山本高樹のレビュー一覧

  • 旅は旨くて、時々苦い

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    人の旅話を聞いてもあんまり楽しさを感じずに興味が持てない。それは旅は経験であるからこそ。経験は自分がしてこそ味がする。

    旅先での忘れられない景色。
    マウントジョンの星空、どこか忘れてしまったけれど終わりの見えない岩砂漠の地平線、ボルネオでの昼と夜の境目に浮かんでくる1番星、カンボジアの遺跡で猫とお昼寝しながら眺める夕日、ウルルの灼熱の砂漠を1人探索した時の赤土、上海のジャズバーの迫力、、

    文章だけで知っている光景である時がとても嬉しい。あ〜あそこの角曲がったところね!とかなるの、この先どれだけ増やせるだろう。

    いつか必ず、ここに戻るという地。私にとってはプリンスエドワード島。

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    2024年02月18日
  • 旅は旨くて、時々苦い

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    30年以上前から「旅」を生業としている「旅の
    達人」による紀行集です。

    特にトラブルやドタバタを描くわけでもなく、
    そこで見た景色を水墨画を描くように淡々と
    描写する内容には旅情を誘われます。

    主に食がテーマであり、辺境の地で食べた食事
    などもゲテモノではなく、現地の人からちょっ
    と誘ってもらったスープを忘れられない味とし
    て記している下りなどは素晴らしいです。

    旅とはこうありたい、と願う一冊です。

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    2024年01月31日
  • 旅は旨くて、時々苦い

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    山本高樹さんが旅人となり旅を言葉に写真にされるようになって30年か、、とそんなに昔から存じている作家さんではないのだが、なんか、ラダックの風息あたりと比べると、すっかり、大ベテラン、この道の大家になっておられて、本書の文書は堂々素晴らしい。
    それでも、彼はつねに迷い知らないことを知らないわからないことをわからないと恥ずかしそうにそっとつぶやき、奥ゆかしい。

    行ったことがない土地には山本さんの文章をよみ行ってみたいと単純に思うし
    行ったことがある国にはこんなふうに行けたらよかったと思うし
    ラダックにこれから行くのでそのあたり、本書の後ろの方が読み始めたのだが、最後の最後の、
    ひまわりの種と夜行

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    2023年07月22日
  • ラダック ザンスカール スピティ 北インドのリトル・チベット[増補改訂版]

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    『地球の歩き方』の辺境ガイドブック。
    インドはインドでも、なぜこの地域に惹かれるのだろう。
    しかし2019年8月、インドのモディ首相は選挙結果を背景に、ジャンムー・カシミール州の自治権を剥奪した。
    パキスタンは当然のように反発。ヒンドゥーとイスラームの対立は根深い。
    表面的に言われているだけで、ヒンドゥーもイスラームもシクもジャイナも、それぞれに上手くやっているのだと思っていただけに本当に残念でならない。
    (20190730)
    2020年、新型コロナウィルスは文字通り世界中に拡がり、移動の自由が制限された。

    このガイドブックを執筆・編集した山本高樹氏の『インドの奥のヒマラヤへ』を読みながらこ

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    2023年05月04日
  • 旅は旨くて、時々苦い

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    まず第一に本のタイトルのネーミングセンスに脱帽です。全部詰まってますね、このタイトルに。
    少しずつ、異国の地を想像しながら、わからない国は画像をググって、想像できるようにしてから、あえてゆっくり読みました。旅のすばらしさと少しの寂しさが溢れた素敵な本でした。

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    2022年10月25日
  • 旅は旨くて、時々苦い

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    自分は寝る前に少しずつ読んだので、毎晩日本ではないどこかの景色を想像できたことが嬉しかった。

    読んでいて、若菜晃子さんの『旅の断片』を読んだ時の感覚がよみがえってきた。美味しい水をゴクゴクと飲んでいるような、読んでいて染み渡っていく感覚があった。

    旅した景色が再度訪ねた時になくなってしまっていたことに触れていたのもよかった。全ての景色は移り変わっていくし、自分の考え方もまた移り変わっていくものだと思う。淡々とした語り口の中に、人との関わりの不思議さや食べることに対する面白さが感じられた。おススメです。

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    2022年09月20日
  • 旅は旨くて、時々苦い

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    インド シーク教の総本山
     黄金寺院内には「グル・カ・ランガル」という
    無料食堂があって
    礼節を守るものには
    食事が配られるんですね
    毎日10万食配るとか
    スケールが違うわ

    著者は写真家でもあるので
    冒頭にだけついている 写真も
    すごくいいんですよねぇ
    もっと写真も載せてほしかった

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    2023年04月14日
  • 旅は旨くて、時々苦い

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     上海ガニ、ラグメンなど世界の様々な食べ物を食べ歩いている内に生きて行くためには、何かを口にしてその命をつないで行かねばならないし、多くの人の力で生きていられる事に気付き、感謝の気持ちを忘れてはならないと言う事が書かれていた。

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    2023年01月04日
  • インドの奥のヒマラヤへ ラダックを旅した十年間

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     インド北部、中国との国境近く。ラダック、ザンスカール、スピティを歩く。比喩ではなく、「歩く」。現地のガイドと馬やロバと村々でホームステイしながら歩く。
     読みながら、書物の中で一緒に旅をしながら、今が21世紀であることを忘れる。時々出てくるスマホなどを除けば、1980年頃の旅だと言われても多分そうだろうなーと思うだろうし、1800年頃の旅だと言われてもそうなのかなーと思うだろう。そんな世界がまだある。そして、そこに暮らす人々は、なんとも素敵な生活をしている、と著者は思うし、僕もそう思う。少し羨ましい生活がある。

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    2021年07月17日