継母として熱田家に入った乙美が急に亡くなってからの父と娘の再生の話。
亡くなってから気づく乙美の愛情や乙美への感謝の気持ち。
四十九日法要は法事ではなく、宴会を開いて欲しいという乙美のために父と娘は自分と向き合いながら、宴会の準備を進めることになった。
突然2人の前に現れた井本という女性。
井本が居てくれたおかげで、2人も本当の自分の気持ちに気づき、大切なものを見つけることができたのだろう。
乙美の年表がたくさんの言葉で埋まるほど、誰に対しても慈愛に満ちていた乙美の人生は、幸せだっただろう。
温かい気持ちになれる読後だった。