渡辺恒雄のレビュー一覧

  • 反ポピュリズム論
     いくつになっても非常に頭のいい人だなぁ、という印象。当然新聞の人だからTVが敵だというバイアスはあるにせよ、アメリカの現場にいた人として、TVが作る政治風景についての考察については一見の価値があると思う。

     讀賣新聞のドンが何を考えているのか、くらいの興味で読んでみても損はないし、読書としても結...続きを読む
  • 反ポピュリズム論
     良きにしろ、悪きにしろこの人の物言いには一貫性がある俗にぶれていない。だからこそ世の中に批判を生みつける事も多々あるのだろう。
     
     しかし、同じ悪でも最近の悪はどうも世論を見すぎるのか自分の信念という物が見えてこない世論に流されやがて消されていく運命にある人たちは少し見習った方が良いのではないか...続きを読む
  • 反ポピュリズム論
    ナベツネ、87歳にして健在。主張は明快。政治家の小粒化を嘆いているが、メディア側も同じ問題を抱えているようだ。
  • 反ポピュリズム論
    小泉、鳩山、菅、そして橋下と、どこまで続く劇場型政治。大衆迎合(ポピュリズム)が衆愚政治に堕ちることだけは断固として食い止めたいという思いで、この書が最後になろうという老境の中で筆をとったという。

    大衆迎合には、マスコミも利用されて来たという反省もあり、読売新聞社の主筆という立場から、加担したマス...続きを読む
  • 反ポピュリズム論
    なんだか過激なことをテレビで言うだけの人かと思っていたら、さすが新聞社の主筆。文章は明快で、論理展開も上手。さくっと頭の中に入ってくる。
    近衛首相誕生と現代の政治環境の比較のところは納得度が高いところであった。
  • 反ポピュリズム論
    渡邊恒雄(通称 ナベツネ)が書いた日本の政治の行く末を案じた本。

    自民党政権下で、自民党と民主党の大連立をやろうとして暗躍したことも載っているが、基本的には、日本の政治がポピュリズムに巻き込まれることで、しっかりとした考えなしに衆愚政治になることを憂いた本である。

    小泉劇場、鳩山・菅の民主党政権...続きを読む
  • 反ポピュリズム論
    大学の経済学講義レベルのお話です。
    NHKスペシャル
    「渡辺恒雄 戦争と政治~戦後日本の自画像~」
    とともに。
  • 反ポピュリズム論
    いちいち頷ける内容。
    原発擁護論や衆愚政治への危惧など、自分の考えに対する裏付けが取れたような心持ちで読んだ。
  • 反ポピュリズム論
    社会がマスコミなどのポピュリズムによって左右されていく現実を書いた一冊。
    最後は渡邉恒雄氏の考えがつまった一章がある。
    原発に対する意見や名古屋の件についてはうなづける部分もあった。

    私もマスコミによる渡邉恒雄像に踊らされていたのかもしれない。
    この本を読んで一番びっくりしたことは、彼がとても冷静...続きを読む
  • 反ポピュリズム論
     ナベツネさんがポピュリズム(大衆迎合主義)の背景と問題点を論じた本。世間的にはあんまり評判の良くない人だけど、なかなか説得力のある内容だった。
     ポピュリズムの背景には小選挙区制とマスメディア(テレビ・ネット)の影響があり、政治家は国民の支持を得やすい耳触りの良いことばかりを言い、本来の政治能力と...続きを読む
  • 反ポピュリズム論
    いわゆる「政治仕掛け人」のなべつねさんの本なのだが、本当に80代後半の方が書いた文なのかと驚いた。そうとう賢い方なのであろう、流石読売新聞主筆。
    内容は納得させられる部分が多い一方、他者他説を批判して自説の正当性を持ち出すというロジックなので、自分の主張の論拠が本文においてはあやふやであり、批判・検...続きを読む
  • 反ポピュリズム論
    ナベツネさんというと、プロ野球界を牛耳っているといったイメージですが、政治記者としての文章を読んでみたい人にお勧め。

    戦前から政治記者として政治を見てきた渡邉 恒雄さんの文章は、わかりやすく、説得力があります。もっと渡邉 恒雄さんの政治に関する文章、論文を読みたくなりました。

    プロ野球関連のニュ...続きを読む
  • 反ポピュリズム論
    ナベツネさんは頑固爺そのもののイメージを持っていたが、彼なりの国を憂える気構えが見える作品。
    大衆迎合政治、橋下現象が何故起きたか、大連立構想が何故必要と判断し、失敗したのか、ポピュリズム政治の考察、大衆迎合を煽るメディア、日本をギリシャ化させないためにで纏められている。
    決められない、決めきれない...続きを読む
  • 反ポピュリズム論
    人物的にあまり好きではなかったが、この本を読むと共感できる部分がかなりある。行き過ぎた脱原発論や消費税に対する考え方等。理性的に物事をとらえていると言える。
    橋本大阪市町をヒットラーに似ているというのは、言いすぎかもしれないが、ただ国民の顔色だけを見て、選挙に勝つために大衆受けを狙った政策しか出せな...続きを読む
  • 反ポピュリズム論
    流行ってるので読んでみました。ってフレーズからコメントを書き始めたくなるのは、“ナベツネ著”のなせるワザですよね(苦笑)

    でも、書かれてることは総じてマトモです。マトモだと、僕は思います。一つ一つ、どの部分をどう思ったってとこまではここでは書きませんが、総じて言えば、マトモだと思います。

    でも何...続きを読む
  • 反ポピュリズム論
    大衆迎合・衆愚政治の危険性を論理的に時にアツく書いてる印象。
    マスメディア・ネット・活字いろんな媒体があるが、大事なのは受け手が情報を鵜呑みにせず自分で考えて選択・行動することだろう。そんな当たり前のことを本書を読んで改めて考えました。
  • 反ポピュリズム論
    「大連立構想」驚愕の舞台裏から、小選挙区制・マニフェスト選挙の問題点、ポピュリズムの理論的考察、そして「無税国債」私案まで。半世紀超の政治記者歴による知見が込められた、読売新聞主筆による渾身の論考。。

    86歳にして讀賣新聞の主筆を務め、テレビ出演もする渡邉恒雄氏。古今の政治学者、歴史学者の説を紐解...続きを読む
  • 反ポピュリズム論
    ナベツベさんによる政治論。この方、マスコミへの取り上げられ方が、悪代官だったり、ワガママなプロ野球チームオーナーという役付けなので、記事でも面白おかしく書かれることが多い。氏の本格的な政治論というのは初めて読んだ。
    小泉さんから始まり、鳩山さん、菅さんで絶望的に加速し、今、橋下さんで最終局面を迎えよ...続きを読む
  • 反ポピュリズム論
    面白かった。マスコミのドンである渡邉さん自ら大衆迎合するマスコミに呑まれることは愚かなことであると説いてます。冷静に客観的にみています。確かにこのところのマスコミ報道には扇動的なものが多い。テレビ、ツイッター、ワンフレーズコメントの危険性がよくわかります。
  • 反ポピュリズム論
    天下の大マスコミ、渡邉恒雄さんの新書である。読売新聞は古くから保守的であり、社説も共感できるものが多いことから肯定的な立場で読んだ。しかし、その肯定的な立場は読み進めていくうちに、渡邉恒雄さんが本当に読売新聞の主筆なのか?という疑問まで生むことになる。



    冒頭で橋下徹さんを引き合いにだし、タイト...続きを読む