金弘潤一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
RPAは、すべてを大きなシステムで解決するものではなく、むしろ「システム化するほどではないけれど、効率化の余地が大きい業務」にこそ力を発揮するという考え方が印象に残った。
完璧な自動化を最初から目指すのではなく、まず動かしてみて、うまくいかなければ直す。難しければ早めに諦める。そういうアジャイル型の進め方ができるのもRPAの強みだと感じた。
特に大切なのは、RPAそのものよりも職員の意識が変わることだと思う。日々の業務の中で「これはロボットで解決できるのではないか」と考えられるようになるだけで、現場の改善力は大きく変わる。
ロボットに仕事を奪われるのではなく、ロボットに任せられる仕事を手放すことで、人はより考える仕事や人に向き合う仕事に時間を使えるようになる。
そして、自動化は必ずしも100%を狙わなくていい。少し手作業を残した方が、費用対効果としてちょうどいい場合もある。この見極めこそ、RPA導入で一番現実的で大事な視点なのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
事例に期待したが、当然ながらそれほど踏み込んだ内容までは紹介されていなかった。
AIは人間がルールを教えなくても大量のデータを学習・解析し、そこに潜んでいるルールを推論により自ら発見し定義することで作業を自動化していく。人間が定義できないレベルのことをAI側が定義できるというところが強みだ。しかし、AIは自ら学習していくほど進化していくが100点満点に達するまでが非常に難しく、そのため間違いがないかどうかを人間が確認しなければならないという難点がある。しかも、AIが出した答えがなぜそういう答えになったかというロジックが見えにくい。…
それに対してRPAは、人間が決めたルールどおりに動作するので、そのルールの範囲においては100%正しい結果を出してくる。今、日本を含めた企業が求めているのは、自分たちが決めたルールの中で100%間違わずに、人間よりも速く処理をしてくれる仕組みである。とりわけホワイトカラーの仕事においては、いわゆる単純作業、小粒業務が大量にあり、投資対効果を考えた場合はRPAの方がAIよりも有効である。
ところが実態は、日常業務を回すために必要な「単純作業」に追われており、創造的な業務に時間を割けず、むしろ創造的な時間を減らして作業時間を確保している状況である。創造的な業務に使う時間が一番大切だというのに、「作業を減らせ」という大号令のもと、手っ取り早く「創造的な時間を減らして日常業務の作業時間を確保している実態」は間違っているといえよう。
導入のコツと成功のポイント
1考えるより触れ
2業務部門とIT部門がタッグを組め
3運用ルール・体制を考え抜け
4現場を巻き込め
5最適なツールを選べ
このような失敗はRPA導入の構想段階から情報システム部門に関与してもらうことで回避できる。部分的な課題の相談を途中で部分的に持っていくのではなく、取り組みの趣旨からしっかりと理解を得ておくことで、業務部門とシステム部門が両輪として機能するようになる。 -
Posted by ブクログ
著者ののお二人の勤務先であるアビームコンサルティングが手掛けたRPA導入の具体例(8つの会社が)を中心に構成されている一冊。
第一章が概要、第二章が導入時の注意点など、第三章が具体例、第四章がまとめ、といった構成。
8つの会社は実名で、キーマンの名前も記載されていますが、生々しい部分はあえてボカしてあるような印象(まぁ、実名で登場していますからそりゃぁそうかもしれませんが)でした。
従って、web上に多数あるRPA関連の記事等と比較して極めて有用な情報はあまりなかったというところが偽らざる印象です。
逆に、web上で多数RPA関連の記事など目にしたこともなく、手っ取り早く事例を含めた概略を把握したいのであれば、適している一冊だと思います。
つくづく、トップの適切な理解とリーダーシップ、そして現場とIT部門との協業あたりが重要であると再認識。
RPAと言ったデジタルレイバーが進化するこれからの社会において、最も進化すべきは人間自身という巻末(199ページ)の指摘はごもっともだと思いました。
付箋は12枚付きました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレアビームコンサルの執行役員によるRPAの本。RPAがどんなものかすら分からなかったので、先進導入事例もあるというこの本を購入。
(感想)
・コンサル会社の本だけあって、RPAとはどんなものかが直ぐに腹落ちした。入門書として手にとって正解。
・RPAが具体的になにをやってくれるのかが、先進事例でイメージを掴めた。
・その後、繰り返しかつ細かくRPA導入のメリットの記載があるとこや、RPAを導入するには具体的にどうするのか、どうやって社内決裁を取るかとか、説得される部分があり、読み飛ばす。
(備忘録)
・RPAとはrobotic process automationの略。2014年ごろロンドンの教授が命名。パソコンで人間が行なっている様々な操作をロボットが記憶し、人間に代わって自動で実行する。
・RPAはデジタルレイバーとも呼ばれる。
・プログラミング言語を使わなくても開発できる。エクセルのマクロやアクセスを使えるくらいの人なら、1人で開発できるイメージ。
・AIとの比較。AIはルールを自ら発見、定義し、広範囲の業務を自動化する。100%の精度にするのに、時間と費用がかかる。RPAは、人間が決めたルール内の狭い範囲で自動化。適用範囲は狭いが開発時間と費用が小粒。
・既存の社内システムや、ウェブから情報を拾って、自動で入力してくれる。
・大和ハウスの事例。ウェブからのダウンロード(建設業許可書や工事完了証明書)、勤怠チェック(登録時間とパソコン稼働時間の差異チェック)とか。
・帝人フロンティアの事例。売掛金の入金消し込み。明細書をスキャン(ここは人間が)されたものと、入金データを突合。
・帝人フロンティアの事例2。毎月の連結決算業務。複数の社内システムからRPAが情報を拾い、エクセルに自動入力。
・導入には、まず人間がやっている仕事を棚卸し、RPA対象を選定するところから。
・ある会社では、RPA対象を決めたら2週間くらいで開発し、翌月からRPA稼働とかのスピード感。