石塚由紀夫のレビュー一覧
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残業をゼロにするという改革を掲げ見事に成功した味の素のその成功の舞台裏と今後の課題について書かれた一冊。
2015年に就任した西井社長の元でGPS機能付きのアプリで就業管理できる「どこでもオフィス」や16時30分を終業時間に設定するなどやランチミーティングなど様々な施策を行い、年間の総実労働時間を200時間削減した同社の施策を本書で知ることができました。
会議と移動を減らすことために経費精算や会議や商談をスマートフォンやパソコンだけで行えるようしたり、「どこでもオフィス」で出社回数を減らしたりと工夫することで就業時間の削減につなげていることを知りました。
また、工場勤務者への対応も行い全社員 -
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読みたい理由:サクッと読めそう。一番最近の価値観をこれだけの規模の会社で実践した事例として、”フラット”に読みたい。
トップダウンで働き方改革をすすめ、それがひと段落したところ。社員からすると急に厳しくなって急に緩くなってやってられないけど、会社として取り組んだこと自体は革新的だと思う。なぜ改革したのか、どんなことを学んだのか知りたい。
感想:
・コロナによってhowtoがたくさんネット、新聞に出たのがよかった。すごく参考になるし、社会的影響が大きい
・18時前後のMTGはやっぱりやめたい
・味の素くらい日本的性格の強い企業が取り組んだことがシンボリックでいい
★ベンチャーで取り組んで -
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働き方改革、ワークライフバランスという言葉がバズワード化しているがいずれも残業時間を減らすことが目的となっていることが多いのではないか?味の素では生産性の向上やダイバーシティの実現という手段の元、グローバルで戦っていける優秀な人材を獲得することを目的に残業時間の削減にも取り組んでいる。
これはどの部署にも例外はなく、営業部署や3交代制の製造部署も含む全社的な取り組みとしてトップから明確な指示のもと実施されている。これにより、全部署がコミットしてやっていくという文化を醸成できた。
残業時間の削減のためにはIT基盤への投資によるリモートワークの推進、紙を使わないことでさらにリモートで働きやすくなる -
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育児は大変だからきちんと休みをあげよう、という段階から、次の段階に進もうとする企業の歩みがよくわかります。
「仕事と子育て、両方やろうとするから却って大変なんだ」というオジサン世代の意見に抗えないままでいたら、あっと言う間にこどもを育てにくい、そして仕事をしにくい世の中になってしまったように感じます。
何のために企業が存在するのか。
社会の中でその企業は誰のためにあるのか。
さらに社員はそこで何をするために集っているのか。
それぞれの存在意義を考える上で、資生堂の歩んだ道は指針になるはずです。
売る側も買う側も女性が多い、という点だけをとってみても象徴的な事例ではないかと感じます。 -
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子供が小学校に入学するまでと、職場では全力で支えたのに、いよいよフルタイムに復帰する段階になって、まさかの夫の海外赴任による退職。子育て期の妻の仕事を職場全体でカバーした同僚のモチベーションは激下がり。結果として最も利益を得たのは子育て支援のない夫の会社となる。子育て支援策を進めれば進めるほど自社の女性の活躍が進まないジレンマ。夫婦間の仕事と家事・育児の分担がアンバランスだと、子育て支援に熱心な企業が何もしない企業より損をする不条理が生じることになる。子育てしながら働き続けるのに職場の配慮は絶対に欠かせないが、配慮が行き過ぎると、逆に女性のキャリア形成を阻害し、活躍の場をも奪う。女性が働きやす
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ネタバレ・「資生堂ショック」とは、子育てのために短時間制度を利用する全国の美容部員に早番だけでなく、遅番や休日シフトにも入るように会社が要請したこと。「子育て中の社員に冷たい」「女性を敵に回すのか」と資生堂はやり玉にあげられたが、女性管理職比率30%に迫り、妊娠・出産をきっかけに女性に退職を迫るブラック企業とは一線を画す存在・資生堂は、日本を代表する女性活躍推進企業である事実。「資生堂ショック」と呼ばれる働き方改革の取り組みに検証したのがこの本である。
・資生堂の考える「女性活躍の3ステージ」
第1ステージ…子どもができたら多くは退職
第2ステージ…女性は育児をしながら仕事を継続
第3ステージ…男女