貴子潤一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私はライトノベルで育った世代である。が、年を経るにつれてライトノベルからは遠ざかっていった。それは私の嗜好の変化もあるが、「萌え」という言葉に代表されるライトノベル作品の傾向の変化(偏り)も大きいと思っている。
その中でもこの作品は期待して久しぶりに買ったものである。
ライトノベルの多くは「続き物」が前提である。細かな理由は知らないが、とにかくシリーズ化をしようとして、かえって質を落としている作品は数知れない。それでも出版社はシリーズを売ろうとする。逆に言えばシリーズものでない短編集は乙一を除けばこれくらいではないだろうか。
というわけで、全7編の短編集。ライトノベル界では異色である。