荒谷大輔のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ラカンのテクストを年代順にとりあげ、その哲学的な意義を解明する試みです。精神分析の実践の場面からラカンのテクストを読み解くのではなく、あくまでテクストに内在的な解釈をおこなっているところに、本書のもっとも大きな特徴があります。
ラッセルのパラドクスやうそつきのパラドクスに対するラカンの考えを整理している箇所や、晩年のボロメオの環をめぐる議論につきしたがってていねいな検討をおこなっている箇所は、個人的には興味深く読めましたが、不毛な試みに感じる読者もいるかもしれません。ただし、本書がめざしているのは、あくまでラカンのテクストの整合的な解釈を示すことであり、そのかぎりにおいて本書の議論はじゅうぶ -
Posted by ブクログ
贈与について『世界は贈与でできている』などからもインスピレーションがあり読み始めました。良くも悪くもお金に振り回されていることに、どこかなにかを感じている昨日今日。これを読んで今どうこうできることはありません。(実装されているコミュニティに参与するくらい?)けれど、違う世界観があるということが、希望に通ずるのかもしれないと感じました。
『世界は贈与でできている』と比べて、感動が少なく、贈与の話なのにどこか空虚さを感じるのは、まだ「ブロックチェーン」や「DAO(分散型自立組織)」がカタカナアルファベットであることや、贈与という精神性が身体外に保存されているかのようである感じがするからだと思いま