【感想・ネタバレ】反ポピュリズム論のレビュー

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Posted by ブクログ

 いくつになっても非常に頭のいい人だなぁ、という印象。当然新聞の人だからTVが敵だというバイアスはあるにせよ、アメリカの現場にいた人として、TVが作る政治風景についての考察については一見の価値があると思う。

 讀賣新聞のドンが何を考えているのか、くらいの興味で読んでみても損はないし、読書としても結構満足できると思うん。

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2015年11月04日

Posted by ブクログ

 良きにしろ、悪きにしろこの人の物言いには一貫性がある俗にぶれていない。だからこそ世の中に批判を生みつける事も多々あるのだろう。
 
 しかし、同じ悪でも最近の悪はどうも世論を見すぎるのか自分の信念という物が見えてこない世論に流されやがて消されていく運命にある人たちは少し見習った方が良いのではないか

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2013年08月16日

Posted by ブクログ

ナベツネ、87歳にして健在。主張は明快。政治家の小粒化を嘆いているが、メディア側も同じ問題を抱えているようだ。

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2012年10月09日

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小泉、鳩山、菅、そして橋下と、どこまで続く劇場型政治。大衆迎合(ポピュリズム)が衆愚政治に堕ちることだけは断固として食い止めたいという思いで、この書が最後になろうという老境の中で筆をとったという。

大衆迎合には、マスコミも利用されて来たという反省もあり、読売新聞社の主筆という立場から、加担したマスコミに対する批判もなかなかのもの。

その他、
「匿名への情熱」
「社会保障こそ最良の投資だ」
など、唸らせてくれました。

ワガママなプロ野球オーナーという顔しか知らなかったんですが、政治記者としてバリバリの経験もおありのようで、経営者になってからはフィクサーばりの「密室談合の仕掛け人」としての経験談をはじめとして、終戦直後に共産党に入党したという経歴まで披露してくれて、すっかり人物像が変わってしまいました。

(2012/9/15)

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2012年10月05日

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なんだか過激なことをテレビで言うだけの人かと思っていたら、さすが新聞社の主筆。文章は明快で、論理展開も上手。さくっと頭の中に入ってくる。
近衛首相誕生と現代の政治環境の比較のところは納得度が高いところであった。

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2012年10月05日

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渡邊恒雄(通称 ナベツネ)が書いた日本の政治の行く末を案じた本。

自民党政権下で、自民党と民主党の大連立をやろうとして暗躍したことも載っているが、基本的には、日本の政治がポピュリズムに巻き込まれることで、しっかりとした考えなしに衆愚政治になることを憂いた本である。

小泉劇場、鳩山・菅の民主党政権、橋下大阪維新の会などのあやまち、そして今後の不安も書いている。ポピュリズムとメディアの問題、または歴史からのポピュリズムの考察などは、参考になることが多い。

個人的には、スポーツの世界でのナベツネは、独裁、スポーツを軽視していると思うが、政治記者だけあって、政治を見る目、過去の著作、歴史には秀でている面もあると思う。その意味では、少し見直した本だった。

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2013年04月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大学の経済学講義レベルのお話です。
NHKスペシャル
「渡辺恒雄 戦争と政治~戦後日本の自画像~」
とともに。

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2020年09月26日

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いちいち頷ける内容。
原発擁護論や衆愚政治への危惧など、自分の考えに対する裏付けが取れたような心持ちで読んだ。

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2013年06月22日

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社会がマスコミなどのポピュリズムによって左右されていく現実を書いた一冊。
最後は渡邉恒雄氏の考えがつまった一章がある。
原発に対する意見や名古屋の件についてはうなづける部分もあった。

私もマスコミによる渡邉恒雄像に踊らされていたのかもしれない。
この本を読んで一番びっくりしたことは、彼がとても冷静に物事を分析していたということ。

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2013年04月30日

Posted by ブクログ

 ナベツネさんがポピュリズム(大衆迎合主義)の背景と問題点を論じた本。世間的にはあんまり評判の良くない人だけど、なかなか説得力のある内容だった。
 ポピュリズムの背景には小選挙区制とマスメディア(テレビ・ネット)の影響があり、政治家は国民の支持を得やすい耳触りの良いことばかりを言い、本来の政治能力とは無関係な政治家本人のキャラクターや演技力が支持につながるようになってしまった、というのが主な内容。
 安易な脱原発をいさめたり、ナベツネさんが関与した大連立構想の詳細も明かされたりして、なかなかお得な一冊。ただ単に批判するだけではなく、キチンと代案を出しているのが偉いところ。

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2013年02月01日

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いわゆる「政治仕掛け人」のなべつねさんの本なのだが、本当に80代後半の方が書いた文なのかと驚いた。そうとう賢い方なのであろう、流石読売新聞主筆。
内容は納得させられる部分が多い一方、他者他説を批判して自説の正当性を持ち出すというロジックなので、自分の主張の論拠が本文においてはあやふやであり、批判・検証が必要であると思う。今僕のその力はないので★4としておく。

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2012年11月20日

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ナベツネさんというと、プロ野球界を牛耳っているといったイメージですが、政治記者としての文章を読んでみたい人にお勧め。

戦前から政治記者として政治を見てきた渡邉 恒雄さんの文章は、わかりやすく、説得力があります。もっと渡邉 恒雄さんの政治に関する文章、論文を読みたくなりました。

プロ野球関連のニュースに登場するナベツネさんとはまったく異なる世界観に驚きました。

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2012年10月15日

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ナベツネさんは頑固爺そのもののイメージを持っていたが、彼なりの国を憂える気構えが見える作品。
大衆迎合政治、橋下現象が何故起きたか、大連立構想が何故必要と判断し、失敗したのか、ポピュリズム政治の考察、大衆迎合を煽るメディア、日本をギリシャ化させないためにで纏められている。
決められない、決めきれない政治はいたるところに問題が発生し、それを見かねた国民が小泉、橋下待望論に傾きつつある。
ローマの滅亡はパンとサーカス。
ギリシャの財政破綻は保守、革新ともにポピュリズムに走った。
原発は絶対必要。朝日、菅の原発ゼロはもっての他。経済が全くなりたたない。フランスのようにテロ対策、水素爆発対策etcの対策を早急にとり安全を追求し、これを国外に展開すべき。
メデイアに(テレビ)に政治を語らせるべきでない。ワン・フレーズ(責任のない政治になる)小泉の自民党をぶっ壊すetc。

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2012年10月10日

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人物的にあまり好きではなかったが、この本を読むと共感できる部分がかなりある。行き過ぎた脱原発論や消費税に対する考え方等。理性的に物事をとらえていると言える。
橋本大阪市町をヒットラーに似ているというのは、言いすぎかもしれないが、ただ国民の顔色だけを見て、選挙に勝つために大衆受けを狙った政策しか出せない政治家には嫌気がする。

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2012年10月01日

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大衆迎合・衆愚政治の危険性を論理的に時にアツく書いてる印象。
マスメディア・ネット・活字いろんな媒体があるが、大事なのは受け手が情報を鵜呑みにせず自分で考えて選択・行動することだろう。そんな当たり前のことを本書を読んで改めて考えました。

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2012年09月30日

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流行ってるので読んでみました。ってフレーズからコメントを書き始めたくなるのは、“ナベツネ著”のなせるワザですよね(苦笑)

でも、書かれてることは総じてマトモです。マトモだと、僕は思います。一つ一つ、どの部分をどう思ったってとこまではここでは書きませんが、総じて言えば、マトモだと思います。

でも何なんですかね〜。一冊読み終わってマトモだと思った僕でもなお、「ナベツネっていいよね〜」って人前で言うのには、やっぱり抵抗を感じちゃう。だいたい、オビに、ナベツネが葉巻くゆらせてる写真使ってるあたりからして「大衆はついてこなくていいんだよ」感が滲み出ちゃってるんですよね。

大衆に迎合するのではなく、かといって無視するのでもなく、その中庸がいいはずなんだけど、今の日本では、その道は取りづらくなっちゃってるのかなぁ…と読みながら考えました。

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2012年09月30日

Posted by ブクログ

「大連立構想」驚愕の舞台裏から、小選挙区制・マニフェスト選挙の問題点、ポピュリズムの理論的考察、そして「無税国債」私案まで。半世紀超の政治記者歴による知見が込められた、読売新聞主筆による渾身の論考。。

86歳にして讀賣新聞の主筆を務め、テレビ出演もする渡邉恒雄氏。古今の政治学者、歴史学者の説を紐解きながらポピュリズムの危険性を説く。自身の関わった民主と自民の大連立構想など政治の世界の裏側の生々しい話も。「消費税引き上げ」「無税国債導入」「原発の再稼働」「社会保障への投資拡大」など主張も明確。少なくとも酔っぱらってスポーツ紙の記者の前で暴言・珍説を披露するナベツネ氏とは大違いだった。
(B)

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2012年09月22日

Posted by ブクログ

ナベツベさんによる政治論。この方、マスコミへの取り上げられ方が、悪代官だったり、ワガママなプロ野球チームオーナーという役付けなので、記事でも面白おかしく書かれることが多い。氏の本格的な政治論というのは初めて読んだ。
小泉さんから始まり、鳩山さん、菅さんで絶望的に加速し、今、橋下さんで最終局面を迎えようとするポピュリズムへの最後の警鐘とのこと。政治は安定していなければ、物事を決められないし、政治家も育たないというのは理解できるし、その意味で、現在の選挙制度の問題や、民主党の人気取り政策の愚かさを断ずる部分も賛成。ただ、氏の豊富な経験には素直に敬服するものの、戦後からの政治家や制度を讃える発言には少し違和感を覚えた。

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2012年09月14日

Posted by ブクログ

面白かった。マスコミのドンである渡邉さん自ら大衆迎合するマスコミに呑まれることは愚かなことであると説いてます。冷静に客観的にみています。確かにこのところのマスコミ報道には扇動的なものが多い。テレビ、ツイッター、ワンフレーズコメントの危険性がよくわかります。

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2012年09月11日

Posted by ブクログ

天下の大マスコミ、渡邉恒雄さんの新書である。読売新聞は古くから保守的であり、社説も共感できるものが多いことから肯定的な立場で読んだ。しかし、その肯定的な立場は読み進めていくうちに、渡邉恒雄さんが本当に読売新聞の主筆なのか?という疑問まで生むことになる。



冒頭で橋下徹さんを引き合いにだし、タイトルでもある反ポピュリズム論をスタートさせる。
維新八策の政策を半分程度賛成、各論では反対の立場のようだ。最も、維新八策は各論を詰めているマニフェストではなく、維新の会からしたら内部資料という扱いなのでこの点は渡邉氏の指摘は仕方ないとも思えるが。


冒頭で橋下徹に対し、この本は橋下徹を糾弾するものではないとの一文がある。これが読み進めていくうちに免罪符にしようとする一文であるとは思いもしなかったが・・・


構成としては、戦前戦後の渡邉氏の記者人生の経験を踏まえつつ、過去の著書や著作からの引用や抜粋がとても多い。有名な人の著書を抜粋したとしても、渡邉氏の知識や見識が高まるわけでもなく、蛇足に思われた。


そして中盤は自身が仕掛けた大連立構想や自身に近かった内閣における談話が半分を占める。そして全般的にポピュリズムの危険性をヒトラーやナチスになぞらえ、危険性を追っている。


ギリシャの話題にも触れ、現代ギリシャ政策を古代ギリシャ政策のパンとサーカスと比較し、同じ事をしているとの指摘。しかし、日本が第二のギリシャになるという指摘には間違いが多すぎる。


多くの言論人が言うことの巻き戻し。消費税を導入、又は増税しなければ今頃は第二のギリシャになっていたと書いている。しかし、消費税増税時の歳入が必ずしも増えていないことには触れていない。
更に、これも多くの言論人が言うことだが政府債務だけクローズアップし、政府資産は一言しか触れていない。


そして呆れたのが終盤。冒頭で橋下徹を糾弾するものでないと言いながら、本書のタイトルであり内容は反ポピュリズム。そしてみんなの党や維新の会をポピュリズム政党(政治団体)と断定し、結果としてそれらを批判する内容になっている。これは卑怯であると言える。


さて、最後に一言。消費税導入は正しいが、増税の時には生活必需品(中曽根内閣の売上税の時に自ら乗り込んで新聞など活字メディアの軽減税率を導入するように確約を取ったと記述)の軽減税率を取るべきとの主張・・・。そりゃ自らの業界に税率が高くならないならいくらでも言えるわな。といった呆れた印象を持った。逆の意味で読んでみて頂きたい。

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2012年09月04日

Posted by ブクログ

TVのみに頼る情報収集危険性を説き、活字メディアを通じて国民が正しい判断をすることの重要性を訴えている点がこの本の骨子。 本人の立場からしたら当たり前、という意見もあるかもしれないが、説明は筋が通っていて分かりやすい。
マニュフェスト選挙活動の無意味、小選挙区制の弊害、衆議院選挙に固執した政権闘争のくだらなさや、原発に対する考えも、全く持ってその通りだと思う。

本書の冒頭に、橋下徹大阪市長の政治手法はポピュリズムだと警告を慣らしている。しかし、氏は割と橋下氏を評価しているのではないかと思う。

ただ、後半のギリシャ問題や、財政問題への処方箋のくだりは余計。熱意ある素人が専門家への提言しているような印象。
また、大連立の必要性と、氏の熱意と努力も良く分かるが、それがまるで正道であるかのような印象を正直、本書から受けてしまう。

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2013年08月03日

Posted by ブクログ

ナベツネによる政策提言。

前半は橋下についてのポピュリズム政治の批判かと思ったら、後半は政界の裏話や独自の経済政策が含まれていた。
「無税国債」はリアリティはないけど思考実験としては面白かった。

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2017年09月17日

Posted by ブクログ

いわゆるナベツネは、大嫌いな人間の一人なのだが、書いてるものを読んだことはなかった。
真っ当やん。
小泉辺りからの、人気投票に苦言を呈している。
マスコミというか、テレビやネットの弊害。
いい本だと思う。
が、この人のやってることがどうなのかは良く判らない。

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2014年09月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分語りが多く、俺が俺がとやるところはノムさんに通じるものあれど、この86歳という年齢で、かくもしっかりとした文章を本一冊にしあげ上梓できるとは驚異である。独裁をひたすら独裁的に批判しているのもユーモラスだが、どこか憎めない。こうしたまともな文章を読む前から、こいつは巷間でいわれているような頑固なだけのじじいではないと思っていたが、想像以上に人物である。そんなナベツネのダークサイドのみがマスイメージを形成しているその事実こそがポピュリズムというか、衆愚の極みであろう。その思想や主張には支持しかねる点多々あれど、こうもラディカルな物言いで、遠慮せず、おもねず、取り繕わずできる論客が他にいるのだろうか?

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2013年06月02日

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反ポピュリズムのスタンスで、小泉ブーム、政権交代、橋下現象などを論じている。最後に、「衆愚」の政治と断乎戦うと記す。
一貫した主張は素晴らしいと思うが、大衆迎合という言葉で一蹴するのはどうかと思う。

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2013年05月03日

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何かと批判されることの多い独裁者渡辺恒雄氏。排他独善的な主張のオンパレードかと思いきや結構冷静に現代を見つめている。情緒に訴えるのではなく冷徹な事実を基に論を進めており、該博な知識、海千山千の豊富な経験にはただただ圧倒されるばかり。さすがに読売グループの頂点に君臨するだけの御仁である。とりわけ政局の裏表での暗躍秘話は興味深く行間に無限の想像を馳せることができた。衆愚政治がいかに国を駄目にするか。納得させられる点は非常に多い。終章では国の破綻回避のための処方箋も示している。見事な反ポピュリズムで貫かれている。全てを支持するというわけにはいかないが歯切れのよい正論には清しい爽涼感をおぼえた。

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2013年02月04日

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ネタバレ

■本書を読んだ理由
・本屋をプラついていたときに、偶然目に入り衝動買いしたから
・先日に、『Webで政治を動かす』を読んで、リンクする内容、あるいは反対意見を知れるのではないかと思ったから
・帯の著者の写真、口には葉巻を咥え、冷徹に何かを見透かすような視線が魅力的だったから



■概要
【混迷の原因】
・日本政治がいま混沌となっている原因は、ポピュリズムである。
・ポピュリズムの原因は、政治家の堕落。その遠因は、小選挙区の選挙にある。
・テレビとネットは、むしろポピュリズムを加速させている。
・大きな転機は小泉元総理の登場で、民主党の鳩山・菅元総理は、政治を完全なポピュリズムにした。


【橋下現象】
・橋下市長がポピュリズムの最新モデルである。
・既成政党への不満と失望をベースとして、強いリーダーを国民が待望する空気が、橋下人気となって現れている。
・過去の例では、ヒトラーや近衛文麿、ロイドジョージなどと橋下市長は共通項がある。特に「白紙委任」は、危険な思想である。
・人気に擦り寄るだけの勢力を排除し、優秀なブレーンを集め、政策本位の勢力結集をできるかどうか、つまりポピュリズムとの決別が橋下市長の今後の課題である。


【現実路線】
・2007年の大連立構想が成功していれば、現在の政治混迷は回避できたかもしれない。
・国会は、過半数256議席では安定しない。常任委員会で決定できる安定多数、あるいは絶対安定多数283議席で、初めて政策決定ができる。
・民主党の異質な人、自民党らしくない人を排した民・自の中型連立こそ現実的な路線である。
・55年体制のときの緒方竹虎「欄頭声明~時局を案ずるに、政局の安定は、現下欄頭の急務であって、、」は、いまの政治に全くあてはまる。


【ポピュリズム】
・ポピュリズムの行きつく先は、古代ローマの「パンとサーカス」に見られる国民の堕落である。
・米国大統領のテレビ討論(ケネディVSニクソン)で決め手となったのは、メーク技術や、質問に即答し二分三十秒以内で解答する能力でしかなかった。
・小選挙区は、ポピュリズムを進め、マニフェストは政治を机上の空論にした。


【メディア】
・テレビの問題点は、「時間的制約」である。ワンフレーズやワンセンテンスの弊害を起こす。
・一方、新聞は十分は紙面と論理的、体系的な説明が可能である。
・ツイッターは、140文字の制約から断片的かつ瞬間的な情報しか伝えることができない。
・社説は、社内で熟議を経ており体系的、論理的である。これは、ツイッターの対極にある。


【ギリシャ化】
・ギリシャの破綻は、ポピュリズム政治による政治家と国民の堕落の連鎖が原因である。
・日本の消費税は20%台が妥当であり、増税までの間は無税国債発行によるタンス預金30兆円を引き出し、財政再建の起爆剤とする。
・社会保障への投資による経済成長策を実行。
・原発は、地震・津波対策を万全にすることで再稼動するべきである。
・ポピュリズムとの決別が最大の課題である。

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2012年12月17日

Posted by ブクログ

ナベツネさんが執筆した本書。ポピュリズム型の政治を、過去の日本やアメリカの政治状況を踏まえて、批判している。中選挙区制への回帰を中心とした政治家の劣化は、聞き飽きた議論でもあった。福田内閣時代の大連立構想の内幕も語っていた。今の日本の政治を何とかしないといけないという志はよく理解できた。漠然としたもやもやは残る。過去はよかったという回帰論や賢人めいた言葉は、響いてこない。

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2012年12月01日

Posted by ブクログ

ナベツネってこんなこと考えてたのか。我田引水的なところなしとしないが、今の政治状況に関する危機感、そうなったいきさつなど、頷ける点多し。中選挙区制復活の提案は賛成。

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2013年06月24日

Posted by ブクログ

いわゆるナベツネさんだが、この人の本は初めて読んだ。

この人はとかく悪く言われることが多いような気がするが、
どんな人なのか詳しく知っているわけではないので、書店で目についたので読んでみた。

感想としては、一部、感覚や価値観が古いように思う部分はあるが、
概ね正論というか、こういう御意見番的な人が世の中にはやっぱり必要だと思う。

政治家にしても、論客にしても、小粒の人間が多くなった今の日本には、
こういった歴史の裏も表も知り尽くしているオッサンがドンと構えていたほうがいい。

小選挙区制が日本の政治をダメにしたという論点は、僕にとっては新鮮で面白かった。

この歳でこれだけしっかり言えるだけでもやっぱりこの人はすごいなぁと素直に思う。
これだけの地位も権力もあるのに、まだ世の中に物申す、まだ日本に物申す、
というそのパワーはやっぱりすごい。

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2012年10月24日

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