さかぐちまやのレビュー一覧

  • 犬からの手紙が教えてくれたこと

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    前の子を亡くして、あまりに悲しくて立ち直れなくて、もう二度と犬は飼わないと思った。でも、たまたま行った譲渡会で今の子と出会い、かわいくてかわいくて、すぐに飼う決断をした。今も前の子のお墓に行って骨壺を見ると、号泣してしまうけど、今の子が悲しみを受け止めてくれる。

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    2026年08月05日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    色々な女性について書いてある短編集でした。
    23作品と大ボリューム。なんだかお得な気分になりました。
    文章表現が多彩で、勢いがあって読む手が止まりませんでした。
    ワタシが読んできた中でもなかなか出てこない文章表現がたくさんあり
    ある意味で語彙力が増えました。

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    2026年07月05日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    大好き!どれも面白かった。こんなに多様なシスターフッド。性愛も含めて。
    どの話も好きだけど、頭山みたいにお腹の町ができるお話と、毛がふさふさになるお話が特に好き。あとは、イマジナリーフレンドのお話も。人魚になるのもいいな。あれ?人外ものばかり…?
    性愛もけっこうあけすけに語られるので人に勧め辛いのが難点か。

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    2026年05月30日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    いろーんなシチュエーションが楽しめる。
    1話も短くて朝に1話だけさくっと読んでから出勤出来てたのが良かった。
    愛にはいろんな形がある…となってほっこり。

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    2026年02月21日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    パパヤガがよかったから、何冊か王谷晶の本読んだけど。
    これは、めちゃくちゃよかった。短編だけど、どれも素敵で心にささる。北口の女とタイム アフタータイムが中でもよかった。

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    2026年02月07日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    ネタバレ

    たくさんのレズビアンの表象、ストーリー展開、読みやすい文量。とても好きだった。読んでよかった。

    2025/11/17
    「Same sex, Different Days. 」すごくよかった…
    主人公がただレズビアンなのか、「抱かれる」がいやだから、「抱く」ことができるレズビアンになったのかわからないし考えないようにしてる、みたいなの、すごくわかった…
    身体の相性、というか、身体の役割?が合わないことで他が順風満帆でも別れてしまった2人。さびしい。2人をくっつけた固有名詞も、2人を思い出すトリガーだったのにそうでなくなってしまった

    2025/11/22
    「十本目の生娘」すき…
    金髪のお姉さんが指に触れてくれたことで初体験を終えた感覚になった。十本はただ自分のセクシュアリティじゃないからたのしめなかったんだよな。

    「だからその速度は」もすき…
    ロールプレイングしてみることで気づく相手の魅力、なかったはずの「私たちの今まで」が浮かび上がること。せっかちな主人公が、恋の速度に合わせてゆっくり歩いて終わるシーン。とってもすき…。せっかちすぎて、ゆっくりの方がいいとわかってるのにずっと早く次の展開!ってやってしまう、わたしとは大違いでとてもいい。※自己否定ではない!

    「あなたのこと考えると無駄になる」もすごいすき…恋に落ちる女の子たち、とてもいい。無駄と言えば無駄でしかないシラフでのおしゃべりから始めたいと思うこと、それができる相手であること、わたしもそれを望むなあ。これすごい好き…

    2025/11/26
    「ヤリマン名人伝」もよかった。セックスを趣味だと語れないこと、けどそれは女だからかもしれなくてそれは絶対に社会のせいだということ。みんなにセックス楽しむ権利があるよ、相手との合意の上に。

    2025/11/27
    「東京の二十三時にアンナは」すごいすき。読み終えて余韻で鳥肌立ってる。見知らぬ街も、いい出会いによって、その記憶と結びつくいい街になる。毎日完璧ないい街なんてないけど、「今夜の東京はとてもいい街」。最高だ

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    2025年11月27日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    ネタバレ

    本当にどの短編もよかった。王谷作品の恋愛は、自分が相手を好きすぎて困るとモダモダしたり、相手が自分のことを好きになってくれるだろうかとモヤモヤすることはあっても、人を好きになることに真っ直ぐなので気持ちがいい。

    多分登場人物たちが自分の気持ちに常に正直なんだと思う。一般的な考えでは、不道徳で非常識で恥ずかしいようなことを思っていても自分にも誤魔化さないので、心と頭と体がつながっている健全さを感じる。王谷作品のこういうところすごく好き!

    あとデティール組み方が怒涛で多彩。まずいのど飴の表現が「十円玉と雑草とユンケルとフリスクを混ぜたような味」という畳み掛けで、そのまずい味の感じ、舐めてないけどわかるよね……。三重、四重と重ねたデティールはお手のもので、どの短編にもハッとする表現がいくつもあるので読んでいて本当に楽しい。

    以下、話がしたくなる短編。

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    「ばばあ日傘」
    これはみんな好きですよね!?冴えなくて鈍臭いご令嬢と、美人で頭がよくて口が悪い女中さん。

    女中さんはご令嬢の家の使用人の家系に生まれて、ご令嬢のお友達役から大人になれば女中として仕える境遇にずっと不満がありご令嬢を嫌っているけれど、もう本当に素直じゃないシスターフッド!

    運命を共にする系です。ずっとお嬢様の悪口言いながらお世話するんでしょう……。

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    「Same Sex,Different Day.」
    同性間で性関係を結ぼうとしたとき(いや異性間でもあるかもしれませんが)発生するタチネコ問題ですが、これ不運にもお互い一致している場合、どう折り合いをつけるのか(つかないのか)というところがとてもリアルでした。

    というのが、商業BLでは葛藤はあれど大体どっちかが折れて結ばれる展開がお約束なので、どれだけ相手のことが好きでも、そこを折り合うことはできず別れるというところに現実を感じました。

    性の不一致って恋愛成就に至るまでのスパイスではないし、相手への愛の証明でもないし、個人アイデンティティに関わるので深刻な問題だよなあと。

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    「北口の女」
    これもみんな好きじゃない?!?薬物問題で芸能界を追われた大物演歌歌手とその付き人と歌手の原石女の三つ巴で、地獄に行ける人と行けない人のお話。どうしても地獄に一緒に連れて行ってほしかったあの最後の叫び!ぐるっとひっくり返る仕掛けもありとても好きなお話。泣いた。

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    「しずか・シグナル・シルエット」
    女性が女性を好きになったとき、ライバル(男)にライバル認定されないというつらさを出してくるこの視点!いやなるほどなと思いました。

    雑貨屋の可愛い女性店長さんを狙う二人の女が、どちらも破れるんだけれど、「恋のライバルにライバル認定されたのは初めて」と酒を飲む最後は、ライバルではあったんだけれどほのかな連帯があって、よかった。

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    「姉妹たちの庭」
    いやー!グロかった!もう誰も住んでいない惑星で、女性型の性処理アンドロイドだけが稼働していて時折迷い込む男の相手をプログラミング通りにしている。

    またこのアンドロイドが、年齢別に子ども・10代・20代ぐらいの3台が稼働していて、つまりそれってそういうことじゃん……?

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    「だがその速度は」
    「あなたのこと考えると無駄になる」

    これはどちらも、能率・合理主義で無駄を嫌主人公が、無駄を愛する女に出会って恋に落ちるお話。

    「だがその速度は」では、新店舗の開店シュミレーションの役になりきることで段々と自分を取り戻し、恋に落ちるのがいい(ただしこの女は食えない感があるので成就するかは不明)

    「あなたのこと考えると無駄になる」では無駄を愛する靴職人に反発するけれど、色々と試した結果かっこ悪くても「靴が作りたくて……」と訪ねて行くの本当にいい。自分で訪ねて行くのがいいんだよ……!

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    「カナちゃんは足が無い」
    「北口の女」と同じ徹底的な献身を捧げる女が出てくる。足の無いカナちゃんに下女のように尽くす主人公。どんな無茶を言われても「はい」と言って要望を叶える。

    このカナちゃんが苛烈。多分主人公のことが好きで気を引きたくて滅茶苦茶なことを言っているのに、主人公が全部「はい」と言うから無茶がエスカレートしているように見える。

    だから本当は望んでいないことでも、主人公が「はい」と言えば引っ込みがつかなくなるんだろうけど、でも吐いた唾は飲まないし、主人公をちゃんと地獄に連れて行くし手放す気もない。あのシーンで手を握らせるのは本当に強烈だった。

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    「タイム・アフター・タイム」
    大人になるって、大人になるってそういうことだよ!!!子どもの頃に怯んでできなかった選択肢を選べるってことなんだよね。

    「友達になって!」というたった一言。子どもの頃には言えなかったけれど、これが言えるようになったなら大人になった甲斐があるってもんよ。

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    女だから感じさせられる理不尽な話や、女がするのはタブー視されているセックス話など、ここには上げなかったけれど、女として生きているとぶつかる様々な壁の話が収録されていてとても面白かったです。

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    2025年09月07日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    短編が23本。全て女たちの話。
    学生の頃友人が「女って、思ったより沢山種類がいるね」と言っていたのを思い出した。

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    2025年08月10日
  • 犬を揉む -ぺちょら… ときどき 帰宅拒否-

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    マイペースでおっとりな性格のもなかちゃん。
    飼い主とのほっこりな日常を描いたコミックエッセイ。
    もなかちゃんのなんとも言えない表情がたまらなくかわいい。
    クッションや人の足を枕代わりにして、ドスンと寝ている時が特に好き。
    肉が押された、むぎゅっと顔。
    思わず触りたくなる。
    こんな表情も感情も豊かな犬と毎日一緒にいたら、大変なことももちろんあるだろうけど、なにより癒されまくりだろう。

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    2024年12月26日
  • 犬を揉む -ぺちょら… ときどき 帰宅拒否-

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    実家で飼っていた犬を思い出しながら「(こんなこと)あったあった!」とホッコリして、会いたくなった。
    私よりもうんとお世話していた一番かなしんでる母にも読んでみてもらおうと思う。

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    2024年10月05日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    短編集。
    同著者の「ババヤガの夜」が面白かったので、他の作品も読んでみたいと思った次第。

    百合系の恋愛もの、SF、昭和歌謡、ホラー、異国情緒もの、他、非常にバラエティーに富んだ内容で、どれもが全て短編じゃなく、長編で読みてー!と叫ばずにはいられないほど引き込まれる内容。

    また、作者の独特の表現も素晴らしく、例えば、

    「ゆっくりゆっくり歩いた。恋の速度に合わせて。」(「だからその速度は」より)
    「~、私はくじ引きで当てた腐ったほうれん草のような色の折り畳み傘を広げ~」(「あなたのこと考えると無駄になる」より)
    「~こんなところで終わる人間じゃないんだと毎日自分に言い聞かせていた。つまり私は、どこにでもいる普通の十九歳だった。」(「ときめきと私の肺を」より)
    「何もかも失ったって、よく言うじゃない」~「それね、案外難しいんだよね。必要なものはどんどん失くなってくけど、嫌なものとかいらないものは最後までべったりこびりついたまんま。全て失くして身軽にきれいになんて、なれないね。なかなかね。」(「タイム・アフター・タイム」より)

    等々にしびれまっくた。

    作品同士のつながりは無くそれぞれ独立しているので、どこから読んでもOK。短いものであれば5分もかからないものもあるので、ぜひ本書を手に取ってどれか1作品でも良いから、読んでみて王谷ワールドへ足を踏み入れていただきたい!

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    2021年04月07日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    まずタイトルがむちゃくちゃ好き。(ダブルミーニングには英タイトル読んで初めて気づくという)

    そして、サクサク読めてツッコミの切れ味鋭い語り口も大好き。ずっと浸っていたくなる感じ。収録されているのも、甘いものからおぞましいもの、ガンガン行く系まで幅広く最後まで飽きなかった。

    「しずか・シグナル・シルエット」のみじめな2人同士のなんともいえない関係好き。
    「だからその速度は」恋の突然来る感じと、恋したせいで世界が変わる感覚が鮮やかに書かれてて好き。
    「陸のない海」のお先真っ暗なくせに爽やかな感じも、「夢で見た味」の不気味さ気持ち悪さも、「シオンと話せば」のどこかさみしい雰囲気も好き!

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    2020年09月29日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    ガールミーツガール率高めの短編集。友愛から性愛まで、年齢層もいろいろ、女同士の関係性もいろいろだが、基本的に読むとスカッとする。若くて美少女同士の百合概念を煮詰めました!みたいのもいいけれども、こういう現実と地続きな感じがするお話もよいと思う。
    205pにある「殺人は、死体が出てこないかぎり立件が難しいって」というNetflixのドラマは、Orange is the new blackのことだろうか…

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    2018年03月26日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    短編集。
    女性と女性の様々な出会い・関係を描く。

    たくさんありすぎてお腹いっぱい。
    もっと余韻を味わいながら読めばよかったか。。。

    ハードなやつも問題提起?っぽいのも面白いが
    案外1番好きなのは恋が始まりそう系。
    (あ、ゾンビも笑えたな。)

    『あなたのこと考えると無駄になる』にきゅん。

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    2026年06月16日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    ネタバレ

    いろんな女女のお話が味わえるお重、という感じでした!
    「ばばあ日傘」に「ババヤガの夜」みを感じました、とってもよかった……!
    いちばん好きだったのは、「あなたのこと考えると無駄になる」です。泣いた。

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    2026年03月15日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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     短編集というよりショートショート集、それも、みっちり詰まった充実の。ものによっては、そこで終わるんかい!投げっぱなしかい!そのあとどうなっちゃうのか知りたいよう!と感じるものもあったが、それもこれだけ集まれば彩りのひとつとなり、チョコレートアソートのような一冊。私は『ババヤガの夜』も大好きでしたが、あれのバイオレンス性は苦手と感じた方でもこっちはいけるんじゃないか?という気がする。問題提起はしていも、読みやすい、エンタメの人だと思う。

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    2026年03月10日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    ネタバレ


    女性同士の友情だったり愛情だったり。
    短編集でとっても読みやすかったです。

    ドキドキするのって別に異性相手だけじゃないし、その垣根もそんなに高いものじゃないって思わせてくれる話が多かったです。

    女が社会に出ることも、女同士の話があることも全部全部早く当たり前になれば良いな。

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    2026年03月02日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    文庫版「ババガの夜」の深町秋生氏の解説に出ていた本だと、「ヤリマン名人伝」を読んで思い出す。
    深町氏が解説で「自分はLGBTQなど性的マイノリティに理解があり、我が国のジェンダーギャプ指数の絶望的な順位の低さに腹を立てている。社会的公平性や多様性を重んじるなかなかのリベラルだと思っていた。だが、王谷作品を読んでいると、己のなかに潜む無自覚な偏見や女性に対する身勝手な幻想を抱いていたとに気付かされる。」と書いているが、私は女性だけれどこの短編集を読んで全く同じ事を思った。
    加えて、職場での大学出立ての女性Aと30半ばの女性B.二人の会話を思い出した。Bの「Aちゃんは、学歴が良くまあまあ金持ちの不細工な人と、カッコ良いけどお金のない人とどっちと結婚したい?」A「カッコ良い人かな」B「結婚だよ、付き合うだけじゃないよ」A「不細工な人は、ちょっと(笑)」B「(笑)だよね」
    女性の容姿をバカした話題は今の世の中タブーだけど、男性の容姿を基準にして人の評価する風潮が以前よりあるような気がする。変だと思わないのが変だ。

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    2026年01月25日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    短編集と言うにはあまりにも収録数の多い一冊。王谷晶は最近読んだ『ババガヤの夜』がすごく良かったのだけれど、これは何年も前に買って少し読んで放置していたものをふと思い出して読み直した。全部が面白いとは言わないけど、何編かに一度ハッとさせられるような鮮烈な作品があり、ドキッとするような居心地の悪さを残す不思議なものもあって、なかなか多彩なラインナップだった。それぞれの作品で登場人物の口調や文体がガラッと変わるのも印象的で、まさに変幻自在。これがとても面白かった。

    「Same Sex, Different Day」と「陸のない海」は特に好き。さらに「ときめきと私の肺を」は自伝的なのかなと思いながら読んだ。女性同士の恋の始まりをリアルに(実際にリアルかどうかは分からないけど、リアルに感じた)描いていて、とても面白かった。

    読み終えてあとがきを読んで気づいたのは、この本の物語はすべて女性が主人公で、相手も女性だという点だった。読んでいる間は没入していてまったく気づかなかったし、むしろ“そういう特別な短編集”として意識せずに楽しんでいた。だからこそ、作者があとがきで憂いている点については、「こういう読者もいますよ」と伝えたい気持ちになった。良い一冊だった。

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    2025年12月02日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    多彩な女同士のあれこれが詰まった短篇集。
    なんとも形容しがたい関係性や友情までいかない距離感が良い。
    たった数頁でも妙に刺さる話が多くて、まさにコンパクト&インパクトだなと思った。
    個人的に『イエロー・チェリー・ブロッサム』と『ヤリマン名人伝』がお気に入り。

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    2025年11月08日