渡辺恒雄のレビュー一覧

  • 反ポピュリズム論

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    TVのみに頼る情報収集危険性を説き、活字メディアを通じて国民が正しい判断をすることの重要性を訴えている点がこの本の骨子。 本人の立場からしたら当たり前、という意見もあるかもしれないが、説明は筋が通っていて分かりやすい。
    マニュフェスト選挙活動の無意味、小選挙区制の弊害、衆議院選挙に固執した政権闘争のくだらなさや、原発に対する考えも、全く持ってその通りだと思う。

    本書の冒頭に、橋下徹大阪市長の政治手法はポピュリズムだと警告を慣らしている。しかし、氏は割と橋下氏を評価しているのではないかと思う。

    ただ、後半のギリシャ問題や、財政問題への処方箋のくだりは余計。熱意ある素人が専門家への提言している

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    2013年08月03日
  • 自民党と派閥 政治の密室 増補最新版

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    60年近く前の本とは思えない。いまの状況そのままを描いている。
    与野党とも解党し、国民の信を得た保守中道連立政権で
    大人の政治が行われることを期待したい。

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    2025年10月04日
  • 反ポピュリズム論

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    ナベツネによる政策提言。

    前半は橋下についてのポピュリズム政治の批判かと思ったら、後半は政界の裏話や独自の経済政策が含まれていた。
    「無税国債」はリアリティはないけど思考実験としては面白かった。

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    2017年09月17日
  • 反ポピュリズム論

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    いわゆるナベツネは、大嫌いな人間の一人なのだが、書いてるものを読んだことはなかった。
    真っ当やん。
    小泉辺りからの、人気投票に苦言を呈している。
    マスコミというか、テレビやネットの弊害。
    いい本だと思う。
    が、この人のやってることがどうなのかは良く判らない。

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    2014年09月11日
  • 反ポピュリズム論

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    ネタバレ

    自分語りが多く、俺が俺がとやるところはノムさんに通じるものあれど、この86歳という年齢で、かくもしっかりとした文章を本一冊にしあげ上梓できるとは驚異である。独裁をひたすら独裁的に批判しているのもユーモラスだが、どこか憎めない。こうしたまともな文章を読む前から、こいつは巷間でいわれているような頑固なだけのじじいではないと思っていたが、想像以上に人物である。そんなナベツネのダークサイドのみがマスイメージを形成しているその事実こそがポピュリズムというか、衆愚の極みであろう。その思想や主張には支持しかねる点多々あれど、こうもラディカルな物言いで、遠慮せず、おもねず、取り繕わずできる論客が他にいるのだろ

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    2013年06月02日
  • 反ポピュリズム論

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    反ポピュリズムのスタンスで、小泉ブーム、政権交代、橋下現象などを論じている。最後に、「衆愚」の政治と断乎戦うと記す。
    一貫した主張は素晴らしいと思うが、大衆迎合という言葉で一蹴するのはどうかと思う。

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    2013年05月03日
  • 反ポピュリズム論

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    何かと批判されることの多い独裁者渡辺恒雄氏。排他独善的な主張のオンパレードかと思いきや結構冷静に現代を見つめている。情緒に訴えるのではなく冷徹な事実を基に論を進めており、該博な知識、海千山千の豊富な経験にはただただ圧倒されるばかり。さすがに読売グループの頂点に君臨するだけの御仁である。とりわけ政局の裏表での暗躍秘話は興味深く行間に無限の想像を馳せることができた。衆愚政治がいかに国を駄目にするか。納得させられる点は非常に多い。終章では国の破綻回避のための処方箋も示している。見事な反ポピュリズムで貫かれている。全てを支持するというわけにはいかないが歯切れのよい正論には清しい爽涼感をおぼえた。

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    2013年02月04日
  • 反ポピュリズム論

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    ネタバレ

    ■本書を読んだ理由
    ・本屋をプラついていたときに、偶然目に入り衝動買いしたから
    ・先日に、『Webで政治を動かす』を読んで、リンクする内容、あるいは反対意見を知れるのではないかと思ったから
    ・帯の著者の写真、口には葉巻を咥え、冷徹に何かを見透かすような視線が魅力的だったから



    ■概要
    【混迷の原因】
    ・日本政治がいま混沌となっている原因は、ポピュリズムである。
    ・ポピュリズムの原因は、政治家の堕落。その遠因は、小選挙区の選挙にある。
    ・テレビとネットは、むしろポピュリズムを加速させている。
    ・大きな転機は小泉元総理の登場で、民主党の鳩山・菅元総理は、政治を完全なポピュリズムにした。


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    2012年12月17日
  • 反ポピュリズム論

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    ナベツネさんが執筆した本書。ポピュリズム型の政治を、過去の日本やアメリカの政治状況を踏まえて、批判している。中選挙区制への回帰を中心とした政治家の劣化は、聞き飽きた議論でもあった。福田内閣時代の大連立構想の内幕も語っていた。今の日本の政治を何とかしないといけないという志はよく理解できた。漠然としたもやもやは残る。過去はよかったという回帰論や賢人めいた言葉は、響いてこない。

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    2012年12月01日
  • 反ポピュリズム論

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    ナベツネってこんなこと考えてたのか。我田引水的なところなしとしないが、今の政治状況に関する危機感、そうなったいきさつなど、頷ける点多し。中選挙区制復活の提案は賛成。

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    2013年06月24日
  • 反ポピュリズム論

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    いわゆるナベツネさんだが、この人の本は初めて読んだ。

    この人はとかく悪く言われることが多いような気がするが、
    どんな人なのか詳しく知っているわけではないので、書店で目についたので読んでみた。

    感想としては、一部、感覚や価値観が古いように思う部分はあるが、
    概ね正論というか、こういう御意見番的な人が世の中にはやっぱり必要だと思う。

    政治家にしても、論客にしても、小粒の人間が多くなった今の日本には、
    こういった歴史の裏も表も知り尽くしているオッサンがドンと構えていたほうがいい。

    小選挙区制が日本の政治をダメにしたという論点は、僕にとっては新鮮で面白かった。

    この歳でこれだけしっかり言える

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    2012年10月24日