堀川哲のレビュー一覧
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ネタバレ哲学者についての概説本。
デカルト、ホッブズ、ロック、ヒューム、ルソー、スミス、カント、ヘーゲル、マルクス、ベンサム、ミルの11人について、その人となりから始められている。
「どのような性格」で「どのような生活」をしていたのかがわかり、彼らの思想についても理解が深まるように構成されている。
思想そのものがわかりにくい思想家もいたが、文章自体も読みやすく書かれているので、あまり苦労することなく読み進めることが出来たように思う。
また、それぞれの章末に参考文献として推薦図書が数点あげられているのも、今後の勉強に役立ちそう。
以下、気になった文章。
自由には二つの種類がある。
(1)逃げる自由、じ -
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社会科とか倫理で習ったデカルト、ホッブズ、ロック、ニーチェ、フロイト、ウィトゲンシュタインなどの著名な哲学、倫理学、心理学の巨人を取り上げ、生い立ちや思想の背景にあるもの、思想自体の解説が書かれている。
高校の時は倫理が好きで、いろんな思想を知ることが面白かったからだが、結局はキーワードの暗記がメインで、「カント・純粋理性批判・悟性・格率」とかなんとか覚えて実際よく分からないまま終わってしまっていた。この本では、例えば「ギャングに追われた友人をかくまったときどうするか」で、絶対善を求めてうそをつかずに「いる」と答える方が正しいとカントは言ってるんだよ、でもおかしいよね、だからカントは挫折し -
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デカルトから現代まで,後世に名を残した哲学者たちの人生と思想について,平易な文章でまとめている。人間とは何か,いかに生きるべきか,真理とは何か,そもそも認識とは?…,とかく思想・哲学というものは,不必要に高尚でとっつきにくいと感じてしまうが,それを生み出してきた人物の生涯や歴史の動きとあわせてみていくととても面白い。世界史の歩みは良くも悪くも西洋が牽引してきたから,西洋のものの考え方をたどることは世界史を理解する鍵にもなる。本書では,各思想家のエピソードに重点をおいて読者の関心を保ちつつ,それぞれの哲学のポイントもしっかり解説。
人物のエピソードについての感想だが,やはり哲学者って変わり者 -
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ネタバレ[ 内容 ]
ヘーゲルやマルクスは私生児の存在を暴かれ、ルソーは五人の子捨てを告発された。
ウィトゲンシュタインは同性愛が執拗に調査され、サルトルの不倫遍歴は、愛人ボーヴォワールに暴露される。
思想史を彩るスーパースターたちの私生活をのぞき見れば、意外な素顔が隠されていた!?彼らは、不条理な世界と人生をどのように理解し、渡り歩いたのか。
生い立ち、学歴、異性関係、挫折、死に際などの逸話を拾い集め、その思想のルーツを探る。
好奇心、やじうま根性なくして哲学は語れない!
抱腹絶倒の哲学者列伝。
[ 目次 ]
第1部 これがモダンだ(十七~十八世紀)(機械と神;イギリス人の哲学;百科全書派とルソー -
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きっかけ
世界を変えた〇〇シリーズ?が歴史と〇〇について学べて満足感が高かったのでそれの第二弾として読んだ本
内容
1800年代以降の哲学者の出生から哲学に至った背景、周りの反応などが解説されてる本
感想
読み始めてすぐに重っ苦しく暗い内容で時間をかけて読み進めた。
そもそも哲学ってなんだ?って考えたことがなく、なんとなく頭のいい人が答えのないものを文章化する過程で、人生の指針みたいな名言として伝えられてるイメージがあった。
この本を読んで思ったことは哲学者って時代の変わり目に現れて、〇〇主義を大衆向けにキャッチーなフレーズにする広告塔みたいな営業職のような印象を感じた。
頭のいい金持ちが哲学 -
Posted by ブクログ
さらっと読んだが面白かった。ニューヨークはエキサイティング!的観光本ばかりで食傷してたのでこの街で暮らすということ、の社会的意味(哲学・社会学のかたです)がリアルに伝わってきてナルホド。アイルランド系、イタリア系、ユダヤ系、ロシア系、韓国系etc、みなお互い「同じ人間」じゃないとどこかで思ってる(!)のでひたすら議論の技術を叩き込む。いかに相手を論破して自分の主張を通すか、大学の講義は壮絶の一言。そういう精神的風土を踏まえて、留学を考えるならまずは母国語で議論を組み立てられるかそして会話に値するだけの教養力があるか、だそうです。たとえば映画「パールハーバー」の感想を求められる。「パールハーバー
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デカルト
人間機械論
思考も、何もかも物質
科学に大きく影響
泣くから悲しい、悲しいから泣くのではない。逃げるから怖いのであって、怖いから逃げるのではない。
人間は未来を想像するから、不安になり、動物はただ反応で生きているから自殺しない。
考えているからといっても、物体でない何かによるとは限らない。
スピノザ
汎神論
当時、「神学・政治論」で無神論者扱いを受ける
善人が救われるという論理は神=全能ではなく神の論理ではないと主張
神は笑わない。なぜなら、笑うや怒るというのは、何か欠けていうるからであり、神とは言えない。
愛が故の創造というのも、人間がそう考えたがるだけ。
例:地震が神の怒り