渡辺義久のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者はガーナ系アメリカ人、原本は英語。
先日の『アンチ』みたく翻訳者が現地の言葉や事情に明るい訳ではないので、ほぼガーナ初心者の渡辺氏(翻訳者)と手を携え踏み込んでいく感覚だった。
エマ(主人公)自らが私立探偵の職を見つけた訳ではなく前職の任を解かれた理由も大変悔しいものだったから、このまま話を進めて良いのかと難色を示していた。探偵業に就いて以降はまるで天職と思わせる仕事ぶり。新人探偵が事件の最奥部にまで迫るのは度が過ぎるのでは?って気もしたが、最後は逆転まで決めてまさに怪我の功名。(持って行き方はいささか唐突だったが汗)
「消えた男」と言うのはエマ達に捜索依頼をしてきたアメリカ人デレクの -
Posted by ブクログ
ネタバレ過去を隠し政府から逃れて生活している特殊工作員が、過去からの追跡者が近づいていることに気づき、再び逃走を開始するとともに、新たな人間関係を作り、追跡してくる敵と原因との対決に向かう物語。
迫り来る敵との緊迫した追跡劇、反撃のアクション、交流する人たちとの愛憎劇。
映画にしたら面白い!と思いながら一気に読んだ。
ただ今までの詳細な心理描写や人間関係の物語はなんだったんだというくらい、ラストが淡々と締め括られている。
逃走することになった原因は無くなったが潜伏生活は、引き続きしているというニュアンスだが、小説中に関係した人たちとの結末が分からず終い。
大団円という感じではないのが残念であり物足りな -
Posted by ブクログ
殺し屋のマークは、ある事件をきっかけに業界から足を洗い、暗殺依存症に苦しむ人々の集会に参加して「もう二度と殺人はしない」と誓うが、殺人をせず1年が経過するという記念日の直前に、殺し屋の襲撃を受けて腹をナイフで刺される…というアクション小説。
なんとか「不殺の誓い」を破らずに事態を収められるか? というのがストーリーの主眼で、襲撃してきた殺し屋の正体や依頼主を探りながら、子猫とモグリの闇医者とを連れて逃亡生活をする。
「かつての自分の組織に殴り込みに行く」とか「味方と思っていたら敵だった」とか「敵の黒幕は意外な人物だった」とか、よくあるパターンだと言えなくもないが、結末への話の流れがキレイで楽し