ピーター・メイルのレビュー一覧

  • 南仏プロヴァンスの25年 あのころと今

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    ネタバレ

    著者のピーター・メイルさん、2018年に亡くなったのですね。もっともっと長生きして、諧謔味のある文章で、老いの先達になって欲しかった・・・・。
    プロヴァンスシリーズで知った、翻訳者の池さんも大好きです。歌語かと思うような非日常語を、褻(ケ)の日々の描写にさらりと織り交ぜてくるのがたまらないです。御長命と御健硯を祈ります。

    今回も振り仮名つきでやっと読める言葉がいくつか出てきました。しかし漢字は表意文字だし、前後の文脈で意味は十分通じますから、読めなくても意味は取れます。
    ただ、「曰く」と「言わく」と書いていたのは誤植だよね?

    さて、内容ですが、移住当初は吹けば飛ぶようなエトランゼだったメイ

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    2022年08月25日
  • 南仏プロヴァンスの25年 あのころと今

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    2018年に亡くなった12か月の著者の絶筆。
    25年経っても相変わらずのプロヴァンスの季節と時間を感じる文体。
    カフェでロゼを飲みながら読みたい

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    2021年09月27日
  • 南仏プロヴァンスの12か月

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    プロヴァンスブームの火付け役となったエッセイ。1990年ごろは映画や雑誌などあちこちでプロヴァンスが取り上げられていてだいぶチャラいイメージがあったのですが、須賀敦子が書評でとりあげていたので、どこにもgo toできない今、気分だけでもと読んでみました。

    イギリスで広告の仕事をしていた著者が何度か旅行して憧れていたプロヴァンスに移住し、最初の一年間を綴っている。この観光客でもなく、地元民にもなりきっていないという距離感のある視点がちょうどいい。

    期日のまったく守られない工事、予想外に寒い冬など、苦労話もあるものの、基本的にはマイペースかつ堅実なプロヴァンス人たちとの交流が楽しい。これは著者

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    2020年10月03日
  • 南仏プロヴァンスの25年 あのころと今

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    もう25年も前なのか! ピーター・メイルの南仏ブーム。憧れを募らせたものだ。
    2018年に亡くなった著者の遺稿で、その間のいろいろを軽妙につづる。レジオンドヌール受勲や、リドさまによる映画化のエピソードにも触れ、楽しい。
    エピソードや描写の素晴らしさを際立ててるのが、池央耿さんの翻訳だと思う。「矍鑠たる」「踝」「按排されて」など、カチッと漢字を多用してプロヴァンスの豊かな自然を描写するってのが、イギリスからの移住者の視点という雰囲気を醸すおもしろさよ。ちょっと林望先生ぽいつーか。
    メイルの新作が読めないのは残念だけど、いつか行ってみたいな、フランスの南部へ。

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    2020年02月12日
  • 南仏プロヴァンスの12か月

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    イギリス人であり、イギリス育ちの著者夫妻が、南仏に移り住んでからの12ヶ月を綴った一冊。
    新しい本ではないけれど、南仏の雰囲気、人々の温かさが詰まっている。南仏といっても寒い地域があることに驚いたし、バカンスに訪れられる側の立場をとおした夏の様子は興味深かった。豊かな自然がもたらす美味しそうな食事やワイン。仕事は遅れるのが当たり前、呑気な、でも面白い、そして、食事やワインにうるさい人々。
    南仏旅行の前知識本として手に取ったのだけれど、結局行かないことになったのが悔しいくらい、明るい太陽に、人々の笑顔に溢れた一冊でした。
    いつか、南仏行きたい!!

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    2016年08月09日
  • 南仏プロヴァンスの12か月

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    プロヴァンスに移り住んでからの日常が12ヶ月にわけて書かれていて読みやすく楽しかったです。この本を読んで南仏に行きたいと思いました。

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    2011年09月06日
  • 南仏プロヴァンスの12か月

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    友人からもらった想い出の一冊。豊かに生きるってこういうことなのかな。。と思ったり。
    東京に居ては味わうことの難しい、太陽の日差しと草木の香りが漂ってくる。

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    2011年06月30日
  • 南仏プロヴァンスの12か月

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    -イギリス人はなにしろ消化器が弱く、どこへ行っても下水のことばかり気にしている-

    「南仏プロヴァンス」といえば、「陽光溢れる自然」「ラテン気質の純朴な人々」を想像するのでは?そこからいくと、初めの一行で、この作者が「異邦人」であることがわかる。だって文体・文章がイギリス人(理屈っぽくて、シニカル)っぽい!観光ガイドブックとして、名物チェックだけでなく、「ヨーロッピアンキブン」の追体験ができるのが良い。

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    2009年10月07日