高寄尚子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
突然亡くなった女性、熱田乙美。
傷心する乙美の夫と、その娘百合子。
百合子にとって乙美は産みの母ではなく、継母であり、「乙母さん(おっかさん)」と呼んで慕っていた。
百合子は夫の不貞問題で東京の家を出て実家で屍のように過ごしていた。
その二人の前に現れた「井本」という金髪ギャルの女の子。乙美の絵葉書教室で世話になった、乙美の四十九日の大宴会のためにやってきたという。
そこから、ブラジル人青年(名前はなく、熱田がハルミと愛称をつけた)も加わり、大宴会への準備を進めていく。
この本、身勝手な大人が多数登場して、途中読むのも憚られるような場面もあった。
でも、ラストへのたたみかけが、さすが伊吹さん!
私も、井本は乙美で、ハルミは産まれられなかった子だと思った。ファンタジーだけど、そう考えた方が幸せじゃないか。
死んだ人が、遺された家族を思い、遺された家族は死んだ人を思う。
四十九日の間に、遺された家族が再び前を向いて歩いていけるために、乙美が残した「レシピ(処方箋)」。
乙美が、熱田を好きになった理由(夏祭りに豚まんを売りに行って、暑くて誰も買ってくれないとき、熱田が「うまいうまい!」と食べてくれたこと)も、すごく良かった。1930年台生まれの乙美の時代感を感じられたし、乙美の人柄が現れているエピソード。
人の死は悲しい。別れはさみしい。
でも生きている人は、生きていくしかない。
立ち止まって、悩んで、苦しんでも、生きていく。
そんな人みんなに、こんな奇跡が起きたらいいのに。 -
Posted by ブクログ
お母さんの死から物語は始まります。
乙母さんが亡くなり、その夫は無気力状態。
ある日突然、謎の女性現る!?
頭が黄色のイモちゃん、外国人のハルミがいい味出してるよ。
イモちゃんは、乙母さん(乙美)の四十九日まで家のことを手伝うことに。
乙美が残したレシピ。それは料理だけじゃなく下さい掃除や美容に関すること、生活に必要ないろいろが書かれているレシピ。
乙母さんの夫、そして娘の百合子が四十九日まで、どんどんと変わっていく様子が目に浮かんできて、一気に読みました。
私もこんな素敵なレシピ、欲しいです。
四十九日まで乙美の生きてきた過去が、ちょっと感動しました。