだくれの親父から逃げる様に、筏での旅に出る。途中出会った逃亡奴隷である黒人のジムも加わり物語は進んでいく。
     
    奴隷制が残るアメリカ南部(特にミシシッピ川)の
    人、自然の描写が細やかで、人柄や景色がありありと浮かんでくる。

    人への気配りが出来、聖人の様な心の優しいジムと話し方はがさつだけれども、良心を持ち1本筋の通ったハックのやりとりが物語のキモ。

    大人の汚さを知り、ある意味それを達観しているジムは、大人の扱い方は心得ていて、物語後半で登場するトムと

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    2009年10月04日
  • ハックルベリー・フィンの冒険 上

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    「トムソーヤの冒険」で有名な作家の「トム..」の続編的な作品でトムの仲間の一人ハックが主人公の冒険物語。

    アメリカ南部が舞台で、暴力的な飲んだくれの親父から逃げる様に、筏での旅に出る。途中出会った逃亡奴隷である黒人のジムも加わり物語は進んでいく。
     
    奴隷制が残るアメリカ南部(特にミシシッピ川)の
    人、自然の描写が細やかで、人柄や景色がありありと浮かんでくる。

    人への気配りが出来、聖人の様な心の優しいジムと話し方はがさつだけれども、良心を持ち1本筋の通ったハックのやりとりが物語のキモ。

    大人の汚さを知り、ある意味それを達観しているジムは、大人の扱い方は心得ていて、物語後半で登場するトムと

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    2009年10月04日
  • ハックルベリー・フィンの冒険 下

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    筏でミシシッピ川を下る自然描写が良い。
    黒人奴隷の逃亡を助けるのが悪、という共通認識がさすがに時代を感じる。

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    2024年07月07日
  • ハックルベリー・フィンの冒険 上

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    ハックの巧妙な機転と嘘もいいが、私はジムの親切心と良心をいいなと思い又憧れる。

    流れる筏によって色んな人々に会い、トラブルに見舞われる。
    筏が破壊されたり、ロミジュリのような展開にあったり、短編集のようで読み応えがある。

    旅は道連れ、冒険する時は絶対相棒を連れていくことにした。

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    2024年06月22日
  • ハックルベリー・フィンの冒険 下

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    ネタバレ

    訳者があとがきに書いているように、これは、主人公に「都合のいい空想」でなく、「とんでもない苦労を背負い込んだ現実」の冒険で、読みながら悲しみや苦悩が沁みてくらくらしてしまった。ゆるやかな至福のうつくしさ(原文で読める日がくれば!)さえ掻き乱されて酷い目に遭わされて、けれどそれでもハックは自分たちにさんざ悪事をはたらいた2人を哀れに思う。ハック自身が、ジムを逃すということ(物語当時は奴隷制が生きていてこれは重罪とされた)を「地獄に堕ちても仕方ない」ことと認識にしていて、とんでもないおやじもいて、自分をときに「悪党」に分類しているせいだろう。だが、かれもジムも善良でないにせよ素朴で、悪者とは縁遠い

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    2022年04月30日
  • ハックルベリー・フィンの冒険 上

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    ネタバレ

    滑らかな語りに想像を誘われ、つりこまれるように読んでいった。けれど、この「冒険」には(主題・教訓・筋書を見つけようとする者は酷い目にあえ(意訳)という前書きに配慮し野暮なことは書くまいが)奴隷制が放置されるままに跋扈していた時代の空気がかなしく流れているように感じられた。ひとつひとつの描写が、訳のうまさもあるだろうが、びっくりするほど豊かで巧みなので、いっそうそれを感じてしまうのだ。下巻はどうなるだろうか?

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    2022年04月29日
  • ハックルベリー・フィンの冒険 上

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    【ハックルベリー・フィンの冒険 上・下】
    マーク・トウェイン作、西田実訳、岩波文庫、1977年

    面白かった。

    「キャッチャー・イン・ザ・ライ」の主人公ホールデンが「20世紀のハックルベリー・フィン」と呼ばれると知って、初めてちゃんと読んでみたが、面白かった。

    作者マーク・トウェインは1835年生まれで、日本で言えば「幕末明治の時代」に生きた人。

    日本で若い志士たちが「黒船襲来」「尊皇攘夷」と立ちまわっていた時代のアメリカで、トム・ソーヤーやハックルベリー・フィンといった少年たちが見る社会と自然を余すことなく描いた作家。

    本書は浮浪児で自然を愛する主人公ハックフィンは暴力的で怠惰な父親

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    2019年01月07日
  • ハックルベリー・フィンの冒険 下

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    ネタバレ

    ネタバレありです。

     つまるところ、トム・ソーヤというキャラクターが好きかどうかで、この巻の好き嫌いは分かれるのではないでしょうか。ジムとハックのロードムービーからうって変わって2巻中盤からはトム・ソーヤ劇場です。決して面白くなくはないんですが、悪のりがすごいんです。まあ王様と公爵もひどかったので、言ってみれば2冊あわせて大半を悪のりが占めているとも言えなくもないわけですが、なんでしょう、トムは基本的にもっと安全なところにいてサバイバルではないので鼻につくのでしょうか。その、周囲の人間も読者をも唖然とさせるような悪のりこそがトム・ソーヤの持ち味なわけなので、良い悪いではなくて本当に好き嫌いの

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    2015年05月16日
  • ハックルベリー・フィンの冒険 上

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    『トムソーヤ~』とともに有名な作品。
    だが、この2作品で絶対的に違うのは、主人公の立ち位置。
    トムはいたずら好きだが“子供の範疇”から決して越えず、また、あれこれ文句をいったりもするが当時のアメリカ南部での一般的な考え方(黒人≒奴隷とか)からも外れずに、あくまでも世間という手のひらの上で行動している。
    ハックは設定も浮浪者…自由人というべきか…で、考え方もまた、世間一般のしがらみのない考え方だ。
    逃亡奴隷を通報するべきか、ハックは必死に考える。当時の常識ならば、悩むところではないのだ。言わなきゃいけない。ハックが躊躇しているのは、言えばジムは逃亡奴隷として処罰されるが、そんなことを幇助するのは

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    2014年08月03日
  • ハックルベリー・フィンの冒険 下

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    P112のハックが人間として生きるため、悪へと向かうことを決める場面。P246のトムのジムは人間発言。

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    2012年11月15日