【感想・ネタバレ】反ポピュリズム論のレビュー

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Posted by ブクログ

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大学の経済学講義レベルのお話です。
NHKスペシャル
「渡辺恒雄 戦争と政治~戦後日本の自画像~」
とともに。

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2020年09月26日

Posted by ブクログ

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自分語りが多く、俺が俺がとやるところはノムさんに通じるものあれど、この86歳という年齢で、かくもしっかりとした文章を本一冊にしあげ上梓できるとは驚異である。独裁をひたすら独裁的に批判しているのもユーモラスだが、どこか憎めない。こうしたまともな文章を読む前から、こいつは巷間でいわれているような頑固なだけのじじいではないと思っていたが、想像以上に人物である。そんなナベツネのダークサイドのみがマスイメージを形成しているその事実こそがポピュリズムというか、衆愚の極みであろう。その思想や主張には支持しかねる点多々あれど、こうもラディカルな物言いで、遠慮せず、おもねず、取り繕わずできる論客が他にいるのだろうか?

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2013年06月02日

Posted by ブクログ

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■本書を読んだ理由
・本屋をプラついていたときに、偶然目に入り衝動買いしたから
・先日に、『Webで政治を動かす』を読んで、リンクする内容、あるいは反対意見を知れるのではないかと思ったから
・帯の著者の写真、口には葉巻を咥え、冷徹に何かを見透かすような視線が魅力的だったから



■概要
【混迷の原因】
・日本政治がいま混沌となっている原因は、ポピュリズムである。
・ポピュリズムの原因は、政治家の堕落。その遠因は、小選挙区の選挙にある。
・テレビとネットは、むしろポピュリズムを加速させている。
・大きな転機は小泉元総理の登場で、民主党の鳩山・菅元総理は、政治を完全なポピュリズムにした。


【橋下現象】
・橋下市長がポピュリズムの最新モデルである。
・既成政党への不満と失望をベースとして、強いリーダーを国民が待望する空気が、橋下人気となって現れている。
・過去の例では、ヒトラーや近衛文麿、ロイドジョージなどと橋下市長は共通項がある。特に「白紙委任」は、危険な思想である。
・人気に擦り寄るだけの勢力を排除し、優秀なブレーンを集め、政策本位の勢力結集をできるかどうか、つまりポピュリズムとの決別が橋下市長の今後の課題である。


【現実路線】
・2007年の大連立構想が成功していれば、現在の政治混迷は回避できたかもしれない。
・国会は、過半数256議席では安定しない。常任委員会で決定できる安定多数、あるいは絶対安定多数283議席で、初めて政策決定ができる。
・民主党の異質な人、自民党らしくない人を排した民・自の中型連立こそ現実的な路線である。
・55年体制のときの緒方竹虎「欄頭声明~時局を案ずるに、政局の安定は、現下欄頭の急務であって、、」は、いまの政治に全くあてはまる。


【ポピュリズム】
・ポピュリズムの行きつく先は、古代ローマの「パンとサーカス」に見られる国民の堕落である。
・米国大統領のテレビ討論(ケネディVSニクソン)で決め手となったのは、メーク技術や、質問に即答し二分三十秒以内で解答する能力でしかなかった。
・小選挙区は、ポピュリズムを進め、マニフェストは政治を机上の空論にした。


【メディア】
・テレビの問題点は、「時間的制約」である。ワンフレーズやワンセンテンスの弊害を起こす。
・一方、新聞は十分は紙面と論理的、体系的な説明が可能である。
・ツイッターは、140文字の制約から断片的かつ瞬間的な情報しか伝えることができない。
・社説は、社内で熟議を経ており体系的、論理的である。これは、ツイッターの対極にある。


【ギリシャ化】
・ギリシャの破綻は、ポピュリズム政治による政治家と国民の堕落の連鎖が原因である。
・日本の消費税は20%台が妥当であり、増税までの間は無税国債発行によるタンス預金30兆円を引き出し、財政再建の起爆剤とする。
・社会保障への投資による経済成長策を実行。
・原発は、地震・津波対策を万全にすることで再稼動するべきである。
・ポピュリズムとの決別が最大の課題である。

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2012年12月17日

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