ピーター・メイルのレビュー一覧

  • 南仏プロヴァンスの25年 あのころと今

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    2018年に亡くなった12か月の著者の絶筆。
    25年経っても相変わらずのプロヴァンスの季節と時間を感じる文体。
    カフェでロゼを飲みながら読みたい

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    2021年09月27日
  • 南仏プロヴァンスの12か月

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    プロヴァンスブームの火付け役となったエッセイ。1990年ごろは映画や雑誌などあちこちでプロヴァンスが取り上げられていてだいぶチャラいイメージがあったのですが、須賀敦子が書評でとりあげていたので、どこにもgo toできない今、気分だけでもと読んでみました。

    イギリスで広告の仕事をしていた著者が何度か旅行して憧れていたプロヴァンスに移住し、最初の一年間を綴っている。この観光客でもなく、地元民にもなりきっていないという距離感のある視点がちょうどいい。

    期日のまったく守られない工事、予想外に寒い冬など、苦労話もあるものの、基本的にはマイペースかつ堅実なプロヴァンス人たちとの交流が楽しい。これは著者が別荘にやってくる旅行者ではなく、ちゃんとプロヴァンスで暮らしていこうとしているから異国人であっても受け入れられているんだと思う。

    自分の土地にある葡萄畑からの収穫を1000リットルのワインで受け取るとか、近所のおいしいビストロ、パン屋など、飲み食いしている話がたくさん出てきて、ワイン好きではない私でもうらやましくなる。

    名前しか知らなかったようなイギリスの友人たちが、宿と食事と観光の足を目当てにいきなり電話をかけてきて訪ねてくるとか、いろいろありそうなのもおもしろい。

    この本が出版されたのが1989年(日本語訳が1992年)。映画やドラマにもなり、プロヴァンスブームを引き起こしたことで、この土地の良さは失われたりしてないのだろうか。著者はその後何冊かプロヴァンス関連の本を出し、2018年死去。『南仏プロヴァンスの25年』という本も出てるのでこちらも読んでみたい。

    以下、引用。

    プロヴァンス人にとって、雨は自然が人に加える個人攻撃である。

    ウサギを愛玩したり、アヒルに情が移ったりというのは都会人の感覚である。
    プロヴァンスの田舎では、禽獣の死と食卓は直接結びついている。

    肉屋は肉を売るだけではない。私たちの後ろに客の列が長く伸びるのもお構いなしで、その肉をどう料理して、盛りつけはこう、付け合わせには何、酒はこれこれ、とことこまかに講釈しないと気が済まない。

    墓地はたいてい村で一番眺めのいい場所にある。ある老人がそのわけを説明してくれた。「死んだ者は特等席だ。なんたって、この先長いことそこにじっとしているんだから」老人は自分の冗談に大笑いして咳き込んだ。いよいよこの年寄りの番がきたのではないかと私は気が気でなかった。

    カリフォルニアの墓地は景色のいい区画の方が平凡な眺めのところよりも値段が高い話をすると、老人は眉ひとつ動かしもせずに言った。「馬鹿は死ななきゃあ治らない。いや、死んでもだ」

    「マムシに噛まれたら男は死ぬ。ところがさ、女を噛んだら……」マッソーは眉をひくひくさせて私に顔を寄せた。「マムシの方が死ぬっていうぜ」

    食事を終えて仕事に戻る客たちは髭を拭いながらマダムに明日の献立を尋ねた。何かおいしいものを、と彼女は答えた。

    彼らの仕事ぶりを見て以来、私の頭の中で鉢に盛られた葡萄の房と、腰痛、肩凝り、日射病の連想は切っても切れないものとなった。

    メネルブの村のパン屋は気紛れで、何時に店が開くかわからない。マダムの化粧が済んだ時が開店時間だと聞かされたのがきっかけで、私たちは他所の村までパンを買いに出かけることを覚えた。

    ハンターたちが大勢寄ってたかって容赦なくイノシシを撃つとはあんまりではないか、と私はマッソーに言った。
    「そうは言っても、イノシシはうまいからな」マッソーは涼しい顔だった。

    村では幼時のイエス選びが進められていた。年恰好のちょうどいい子供の自薦を募っているが、選考の基準は何よりも大切な場面を行儀よく勤めおおせる耐久力である。仮装行列は真夜中にはじまるからだ。


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    2020年10月03日
  • 南仏プロヴァンスの25年 あのころと今

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    もう25年も前なのか! ピーター・メイルの南仏ブーム。憧れを募らせたものだ。
    2018年に亡くなった著者の遺稿で、その間のいろいろを軽妙につづる。レジオンドヌール受勲や、リドさまによる映画化のエピソードにも触れ、楽しい。
    エピソードや描写の素晴らしさを際立ててるのが、池央耿さんの翻訳だと思う。「矍鑠たる」「踝」「按排されて」など、カチッと漢字を多用してプロヴァンスの豊かな自然を描写するってのが、イギリスからの移住者の視点という雰囲気を醸すおもしろさよ。ちょっと林望先生ぽいつーか。
    メイルの新作が読めないのは残念だけど、いつか行ってみたいな、フランスの南部へ。

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    2020年02月12日
  • 南仏プロヴァンスの12か月

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    イギリス人であり、イギリス育ちの著者夫妻が、南仏に移り住んでからの12ヶ月を綴った一冊。
    新しい本ではないけれど、南仏の雰囲気、人々の温かさが詰まっている。南仏といっても寒い地域があることに驚いたし、バカンスに訪れられる側の立場をとおした夏の様子は興味深かった。豊かな自然がもたらす美味しそうな食事やワイン。仕事は遅れるのが当たり前、呑気な、でも面白い、そして、食事やワインにうるさい人々。
    南仏旅行の前知識本として手に取ったのだけれど、結局行かないことになったのが悔しいくらい、明るい太陽に、人々の笑顔に溢れた一冊でした。
    いつか、南仏行きたい!!

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    2016年08月09日
  • 南仏プロヴァンスの12か月

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    プロヴァンスに移り住んでからの日常が12ヶ月にわけて書かれていて読みやすく楽しかったです。この本を読んで南仏に行きたいと思いました。

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    2011年09月06日
  • 南仏プロヴァンスの12か月

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    友人からもらった想い出の一冊。豊かに生きるってこういうことなのかな。。と思ったり。
    東京に居ては味わうことの難しい、太陽の日差しと草木の香りが漂ってくる。

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    2011年06月30日
  • 南仏プロヴァンスの12か月

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    -イギリス人はなにしろ消化器が弱く、どこへ行っても下水のことばかり気にしている-

    「南仏プロヴァンス」といえば、「陽光溢れる自然」「ラテン気質の純朴な人々」を想像するのでは?そこからいくと、初めの一行で、この作者が「異邦人」であることがわかる。だって文体・文章がイギリス人(理屈っぽくて、シニカル)っぽい!観光ガイドブックとして、名物チェックだけでなく、「ヨーロッピアンキブン」の追体験ができるのが良い。

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    2009年10月07日