小林昌平のレビュー一覧
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Before
悩みに対し過去の偉人はどう解釈したのか知りたい.
Contents
ウェーバー:人間を突き動かすエンジンはお金ではない.情熱,個人的な物語である
デカルト:人生でどうしてもやりたいことを分割,年月日時間に落とし込み.小さなゴールを達成すれば次のゴールを達成する気にもなる.
ジルドゥルーズ:会社やめたくても,片手間に自分のやりたいことをのびのびとやっておく.考え方次第.周りにどう思われようがやりたいことはやってやる精神
ブッタ:緊張や不安は,承認欲求や焦りなど感情からくるもので,終わると消滅する.結局世界は無常で過ぎ去っていくものなので,過去の記憶や未来の不安に拘らず,今ここに集 -
Posted by ブクログ
【before】この本を読む前の私は、これらを知りませんでした。
・資産運用の利益率(リターン・R)が労働所得の伸び率(グロース・G)を上回っているのが現代。R>G である限り、資本主義は持続不可能な経済格差を生み出し続ける。ピケティ
・認知科学の世界では、大きな問題にゼロから取り組むことをアルゴリズムと呼ぶ。それはコンピュータにしかやれないようなハードな作業。
・小分けにしたり、コツを考えたりして取り組みやすいものにすることをヒューリスティックス(簡便なやり方)と呼ぶ。
・手に負えないサイズ感を小さくするのが、デカルト的アプローチ。
・物語を結ばない映像の羅列を見ると、脳は体に「眠っていいサ -
Posted by ブクログ
ネタバレ〈学んだこと、印象に残ったこと〉
・時間を空間的に2次元のように捉え、「たくさん予定を埋める=充実している」と考えるのではなく、もっと自由に時間を使うことで濃密な時間を過ごすことができ、その時間が過去や未来にも繫がる4次元的な時間になることで、自分らしく過ごせる
・お金を得ることを目的にするのではなく、楽しんだ結果、お金という結果も付いてくる
・困難を分割する(ハードルの高いゴールをいきなり目指すのではなく、目指す段階を区切って物事に取り組んでいく)
・人は失う悲しみの方が得られる喜びより2.5倍感じやすい
・選択肢が少なかったり、他人に判断を委ねた方が楽に生きられる
・SNSなどで承認欲求を -
Posted by ブクログ
「忙しい。時間がない」、「自分を他人と比べて落ちこんでしまう」、「嫌いな上司がいる。上司とうまくいっていない」、「死ぬのが怖い」など、25の現代人の悩みについて、過去の哲学者が導き出した答えにふれることで、それらの日常の悩みを解決する糸口をみつけるとともに、哲学者がその答えに至ったプロセスをたどりながら、哲学に興味をもち、ふだんの思考の枠をひろげてみるというコンセプトの本。
コンセプトはとても面白いと思ったが、どうしても個々の内容は薄くなってしまっているように感じ、悩みへの回答としても牽強付会感は否めなかった。
ただ、悩みへの回答になっているかということを度外視すれば生き方のヒントにはなる部分