高寄尚子のレビュー一覧

  • 四十九日のレシピ

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    タイトルに、四十九日、とあるくらいだから涙的な作品なんだろうなとは思っていたが、やっぱりじんわり泣けた。人が人を思う気持ちに心が熱くなった。この作者の作品は2冊目だが、前回も似たような感想をもったなぁと思い出した。「人が人を思う気持ち」たぶん、そこが私のツボなんだろうなぁ。他の作品も読んでみたい。


    「夢はかなわぬこともある。努力は報われぬこともある。正義は勝つとは限らない。だけどやってみなけりゃわからない。さあ、頑張ろう」 

    きっと人生には何かが必要だ。
    食って寝て起きての日々を鮮やかに彩る何かが。幸せな気持ちを作り出す何かが。笑い、喜び、驚き、ときめき、期待する、心を動かす美しい何かが

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    2025年08月28日
  • 四十九日のレシピ

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    百合子の夫の姉妹、義姉と義妹の言い分、伯母の珠子の主張。少し前は多数が持っていた(かもしれない)意見なんだろうけど、胸くそ悪い。ひどくべったりと残る。残虐な事件のニュースを聞いたときと同じような。自分にも子どもがいないから百合子側なのかもしれないが。

    読み終わった。
    最後、良平のいうとおり、もしかしたら乙美が、ハルカが帰ってきたのかもしれないくらい、夢のような四十九日だった。あんなにボロボロだった百合子が徐々に復活し、浩之が不貞を犯しながらも諦めない姿が、なんかちょっとよかった。

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    2025年01月07日
  • 四十九日のレシピ

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    この一冊からドンドンはまりこんで行った記念の本
    泣いた泣いた!主人公の心の動きも良かった
    ドラマでも見たかった

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    2024年06月02日
  • 四十九日のレシピ

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    私が読んだ伊吹さんの作品は再生の物語が多い気がする。

    この作品も、妻である乙美を亡くした良平とその娘の百合子がどのように生きていくのかを考えて進む物語だ。
    突然現れた井本とハルミ。現実にこんなことが起こったら受け入れることは難しいだろう。しかし、こんな2人がもし現実に現れたなら自分の人生も変わっていくのかもしれない、と想像したら楽しくなった。

    良平も百合子もこの2人に出逢わなかったら、人生なにも変わらなかっただろう。
    乙美が託した想いを繋ぎに来た井本。
    井本とハルミの去っていく姿がどちらも気になる。
    実際この2人は何者だったのか、と。
    ずっとずっと良平と百合子と居て欲しかった。そこが少し残

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    2024年03月22日
  • 四十九日のレシピ

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    本棚にあったのを数年ぶりに読み返しました。(挟んであったレシートによると2012年に大阪ルクアで買ったらしい)自分にも子供ができてようやくわかるようになった、登場人物の痛いまでに張り詰めた想いに泣きそうになりました。本は自分次第で何度も違う気持ちになれるから、いい。

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    2024年01月21日
  • 四十九日のレシピ

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    妻の乙美が亡くなり、何も手につかず、憔悴していた良平のもとへ、娘の百合子も夫の浮気で離婚を決意して、実家に戻ってくる。
    そこに突然、亡くなった乙美の教え子という真っ黒に日焼けした金髪の女の子の井本がやってきて、乙美から教わったレシピで、四十九日まで面倒見てほしいと頼まれたからと言い、乙美がいるかのような料理や掃除をやりだす。
    家族とは、子供のいない人生とは、いろいろ考えさせられる感動のストーリー。
    映画で、井本を二階堂ふみさんがしていることを知り、さらにびっくり。

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    2023年12月20日
  • 四十九日のレシピ

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    伊吹有喜さんの「犬といた季節」がとても良い小説だったので、今回の本を購入。

    再婚相手の妻を亡くした夫、不妊に悩んだ末に夫に浮気をされ家を飛び出し実家に戻る娘。

    ここからスタートする物語に未来はあるのか?と思うのだけれど、読み進めるにつれて何度も大笑いしてしまうストーリーは、さすが!

    最後にはしっとりと涙するとっても素敵な物語です。

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    2023年10月21日
  • 四十九日のレシピ

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    乙美さんが愛情深く心優しいステキな人だったんだろうと至る所から感じた。お父さんとの出会い方も良かった!大事なものは失くしてから気付く事ってよくあるけどそうならないように毎日を後悔なく過ごしたいとしみじみ思う。最後のちょっとファンタジーちっくなのも好みでした。

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    2025年07月22日
  • 四十九日のレシピ

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    ネタバレ

    百合子
    三十八歳。五歳のとき、動物園に行った日。父に乙美を紹介された。お弁当を食べようと差し出した重箱をたたき落とした。乙美お母さんを縮めてオッカと呼んでた。

    乙美
    継母。父との間に子をもうけぬまま、七十一歳でこの世を去った。

    熱田良平
    百合子の父親。警備の仕事をしていた。釣りに出かける際に乙美が作ったコロッケサンドのソースがしみていて怒鳴りつけ持って行かなかった。

    井本幸恵
    十九歳。乙美がボランティアで絵手紙を教えていた福祉施設の生徒。乙美から、自分が死んだら、捨てるものとか整理するものがいっぱいあるから片付けとかの面倒を見て欲しいと頼まれていた。

    万里子
    百合子の産みの親。熱田の先

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    2024年11月06日
  • 四十九日のレシピ

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    何気に手に取った本だったが、とても面白かった。
    失ってみて、大丈夫がわかることは本当にある。

    妻を突然亡くした妻とその娘の再生の話。亡き妻の乙美さんのレシピが深い。多くの恵まれなかった女性達や亡くなった家族にも素晴らしいレシピ、処方箋を残してくれた。愛情に溢れた素晴らしい女性だったんだろうな。

    四十九日の宴会も良かった。熱田の姉があまりにひどい物言いで腹ただしかったかったが、ずっと頭が上がらず言い返せなかった熱田もついに言い返せた。これも大きな変化。怒って帰ってしまったと思えた姉だが、最後の展開もほろっとした。これもやはり乙美さん人徳だろう。

    他にも、いろいろな展開があって面白かった。他

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    2024年07月05日
  • 四十九日のレシピ

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    身近な誰かが亡くなった時、不思議なことが起こるような話はよくある。実際にも起こりうるのか分からないけど、説明できないことがあってもいいじゃない、と思う。
    優しくて、固まった心を溶かしてくれるような、そんな本だった。
    わたしもレシピ残していこうかな

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    2024年06月23日
  • 四十九日のレシピ

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    面白かった。とても読みやすくポップな感じですね。内容的には深みはあまりないですが、とても良いストーリーで読後感はとても良かったです。伊吹さんの作品は初めてでしたが他の作品も読んでみようと思います。

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    2024年03月19日
  • 四十九日のレシピ

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    1年前あたりから私の中ではちょっぴりブームな作者さん。★も良かった初期の作品に行ってみる。

    しかし、なんだな、歳を取るとこういう話に弱くて、最初のほうで妻(乙美)に先立たれた熱田が生きる気力もなくした姿を読むと、自分でもそうなってしまうだろうなと心が揺れる。
    そこに、亡き妻から頼まれたという日焼けをした黄色い髪の女子(井本)が押しかけて、加えて、夫の不倫から離婚届を置いて家を出て来た娘(百合子)が戻ってきて…と始まる話。
    『四十九日には明るくて楽しい大宴会みたいなのができればいいな』という乙美が遺した言葉に従って、井本と彼女が連れてきたブラジル人(ハルミ)にも後押しされ、熱田と百合子はゆるゆ

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    2024年02月04日
  • 四十九日のレシピ

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    登場人物がみんな不器用で愛らしく、とっても素敵なお話でした。私たちの人生はテイクオフボードのようなもの、という言葉が胸に刺さりました。私も誰かのテイクオフボードになれるような人生を歩みたいと心から思います。

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    2023年12月09日
  • 四十九日のレシピ

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    随分前にドラマを見て、最近映画を見て、結末の違いに、原作が気になり手に取りました。
    また、著者の伊吹有喜さんは好きな作家さんで、最近少しずつ過去作を集めています。

    終盤に向かい、乙美母さんの四十九日法要の盛り上がりと、皆が帰ってしまった後の寂しさ。
    でも、もしかしたら失ってしまったあの人たちだったのかもしれないと思うことでどこか胸が暖かくもギュッと締め付けられるようなそんな結末でした。
    最後のからくりにほろりときました。

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    2023年10月22日
  • 四十九日のレシピ

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    4.0 ラストに、そういうことだったのか、という種明かしが。出会いがあれば別れもある。笑顔でまた会おう。

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    2023年10月20日
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    突然亡くなった女性、熱田乙美。
    傷心する乙美の夫と、その娘百合子。
    百合子にとって乙美は産みの母ではなく、継母であり、「乙母さん(おっかさん)」と呼んで慕っていた。
    百合子は夫の不貞問題で東京の家を出て実家で屍のように過ごしていた。
    その二人の前に現れた「井本」という金髪ギャルの女の子。乙美の絵葉書教室で世話になった、乙美の四十九日の大宴会のためにやってきたという。
    そこから、ブラジル人青年(名前はなく、熱田がハルミと愛称をつけた)も加わり、大宴会への準備を進めていく。

    この本、身勝手な大人が多数登場して、途中読むのも憚られるような場面もあった。
    でも、ラストへのたたみかけが、さすが伊吹さん

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    2023年09月27日
  • 四十九日のレシピ

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    お母さんの死から物語は始まります。
    乙母さんが亡くなり、その夫は無気力状態。
    ある日突然、謎の女性現る!?
    頭が黄色のイモちゃん、外国人のハルミがいい味出してるよ。
    イモちゃんは、乙母さん(乙美)の四十九日まで家のことを手伝うことに。
    乙美が残したレシピ。それは料理だけじゃなく下さい掃除や美容に関すること、生活に必要ないろいろが書かれているレシピ。
    乙母さんの夫、そして娘の百合子が四十九日まで、どんどんと変わっていく様子が目に浮かんできて、一気に読みました。
    私もこんな素敵なレシピ、欲しいです。
    四十九日まで乙美の生きてきた過去が、ちょっと感動しました。

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    2023年08月25日
  • 四十九日のレシピ

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    四十九日にお経で法事ではなく大宴会をしてほしいとの遺言で残された家族がその準備の中、立ち直っていく。
    亡くなった乙美さんは広い心ですごく優しい人だったことが、彼女の残したイラスト付の暮らしのレシピやあしあと帳などからわかる。
    血の繋がった子供を産めなくても、誰かの名前は残らなくても、踏み台となって誰かをどこかに飛ばすことができればなんて豊かな有意義な人生だったろう。

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    2023年08月09日
  • 四十九日のレシピ

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    沢山の登場じんぶつ、どの人が一番共感できるかというと百合子。
    夫の不倫相手が妊娠した。地雷のような不倫相手だが、子どもができたのであれば夫と別れるしかないと実家に戻るも····

    百合子が5歳のときから母親代わりとしていた父良平の後妻の乙美が死去し 乙美の遺言通りの四十九日の準備を進めるうち 良平と百合子は少しずつ前に進む力を得ることになる

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    2023年05月07日