山本高樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人の旅話を聞いてもあんまり楽しさを感じずに興味が持てない。それは旅は経験であるからこそ。経験は自分がしてこそ味がする。
旅先での忘れられない景色。
マウントジョンの星空、どこか忘れてしまったけれど終わりの見えない岩砂漠の地平線、ボルネオでの昼と夜の境目に浮かんでくる1番星、カンボジアの遺跡で猫とお昼寝しながら眺める夕日、ウルルの灼熱の砂漠を1人探索した時の赤土、上海のジャズバーの迫力、、
文章だけで知っている光景である時がとても嬉しい。あ〜あそこの角曲がったところね!とかなるの、この先どれだけ増やせるだろう。
いつか必ず、ここに戻るという地。私にとってはプリンスエドワード島。 -
Posted by ブクログ
山本高樹さんが旅人となり旅を言葉に写真にされるようになって30年か、、とそんなに昔から存じている作家さんではないのだが、なんか、ラダックの風息あたりと比べると、すっかり、大ベテラン、この道の大家になっておられて、本書の文書は堂々素晴らしい。
それでも、彼はつねに迷い知らないことを知らないわからないことをわからないと恥ずかしそうにそっとつぶやき、奥ゆかしい。
行ったことがない土地には山本さんの文章をよみ行ってみたいと単純に思うし
行ったことがある国にはこんなふうに行けたらよかったと思うし
ラダックにこれから行くのでそのあたり、本書の後ろの方が読み始めたのだが、最後の最後の、
ひまわりの種と夜行 -
Posted by ブクログ
『地球の歩き方』の辺境ガイドブック。
インドはインドでも、なぜこの地域に惹かれるのだろう。
しかし2019年8月、インドのモディ首相は選挙結果を背景に、ジャンムー・カシミール州の自治権を剥奪した。
パキスタンは当然のように反発。ヒンドゥーとイスラームの対立は根深い。
表面的に言われているだけで、ヒンドゥーもイスラームもシクもジャイナも、それぞれに上手くやっているのだと思っていただけに本当に残念でならない。
(20190730)
2020年、新型コロナウィルスは文字通り世界中に拡がり、移動の自由が制限された。
このガイドブックを執筆・編集した山本高樹氏の『インドの奥のヒマラヤへ』を読みながらこ