【感想・ネタバレ】伯林星列(ベルリン・コンステラツィオーン) 上のレビュー

あらすじ

一九三六年、ベルリン。留学中の十六歳の日本人少年、伊集院操青は、叔父継央の歪んだ欲望の魔手に堕ちた。娼館に身を落とされ、その若く美しい肉体にあらゆる性技を調教されることとなる。一方、二・二六事件が「成功」した日本では、内閣参議となった北一輝が元衆議院議員の黒澄幻洋に独ソ関係の調査という極秘任務を与え、ベルリンに派遣する。ナチス独逸、二・二六事件、謀略、暗躍する特務。異才が満を持して放つ、最高の問題作!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

1933年オリンピック開催中のベルリンを舞台にナチス幹部、日本帝国軍人、ソ連の工作員を巻き込んだ重厚なスパイ活劇に少年愛、調教、陵辱を含む退廃的ポルノ描写が入り混じる、いうなればヴィスコンティとパゾリーニが共作してしまったような怪作。当時の政局、組織間のパワーバランスなどよく取材されていて、この時代に興味がある人なら世界観にどっぷり浸かれる。二人の主人公の運命が交錯する下巻に期待。

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2011年06月08日

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