竹屋まり子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレずっと小説家版「ブルーピリオド」が読みたかった。私はそれこそ「ブルーピリオド」の矢口八虎みたいに「俺の小説で、全員殺す」と思っている人間だった。でも、探しても探しても、見つかるのは漫画家やイラストレーターの苦悩か、同人小説書きの苦悩か、悩まない鬼才天才たちとその周囲の人間の物語ばかりだった。もっと、言葉を芸術として扱う人間の作品が読みたかった。サーチ能力の不足は否めないが、それでも必死に探し続けて、私のなかで不満の声を上げ続けていた虎が、喉を枯らし、くたびれて黙ったころ、この作品を見つけた。
1巻を読みました。今また、虎が吠えています。
私が『小説家版「ブルーピリオド」』を求める限りどうしても「ブルーピリオド」を基準にしてしまって、少し絵のインパクトが足りないと思うところはあった。しかし絵の(デッサン的な、リアルな)上手さで殴られない分、それをカバーしてなお余る魅せ方でグッとくるところが多くてとてもよかった。正直、インパクト云々は、「ブルーピリオド」は美大出身が描く美大生の漫画だから絵が上手くて当然で、「あくたの死に際」は漫画家が描く小説化の話だから絵のインパクトよりもキャラクターの感情の魅せ方が上手くてあたりまえというか、そこに力入れなくていいのは当たり前というか。
締め切りまで1時間を切っているタイミングで、口頭で小説の内容話しながら別の内容を2万字タイピングできるわけないとか、あきらかフィクションパワーで盛ってんだろみたいな場面もあるが、全く気にならない。本気でなにかにのめりこんでる人間だけが出せる火事場の馬鹿力に似た狂気が伝わってきてあまりにもいい。 -
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自己嫌悪
こういった、熱中できるものについて描かれた作品を読んでいると、自分は(この作品では序盤の主人公も)できない理由、やりたくない理由をつらつら挙げてやらないので、本当に自己嫌悪に陥ります。
面白いと思う作品だからこそ、自分のダメさ加減がたたきつけられます。