小竹文夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
史記のうち、本記ということで、五帝から夏、殷、周、秦、始皇、項羽、高祖、呂后、孝文(文帝)、孝景(景帝)、孝武(武帝)=司馬遷の時代まで。
本記なので淡々と物語は流れる。始皇帝以降の時代の記述が多く、始皇帝や胡亥の暴虐政治、項羽と劉邦の戦い、呂后の悪逆非道の政治などは読んでいて比較的面白い。
一方、意外だったのは武帝の時代。同時代ということもあって叙述量は多いが、ひたすら不老不死を求めて方士と交流し、巡行と儀式を繰り返し、ひたすら方士に騙され続けてもなお追い求めるというアホらしい姿がひたすら描かれる。西域攻略の覇王ではなかったのか?衛青や霍去病などの武将が頑張っていただけで、本人はひたすら