野阿梓のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なんだかんだ言っても、この野阿1st文庫本は大好き。
もう何度目かな、超~久々に読み返し。
【収録作】
「花狩人」
銀河連邦のGメンで、秩序を維持するために、
逆説的だが破壊工作にも携わるオージュールと、
その弟ダリウスによる、
ブルジョワの保養地《惑星みどり》転覆事件。
「ハムレット行」
タイトルのhamletは「小村」の意。
世界の終わりのロードムービー、でも、
トランシルヴァニアのドラキュラ城で一休みしたため、
おかしな雲行きに……。
「眼狩都市」
マックス・エルンスト『百頭女』を読んだら、
章の副題にフレーズを引用しまくっている
この小説を久しぶりに読みた -
Posted by ブクログ
『兇天使』などの作品で知られる野阿梓のBL小説。
野阿梓の著作はこれまでSFや耽美な歴史小説や幻想小説などが多かった印象がある。そういった作品を読んできた人には本作は意外さを感じるかもしれない。どちらかと言うとライトで読みやすく思えた(とは言ってもいわゆるライトノベルのような文章の軽さはないのだけど)
高校には通わず街の用心棒として生きているタツヤは、ある日チンピラの性の捌け口となっていた美少年のミナミを救う。
ミナミは名門校に通う学生で、二人はまったく違う世界に生きていながらもお互いに惹かれ合っていく。しかし、ミナミがタツヤに何も告げずに突然姿を消してしまった。
タツヤがミナミの行方を探し -
Posted by ブクログ
ネタバレ星3つをつけた読後感は
「野阿 梓ってこういう作風だっけ?」
というもの。
「SFというのはこの場合、トランスセクシュアル(性転換)ネタと超能力か」
と、通読後に納得はするが、すごくエキサイティングという訳でもなかった。
性行為シーンの淫語や行為描写は、官能小説のお手本(BLにしては心理描写少な目、用語的にはカタカナ語より比喩表現の和語が中心で、男性向け官能小説から参照してきたような感じ)のようなものであるため、ギャップを感じる。
また、公調や各種武器/現実的に使用可能な情報技術がでてくるのはいいが、説明が冗長。読者が皆、ミリタリー趣味がある訳じゃないとしても、『この情報は話の本筋にものすご