萱野茂のレビュー一覧

  • 完本 アイヌの碑

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    アイヌ民族の苦しみや悲しみの歴史。苦労。
    誇りを持って苦しみや悲しみを乗り越えてアイヌのために生きる萱野茂さんの姿に心打たれました。

    アイヌが受け継いできた文化や風習、言葉を、大切にこれからも受け継いでいくことができますように。

    アイヌ語教室を開いていた萱野茂さんは生徒たちを何度かカナダへ連れていく視察の旅をされていました。
    「子供たちは、カナダへ行って、いろいろな民族がそれぞれの風習を大切にしている様子を見て、日本人がいるのも当たり前、アイヌがいるのも当たり前だ、と思うようになったようです。」
    みんな同じ、違う人は排除、なのではなく、多様性が当たり前、いろんな人がいて当たり前な世界になる

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    2024年03月10日
  • ハルコロ 2

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    マンガというわかりやすい形で、アイヌの文化を丁寧な筆致で後世に伝える。名作。

    第2部は描かれていないが、読んでみたい。

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    2024年01月22日
  • ヤマケイ文庫 アイヌと神々の物語~炉端で聞いたウウェペケレ~

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    ホントに楽しかった。
    読み終わるのがもったないくらいでした。
    子どもや親たちがいろりを囲んでおじいちゃんやおばあちゃんの話に耳を傾けている姿が浮かんできました。
    絶やしたくない文化です!

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    2022年12月31日
  • ヤマケイ文庫 アイヌと神々の物語~炉端で聞いたウウェペケレ~

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    アイヌの人の語りを通して、アイヌ文化を知る。人と自然と神と。神様も自然も、崇拝するんじゃなくて、平等に対等に扱って共存していく。神様に対して人が怒ったりもする考え方が面白いな、と思う。ただ違う世界に住んでいるというだけ。だけど、互いに助け合っている。だから自然を大事にするし、裏切られるようなことがあれば怒りもする。
    人にとって都合良すぎない?とも思っちゃう話が多かったり、神様ってそんなのでいいの?!とか思っちゃうんだけど、そういう人間臭い感じも良かった。

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    2022年09月05日
  • 完本 アイヌの碑

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    アイヌ民族は文字を持たなかった。狩猟民族で土地の風習、神々との神話を持つ暮らしであった。
    この程度の知識しかなく、馬鹿にするも何も、自分と同じ人間であり生まれの血筋で容姿の違いがあるのは互いに尊重認め合う事である…そう思っていた。

    私の中にはイヌイットの人々にも興味があったし、樺太が戦争の対価となったこと、吉村昭の熊嵐の三毛沢からも、北海道やアイヌ民族にとても惹かれていた。

    トに○を付けた発音はできそうで出来ない。
    作者が大切に記録した家族との風景に触れて、アイヌの方々の辛かった時代に寄り添う日本になると良いなと思いました。

    おばあさんの昔話が終わったら有難うのかわりに言うアイヌの言葉が

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    2021年09月30日
  • 完本 アイヌの碑

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    北海道の二風谷でアイヌとして生まれ、若い時分はアイヌである事を厭いながらも、民族の言語・文化を後世に残すため活動した萱野茂氏の名著。

    同化政策や差別、無理解に対して地道に戦った様子が分かるとともに、語り口の柔らかさが印象的である。

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    2021年08月08日
  • ヤマケイ文庫 アイヌと神々の物語~炉端で聞いたウウェペケレ~

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    素晴らしく面白かった。

    炉端でばあちゃんや近所のおじさん、おばさんが口述で語り継いだ物語を和人の言葉で丁寧に書き起こしてくれている。

    物語ごとに丁寧な解説がつく。各物語には子どもたちへ伝えたい教養が詰まっている。


    アイヌは神々に対して対等な立場を取っていたなど、興味深いアイヌ文化に触れることが出来る。

    確実に失われていってる文化であることが惜しい。

    物語自体面白く、読み易いので非常におすすめ。
    とっても楽しい時間だった。

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    2020年04月15日
  • ヤマケイ文庫 アイヌと神々の物語~炉端で聞いたウウェペケレ~

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    アイヌの人々に伝承されてきた昔話。
    全てのものを神として崇め、生活の知恵やより豊かに生きるための教訓が伝えられています。

    修学旅行で北海道に行った時、アイヌの方のお話しや唄を聞いたけれど、どんな内容だったのか、、、
    あぁ、40年前。

    民族衣装や生活の道具の解説もあり、とても興味深く読みました。

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    2024年12月04日
  • ヤマケイ文庫 アイヌと神々の物語~炉端で聞いたウウェペケレ~

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    アイヌの昔話は神のせいにできるせいで暴力が強くて面白いんだけれども、神のせいにできるから罪を憎んで人を憎まずができるんだろうね。アイヌの暮らしぶりがよく分かる冒険譚が多くて楽しく読めた。自分語り風の昔話なので動物は主役にはあまりならないものの、クマはやたらいる。スズメもいるよ。とてもかわいい。フクロウもいる。
    そんな中にあって、淫乱の群れの話が突出して意味不明で怖かった。良かった

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    2024年08月26日
  • ヤマケイ文庫 アイヌと神々の謡 カムイユカラと子守歌

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    ネタバレ

    アイヌの口伝。
    主役はスズメやマムシ、ムジナに蛍。生きとし生けるものは神が宿る尊い存在だというアイヌの哲学が伝わってくる。

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    2024年08月17日
  • ハルコロ 2

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    アイヌの社会や文化をまざまざと見せてもらえました。厳しい自然と共生してきた雰囲気がよく描かれていました、古きよき時代かもしれませんが、いつかお互いを尊重するようになっていたいものです。
    久し振りにウポポイに行ってみたくなリましたね。

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    2023年12月28日
  • ハルコロ 1

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    いつも食べるものがあるという意味の名前ハルコロを持つ少女の視点から和人の侵略前のアイヌの生活、文化を描く名作です。ゴールデンカムイの前にもアイヌをテーマにした漫画があったんですね。アイヌ文化を知る第一歩に最適ですね。

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    2023年12月02日
  • ヤマケイ文庫 アイヌと神々の物語~炉端で聞いたウウェペケレ~

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    アイヌの昔話・ウエペケレは興味深い。神と人が近しく、食料としての熊やシカは、狩猟の結果死ぬことによって神になる。他の動植物にも神性が宿っている。そして、人の不利益になることがあると、人が神を叱るという考え方が面白い。物語の構成は多分に教育的でパターン化されている印象。それは厳しい北の大地で自然と共生する知恵なのだろう。破裂音、促音が多いアイヌ語を日本語表記に翻訳しているので、小さいラやレ、良く出てくる地名のユペッなどを、どのようにアイヌの方が発音するのかが知りたくなった。

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    2023年10月05日
  • ヤマケイ文庫 アイヌと神々の物語~炉端で聞いたウウェペケレ~

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    なんだろう、面白かったなー
    たった数十年前なのに、世の中には沢山の神様がいて、人と共存してたんだなぁ〜

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    2023年06月16日
  • 完本 アイヌの碑

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    ウポポイで本書を買いました。
     1899年にアイヌの人たちを日本国民に同化させることを目的に制定された北海道旧土人保護法。これが廃止され、アイヌ民族を固有の民族として法的に位置づけた「アイヌ文化振興法」が成立したのが、なんと約100年後の1997年
     著者はまさにこの間を生き、アイヌ唯一の国会議員としてこの法律の制定に直接関わる。

    ウポポイの成立も、この流れに沿ったものなんだと思います。本書を読んで、アイヌの受けた歴史と「民族共生象徴空間」の言葉が意味するものが理解できた気がします。

    読後、著者の故郷である二風谷の資料館へ行きました。
    巻末に解説している、萱野志朗氏がいらっしゃいました。ぜ

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    2023年06月06日
  • ハルコロ 2

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    ネタバレ

    15世紀頃のアイヌの少女の物語の後半です。
    ハルコロの成長・恋愛譚が中心ではありますが、後半はスピンオフしたエピソードの分量が割と多めでした。
    見どころはコタンコロカムイを送るイヨマンテの荘厳な描写でしょうか。特にコタンの集会場で村人が一同に会し、幾夜もの間、名人の語る壮大なユーカラに静かに耳を傾ける場面は圧巻であり、この時代のアイヌの人びとが持っていた純粋さや、彼らが「カムイ」と呼ぶ人ならざる人を超えた存在への畏怖の念を、さて、21世紀の我々はどこかに置き去りがちではなかろうか? と思わせられるものがありました。
    個人的には産婆さんの生い立ちエピソードも、決して現代視点でオカルトと片づけては

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    2023年04月29日
  • ハルコロ 1

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    15世紀頃のアイヌの少女の成長譚を軸に当時のアイヌの生活を活き活きと描いた物語の前半部。
    多分、この物語、昔に朝日新聞の連載で部分的に読んでいて、ハルコロ、ウナヤンケといった登場人物の名に見覚えがあります。
    アイヌは狩猟・採集を中心に生活を営んでいたと思いがちでしたが、粟などの穀物栽培の描写やそれを素材にした愛らしい神謡の紹介などもあり、興味深かったです。
    ウナヤンケの生い立ちは原作にはなく漫画オリジナルの模様。ただ恋愛がらみの展開はその辺りのエピソードがあってこそ、なぜハルコロと彼が惹かれあったのかなどについて説得力が増していると思いました。

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    2023年04月29日
  • ハルコロ 2

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    第2巻ではハルコロの恋そして出産更には息子の放浪記が描かれる。アイヌのコタンは広く散らばっておりコタンの間を旅する様子がリアルに描かれている。無文字文化だと口承で文学が伝えられその奥深さが失われてしまうのが悲しい。

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    2022年10月28日
  • ハルコロ 1

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    本多勝一原作、石坂啓作画のアイヌの話。
    倭人と接触する前の幸せだった頃のアイヌの話。
    アイヌが自然とどの様に付き合っていたか何となく分かるように書かれている。
    ここで描かれているアイヌの様な文化はシベリアの原住民にもみられるものである。

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    2022年10月28日
  • アイヌ ネノアン アイヌ

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    北海道に住んでいながら、アイヌについて知らないことがたくさんありました。

    神様を大切にしていると聞いていたけれど、こんなにたくさんとは思わなかったし、土着的な文化や、家族や民族間の愛情も尊いものですね。

    和人よりな人間として、ごめんなさいって思いました。

    なかなか難しめだから、大人向けのアイヌ入門ってところでしょうか。あっ、こどもをあなどっているわけではなく、もちろんこどもたち向けにも良いと思います。


    ちいさな絵本や”ひだまり”さんセレクト、”10才までに読みたい、こころが豊かになる110冊”より。

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    2022年10月06日