奥村準のレビュー一覧

  • 対立の世紀 グローバリズムの破綻

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    現在の地政学を、米国を中心に我々対彼らの対立の枠組みの中で捉える動きと評価している。つまり、デマゴーグの考え方であり、ネガティブな感情を拠り所としており、危険な考え方。しかし、その根底にあるものとは何か?どう対処していく必要があるのか?

    現代の政治の大きな流れを理解するために、是非読んで欲しい本。

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    2018年11月07日
  • 対立の世紀 グローバリズムの破綻

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    世界中でグローバリズムに対する反動が起きており、それがどこまで大きく時代を揺るがすのかが見えない現代。「分断」が「対立」に表面化してしまうことはまだ日本では起きていないが、近い将来に、いま外国で起こっていることと同じようなことが起こってもおかしくないと思った。
    ・ヒト、情報、社会問題の越境化と国家の生存
    ・経済に左右される政治
    ・イメージやインパクトに流される現代人

    現代という時代について考えるヒントが多く隠れている。

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    2018年08月01日
  • スーパーパワー ―Gゼロ時代のアメリカの選択

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    2015年と少し古い内容も含まれるが、世界におけるアメリカの位置付けを、過去と未来双方の視点で記載。国内回帰、限定関与、積極関与の3軸を競わせながら進める内容は比較対象が明確で参考となった。イアン・ブレマー氏自身は国内回帰を推奨し、国力を高めて経済的に豊かであることが民主主義の価値を世界で保つことにもなると述べている。

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    2024年04月03日
  • スーパーパワー ―Gゼロ時代のアメリカの選択

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    アメリカを中心として、国際政治を10個の問いでまとめあげている。アメリカの役割、大統領の役割、パパブッシュから現在に至るまで、ある意味支離滅裂なアメリカを表現して来た。これからの国際政治の選択として、「独立する国家」(消極的関与)、「マネーボール国家」(普通の国)、「必要不可欠な国家」(積極的関与)の3パターンを示しており、著者イアン・ブレマーは「独立する国家」選ぶとしていた。価値観を犠牲にしたくないとの理由であった。

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    2020年06月28日
  • 対立の世紀 グローバリズムの破綻

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    元上司が心酔していてコンサルティングを受けた縁もあって一読。
    原題の「us vs them」のusには合衆国の含意もあるんだろうと思って読んだが、そういうわけでもないのかな。(読み落としかもしれない。)
    「俺たち 対 やつら」の対立構造で世界を捉えるやり方は人類のDNAに組み込まれたもの、という進化論的文化人類学者(ジャン ジャレド
    ダイアモンド氏とか)の考えを信じているので、これを相克するのは簡単ではなさそうです。

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    2019年05月01日
  • 対立の世紀 グローバリズムの破綻

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    ネタバレ

    イアン・ブレマーの書。ページを開くのが楽しみでした。

    グローバル化はこれからも進むことと思いますが、まっしぐらというわけには行かないでしょう。ちょっと立ち止まって、今、世界中で起こっているポピュリズムについて考えてみるきっかけとして、最適な1冊ではないでしょうか。

    トランプ大統領がなぜ支持されるのか。
    対立の構図がわかれば、トランプ支持者の声も理解できます。

    しかもそれは、米国だけの問題ではない。各国で、さまざまな社会で、いまだ「対立」は存在しています。マイルドかもしれませんが、日本でも。

    対立の構図を作りあげることによって、物事が有利に運ぶ場合も、確かにあるでしょう。

    AI技術や自

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    2018年12月29日
  • 対立の世紀 グローバリズムの破綻

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    グローバリゼーションは人々を幸せにすると思ってたのに、今世界で起きていることはその逆。。AIも脅威になるというのは皮肉。。

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    2018年07月02日
  • スーパーパワー ―Gゼロ時代のアメリカの選択

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    独立するアメリカはまさにトランプの路線だなあと思って読んでいたら、ブレマーの結論も独立するアメリカだったとは驚いた!
    貿易、移民はオープン方向なのでこの部分は真逆だが、国内回帰という意味では、トランプの方が原理に沿っていると言える。
    何れにしても、アメリカは孤立主義的な思想が日本人が思っているよりかなり強く、普遍的なのだと認識させられた。

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    2017年03月08日
  • スーパーパワー ―Gゼロ時代のアメリカの選択

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    ネタバレ

     著者は本書の目的を以下の通りであると記述している。

    ・「この本を書いている目的は、アメリカがいかなるスーパーパワーであるべきかを判断していただく手掛かりを提供することにある」
    ・「本著の目的はあなたの選択にある」

     終章まで読みすすめれば、上記の目的が達成されていることに気が付く。
    (文章が日本語として読みにくいところが多いが、同時通訳を聞いているとでも思えば、なんとか読み進めることは出来る。)
     日本では池上彰氏の政治や経済システムの解説をする著書などがあるが、本書はそのような丁寧な解説本ではない。アメリカ政治の事象を著者との対話として受け止めるような感じといえばいいだろうか。
     総じ

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    2016年03月20日
  • 対立の世紀 グローバリズムの破綻

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    対立の世紀とは、「わたしたち」対「彼ら」という「分断」で、それに気づくことが肝要。
    分断があるほうが統治しやすい。
    二項対立の考え方になっていないか意識する。
    ファクトフルネスと一緒に読むといい。事実を見る。
    御厨さんの解説で、今は工業化と情報化の狭間というのが印象に残った。

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    2022年01月28日
  • 対立の世紀 グローバリズムの破綻

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    2018年の書でありCOVIDや2020年米国大統領選挙前の筆者の見立てを辿ることができた。若干左傾的記述あるも US vs THEM という視点は今後の世の中の動きを見ていく上で新たなツールを得た所感。

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    2021年03月15日
  • 対立の世紀 グローバリズムの破綻

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    トランプ大統領のの出現、ブレグジット、ポピュリストの台頭、グローバル化の反動が露わになってきている。企業は儲かっても、中間層には何の恩恵もなく、世界中に不満が渦巻いている。
    その解決策は明確には示されておらず、落ちるところまで堕ちないと駄目ということが言いたいのか?
    何とかトランプの再選を阻止すること、そこから始めないとこの流れは変えられない。

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    2019年09月24日
  • 対立の世紀 グローバリズムの破綻

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    ネタバレ

    原作のタイトルは「US vs. THEM」であるとおり、全編通して「われわれ対彼ら」という構図でこれからの世界情勢を見通している。
    これまで全世界で進めてきたグローバル化が破たんし、現在はそれに世界が逆行した動きを見せている。米国でのトランプ大統領の就任、ブレグジット、難民の受け入れ拒否など、自国を守るために、政治家は巧みに「彼ら」を作りだしている。
    これは現在に限った話ではなく、これまでもその時代その時代で政治家は「彼ら」作りだし政権を確立してきた。そしてそれに失敗した政権はデモが拡大し最悪の場合は政権を奪われることになる。
    日本人の視点から見ると、島国であるため「彼ら」の存在が他国に比べて

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    2019年01月13日
  • 対立の世紀 グローバリズムの破綻

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    いま世界に広がっている「○○ファースト」の現状を解説。「分断」をテーマに世界各所にあふれているリスクを教えてくれます。ただ、概念的な内容のせいなのか翻訳のせいなのか、特に前半が理解しづらい。読みづらい。

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    2018年12月02日
  • 対立の世紀 グローバリズムの破綻

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    地政学リスクや政治リスクの分析で知られるコンサルティング会社ユーラシアグループを率いるイアン・ブレマーの最新作である本書は「Us VS Them」という原著タイトル通り、自分たちのグループと他者のグループに壁を作り、現状の問題が全て他者に由来するとの被害妄想から他者を攻撃するポピュリズムの危険性と将来性をまとめた一冊である。

    King Crimsonを率いるロバート・フリップ翁が記した「21世紀の精神異常者」は20世紀においてはその特異なアルバムアートで表現された架空の存在で済んでいたが、2018年の現代に生きる我々はその男がアルバムアートを抜け出して、ホワイトハウスに住んでいることを知って

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    2018年07月08日