片山亜紀のレビュー一覧

  • 自分ひとりの部屋

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    理解が追いつかないところもあり、読み通すのに時間がかかったが、胸が熱くなる瞬間がいくつもあった。女性を鼓舞する励ましのメッセージ。いつか読み返したい。

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    2024年10月10日
  • 自分ひとりの部屋

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    個人的なことは政治的なこと
    この見たことあるスローガンに繋がるウルフのこの本(訳者あとがきで知った)、語り口が柔らかくわかりやすいのでかなり読みやすかった。読めてないウルフあと『船出』くらいかな…久しぶりに小説も読みたくなった。

    やる気がどうしようもないときにまた読み直したい。

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    2023年10月31日
  • 自分ひとりの部屋

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    当時の方にしては先進的な考えだとは思うんだけど、結局男女二元論の中で生きた人のご意見だなあと斜に構えてしまった。
    でも経済格差の低い方は教育格差を乗り越えられないし、教育格差の低い方から詩人は生まれない、というのは目を背けちゃいけない、なおかつ変えてかなければならない事実だよな、とも思う。
    それに、女性が筆を執ることが「乱心」「狂人」の兆しと取られた時代のことを考えれば、私達は小説を書いても(業界的に下に見られることはあったとしても)、奇人変人には当たらないこと、そうしたあり方を勝ち取ってきた女性たち、犠牲になった女性たちへの感謝を禁じ得ない。

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    2023年10月10日
  • 三ギニー

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    「どうしたら戦争を阻止できるか?」という男性からの質問の手紙に対し、いち女性として返信するという体裁で綴られた、戦争と女性をめぐるエッセイ。

    戦争は男性が引き起こすもの、そして戦争を防ぐには女性の教育と自立が必要だと説くウルフの筆致からは、男性社会において貶められてきた女性たちの歴史と、戦火が迫りつつあった当時(1938年)の状況への、冷静な怒りを感じた。

    人生を束縛されないためには他人に依存せず、みずから働いて生活費を稼ぐことが大切。あたかも現代を生きる私たちに宛てて投函されたメッセージかのように、響いた。

    【キーワード】

    私的世界/公的世界 教育のある男性の娘たち・姉妹たち アーサ

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    2023年01月30日
  • 自分ひとりの部屋

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    読むべくして読めた気がするし、また月日が経って読むときはもっと深く感銘を受けると思う。
    ひとりの人間が考えたいこと、想いたいこと、それらはどんな人であっても簡単に手放したり、奪われたりするべきものではない。
    ひとりの部屋とお金、それは実際に必要なものであり、また心の中にひとつあるべき、生命力を絶やさぬための心の泉のようなものだと思った。

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    2021年05月13日
  • 自分ひとりの部屋

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    まずは、ヴァージニア・ウルフを読んだ私に大満足。タイトルにも魅かれた。
    多様性が叫ばれる今。
    1928年に書かれたこの本。
    100年近くが経過しているのにもかかわらず、年500ポンドと自分ひとりの部屋を持てない女性は多い。そんな中で、とにもかくにも少なくとも自分ひとりの部屋でワインを飲むことができていることに自信を持つことができた。誇れる自分なのだ、と1928年のヴァージニア・ウルフに背中を押された気がした。
    仕事を持つことの意味、大切さ。自分ひとりの部屋の意義。経済的にも精神的にも自立していくことの大切さ。
    今の自分の手にしているものの本当の意味、歴史を考え、感謝する気持ちになれた。正直、フ

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    2021年04月01日
  • 自分ひとりの部屋

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    1928年にケンブリッジ大学の女子カレッジで行なわれた講演をベースにした、フェミニズム批評の古典的作品。「意識の流れ」による叙述のため、読み取りにくい部分もあるが、訳注と解説が充実していてとても助かる。

    「自分ひとりの部屋」というタイトルは、女性が小説を書こうと思うなら、生活にゆとりのあるだけのお金(年収500ポンド、訳者によると500万円程度のイメージ)と一人になれる部屋を確保しなければならない、というウルフの主張に依る。そして、女性の経済的基盤のなさが、いかにその作家としての自立を困難にしてきたのかが、具体的に語られる。

    とはいえ読み進めると、お金と部屋だけですべてを語ってはいないこと

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    2021年02月16日
  • 自分ひとりの部屋

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     本書の内容を簡潔に紹介するならば、女性の文学との関わりの歴史を辿りながら、女性の地位向上のために、ウルフがその考えるところを、特に同性である女性に向けて、あるときは率直に、あるところでは文学的な虚構を混じえて、語りかけたものである。

     女性が小説や詩を書こうとするならば、〈年収500ポンド〉と、〈ドアに鍵のかかる自分ひとりの部屋〉が要ると、ウルフは主張する。
     オックスブリッジで、女性であるが故に立入りを断られたことや、女性の組織が金銭的な収入を得ることが難しいことを導入的に説明した後、どうして女性が貧乏なのか答えを得ようとして、いわゆる男性識者の著作等を調べるが、それらは女性に対する偏見

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    2021年02月09日
  • 自分ひとりの部屋

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    ボーヴォワール『第二の性』よりずっと穏やか、ミシュレの『魔女』よりずっと身近。気さくな女友達と言った感じの文章が快い。

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    2015年10月28日
  • 幕間

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    もう一度読まねば。味がよく分からん。そんなふうに読んでしまった。読書の仕方を改めねば。

    モンゴメリ、クリスティー、ウルフ。戦争が否応なしに入り込む。

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    2021年06月07日
  • 三ギニー

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    教養の深い作者がいろんな種類のオブラートやサランラップで包んでこてこて執筆してらっしゃるが、どうやら「あんたら男どもが好き勝手やって腐敗したこの社会において、女性を家に閉じ込めといて、自ら稼ぐすべを無くした上で、施設を改築する寄付をしろ、ですってえ?勝手に戦争始めといて、戦争を止めるにはどうしたらいいかですってえ?まずは無駄な装飾ごてごてのコスプレ軍服やめなよ。あれが間違ってもカッコイイとか思ってる人がいたら戦争終わらないんじゃないの?」と言った、おっしゃる通りですわ、奥さま、という本でございます。

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    2019年02月16日
  • 自分ひとりの部屋

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    すべての人の日々のちょっとした心がけとかそういう程度のいろいろの積み重ねでしか変化しないことだし、最終的にそういうちょっとした勇気というところにまとまっていて、やっぱり無力なんだよなと思いました

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    2017年12月20日