グレアム・アリソンのレビュー一覧
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大局的な視点で国際政治を考え国益を守ることの重要性を考えさせられる。足元の貿易戦争をことごとく予見している。中国が世界一の大国になることが不可避の中(PPPベースGDPでは既に米国を上回る)、米国、日本はどう振る舞うべきか。数十年、数百年単位での戦略を考える中国の凄み。
・トゥキディデスの罠。アテ...続きを読むPosted by ブクログ -
覇権を持つ国と新興国の間の緊張の高まりが戦争に至ってしまった事例と、戦争を回避した事例をあわせて提示。現在の米国と中国が、どうすれば衝突を回避しうるかを論じた本。一方で、衝突が起こりうるシナリオについても詳述。
アジア太平洋地域と欧州の地政学リスクを考えるためにとても参考になった。Posted by ブクログ -
【足を踏み入れないように】既存の覇権国と新興国の間に構造的ストレスが生じることを表した「トゥキディデスの罠」について解説し,米中が同じ罠に陥らないようにするための提言をまとめた作品。過去の類例を振り返りながら,超大国関係の管理の方策を探っていきます。著者は,クリントン政権では国防次官補も務めたグレア...続きを読むPosted by ブクログ
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米中戦争の発生メカニズムとその回避法を知るため、読みました。
戦争要因は、国益、不安、名誉です。台頭する新興国の夢とプライド、挑戦を受ける覇権国の恐怖と自信の揺らぎ、の間のパワーシフトがはらむ深刻なジレンマ「トゥキディデスの罠」が大きな要因になります。
以下の4つの中核概念を理解することで、米中戦争...続きを読むPosted by ブクログ -
2017年に現在の米中を予想している
著者の大まかなポイントをまとめると以下である。
「新興国の台頭と、覇権国の不安が衝突し、両者の間に、大きなストレスが生まれる。それにより、偶発的な衝突や経済封鎖などの、不測の事態や外交における問題が、戦争のトリガーとなる。このような事を「トゥキディデスの罠」と呼...続きを読むPosted by ブクログ -
トゥキディデスの罠という単語を最近何度か目にしたので、その元になってる本書を読んでみました。アメリカ人から見たアジア(特に中国)の描写が面白かったです。ただ、戦争回避の提言のところはあまり響かなかった…Posted by ブクログ
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グレアム-アリソン教授; トゥキディデスの罠
紀元前5世紀
ペロポネソス戦争; アテネの台頭とスパルタ
ジョージ-ケナン; 対ソの封じ込め政策
ジョゼフ-ナイ-ハーバード大学教授; ソフト-パワー
サミュエル-ハンチントン; 文明の衝突
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新興国と覇権国との関係の中でトゥキュディデスの罠がもたらした戦争という過去の16のケースを基に米中関係を読む一冊。思考実験にはとても良い。Posted by ブクログ
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著者は、ハーバード大学ケネディスクール初代院長で、レーガン〜オバマ政権の歴代国防長官の顧問を務めた国際政治のエキスパート。
古代ギリシャで、スパルタに挑んだアテネの脅威が、スパルタをペロポネソス戦争に踏み切らせた。
そのことから、著者は、新興国の台頭が覇権国を脅かして生じた構造的ストレスが、新旧大...続きを読むPosted by ブクログ -
新興国の台頭に覇権国が脅かされて生じる国際的緊張状態は、著者によれば過去16回あり、その内12回は戦争に至ったという。
トゥキュディデスの罠というらしいが、野心満々の新興国の勢力拡大に軋轢が高まるのは当然だろう。
著者は戦争に至らなかった4つのケースから教訓を抽出しようとしているが、残念ながらど...続きを読むPosted by ブクログ -
【222冊目】ペロポネソス戦争が起こったときのように、新興国と覇権国は戦争に至る場合がある。これを「トゥキディデスの罠」と呼び、アメリカと中国もこの罠に陥って戦争になるおそれがあると指摘した本。
新興国は、自らの成長の勢いに比べると自らの主張が覇権国や国際社会に受け入れられることが少ないことから...続きを読むPosted by ブクログ