土屋洋のレビュー一覧
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江副浩正のリクルートとゆう素晴らしい起業の成功が検察の恐ろしさを際立たせています。
どれほど検察の権力が強いのか。
この本が暗にこめたメッセージだと思います。
ちょうど検察が世間の話題になっている時期に読みました。
検事長がマスコミと雀卓を囲んでいることが証明しているように、検察の手柄のためにマスコミは必要で、マスコミを利用してリクルート事件は炎上した。
その20年後にはマスコミであるフジTVを買収しようとしたホリエモンが検察に血祭りにされたことからも、このリクルート事件から日本は変わっていない。
事件後から江副浩正の精神が崩壊していく場面は、あの巨大なリクルートを創業した人間だから、そうとうなタフガイだとゆう先入観があったので、精神病になるとは意外でした。起業家のパイオニアと呼ばれる人なのだから、鋼の精神を装備していると思いこんでいた。
検察の取り調べで調書にサインしている場面もおなじように意外だった。
そうとうキツかったんだな。
ゴーンさんが完全否認で3ヶ月で保釈されたことを考えると、30年経った現代では取り調べはゆるくなってると推察されますね。それかゴーンさんのハートが強いのか。
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江副さんの考え方を学びたく、この本を読みました。
江副さんの功績は
先見の明により「情報誌」を創り出したこともある
が、やはり、リクルートという企業を起こし、その
企業の思想と仕組みを創り、人を育てたことの方が
圧倒的に大きいように感じます。
今のリクルートにも脈々と受け継がれる「リクルー
トイズム」は本当に素晴らしいと思います。
幼少期の貧しさやナンバーワン主義からくる負けず
嫌いな面が晩年、マイナスとして影響してしまいま
したが、遺した功績はそれを上回るものであったよ
うに思います。
また、「社員皆経営者主義」「徹底した顧客志向」
「個人の尊重」等の考え方は今後の組織運営に参考
とさせていただこうと思いました。 -
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リクルート創業者の江副浩正氏の一代記を描いたノンフィクション。会社の先輩のオススメで読んだのですが、80年代生まれの自分にとってうっすらとしか記憶のないリクルート事件とその主役の姿を、初めてちゃんと知った気がします。
著者2人が、2人とも江副氏の部下(社長と新入社員という関係性だとかなり遠そうではありますが…)だったというのがまた凄い。おかげで本著で最も感動したのは「あとがき」です。
江副氏の部下でありながら、良いところだけを描くのではないニュートラルな江副伝を描いたというのも熱い。過去の人間関係まであたってリアリティを高めています。もう少しリクルートや江副氏をそこまで知らない人向けに写真なりロゴなりを載せてくれると有難かったですが。
本著を読んでいて、途中から「あれ、ビジネス書読んでるんだったっけ…?」となる瞬間が。特に、終盤の第20章あたりは史実なのにまるでストーリーを読んでいるかのよう。
江副氏の人物伝として十二分でありながら、どこか突き放した見方をしている側面もあって、これが本著の妙でもあるのかなと思います。
しかしそれもあって、本著の終盤の展開が「江副氏は亡くなるべくして亡くなった」的に(個人的には)見えてしまうのが何とも。史実からすれば、きっとそんな訳は無いのですが。
稀代の起業家の差配を学ぶというだけでも価値ある1冊ですが、それだけにとどまらない1冊。 -
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江副浩正という人物について知っていることと言えば、リクルート事件くらいであったが、大前研一や孫正義も賞賛する起業家・名経営者であったとは知らなかった。各事業の立ち上げ期については非常に興味深い。
江副はこれまでも会議の席で口が酸っぱくなるほど、「わからないことはお客様に聞け」と言い続けてきた。「取引先こそ最大の教師」とも言った。得意先の声の中にこそ、事業を興す機会があると信じた。
「『自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ』をモットーに
人は、上司に恵まれていない、チャンスに恵まれていないと思いがちである。だが、自らの業績は上司の指示によるものではない。チャンスもまた自らつかむものである。業績への機会はすべての人に平等である。高い業績は、それを達成する執着心をその人が持ち続けるか否かにかかっている。業績達成への能力は、上司に育ててもらうのではなく、自らの努力、つまり読書やお客様と周囲の人から聞く話などによって自らを育てていくものである。自らが成長できるか否かは、自己管理できるか否かにかかって大きい」(リクルートの経営理念とモットー十章より)
「ナンバーワン主義
リクルートの同業者が出現すれば、それを歓迎する。同業間競争のない事業は、産業として繁栄しない。後発会社の良いところは真似したと見られても恥じらわず取り入れ、協調的競争を行っていき、ナンバーワンであり続ける。『同業間競争に敗れて二位になることは、われわれにとっての死』である」(リクルートの経営理念とモットー十章より) -
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リクルート社内部にいた方が書いた本。江副さんの評伝というよりもリクルート社の評伝に近い。通読して思うのは、リクルートはまさに奇跡の存在であり、戦後日本経済史の青春ドラマであるということ。栄光と挫折、そして再び栄光というちょっと、そこら辺の会社とは全く違う輝きを持っている存在だと思う。
他方、主人公の江副さんは、その輝きにかなりの暗い影を最後までもって亡くなられた。それが何なのかこの本を読むと一端が分かると思う。ヒリヒリするようなギャンブルが好きなのは性分だと思うし、その明らかな欠落がこの本全体のドラマ性を増させていると思う。異形の経営者というのは孫さんではなく、やはり江副さんの為にある言葉のように思える。 -
Posted by ブクログ
500ページほどあるのに、夢中になって一気に読んだ。なにこれめっちゃおもしろい。
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リクルートを創業した起業家、故・江副浩正氏の仕事と生涯について書かれた一冊。
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まるで大河ドラマを見ているようなワクワクと興奮があった。仕事に対しての合理的な思考や大胆な決断力はもちろん、想像以上の人間くささに驚かされる。関わる人たちとの交流や会話については泣かされた。
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これほんと、ドラマとか映画で見たい。
政治的な事件の中心的人物てことでタブー感あるのかな。もったいない。今の、江副氏を知らない世代みんなに見てほしい。
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親の世代が社名を聞けば「ああ、リクルート事件の」とまず言われるけど、私自身は世代的なものと無学なもんであまりわかってなかった。まだまだ自分の言葉で語るには足りない自覚があるけど、本質を理解できるようにしたいなと思った。
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■自ら機会を創り出し、 機会によって自らを変えよ
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リクルートの旧社訓。
今では社訓ちがうけど、この言葉は永遠だと思う。 -
Posted by ブクログ
日本企業が世界で注目されていた時代の、経営者たちのリアルな息遣いや熱気が伝わってくる本。
江副さん自身の話、当時の彼を取り巻く日本社会の話、この二つがこの本の大きなトピックである。
江副さん自身の話については、彼の悪い部分も良い部分も書かれている。熱い想い故に盲目に突っ走ってしまう独裁者的な一面、天才なのに腰が低い営業気質、社員想いな一面、決して良好では無かった家族のとの関係性。この本を手にするまでは、江副浩正と聞いたら、"凄い人(そしてばあちゃん世代からは嫌われている人?)"という印象しか無かったが、とても人間味のある人物だったのかと感じた。きっと読み手によって彼に対する印象が変わる本だと思う。
また、当時の日本社会全体の動きについても触れられている。
出る杭は打つ風土、鎖国気質が日々増していく日本の状況や、個人志向が強い若い世代の思考もあり、今後、こんなにも日本が盛り上がる時代は来ないのだろうな、と少し寂しく感じた。それが良いか悪いかは別として。 -
Posted by ブクログ
ネタバレリクルートという社名には次々と新規事業を切り開き人材を世の中に送り出し続けているよいイメージとともに、リクルート事件による負のイメージも強い。創業者である江副氏も、理念に燃えていた初期、リクルート事件を経て株式市場で空売り王として名を馳せ(ダイエーに支援を要請した時はリクルート本体はもちろん、個人的にも株の借金が150億あったという)、認知症を患い、孤独のうちに亡くなった晩年と、そのコントラストに改めて驚かされる。不世出の経営者で、本当に惜しい人を亡くしたと思う。江副氏が予見していたようにコンピュータと高速通信が融合した時代を迎え、もし仮に存命であったらどのような経営をされただろうか
・初期の社員の中には立花隆もいた。ただ、営業に熱心でなくすぐに辞めてしまった
・月間リクルートなどで経営者への取材を自らすすんで行なうなかで学ぶことも多かった。「そうだな、『ソニーは人を生かす』と書いてほしいな。僕はソニーに入ってきた人を必ず幸せにする」と言った盛田昭夫や「出身校とか、学校の成績は関係ない。人には得手なことと不得手なことがある。人を生かすには得手なことをやらすことでんな。大事なことは、だれにどの仕事をどこまで要望するか。それが、人を用いるうえで肝心なことや。ありゃ使いものにならんと言うてんのは、使う人が使いものにならんからや。人はみな人材です」と言った松下幸之助のことばなどが印象に残っていた。
・リクルート事件の背景には、上場のためのルールとして、株式の公開にあたってある程度の株主数が必要だったという事情もある。(著者はリクルート事件を、贈賄という性格のものではなく、世話になった人たちに純粋にお礼として送っただけだという)
・晩年は惨めであった。震災の後のインタビューなどにも「日本は今年に入って餓死者が七万人。行方不明者が十万人」と答えてみたり、認知症が進行していた。最後は駅のホームで倒れ、寂しく亡くなった。
■「誰もしていないことをする主義」だから、リクルートは隙間産業と言われる。だが、それを継続していって社会に受け入れられれば、やがて産業として市民権を得る
■「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」