【感想・ネタバレ】花狩人のレビュー

あらすじ

なだらかな草原に包まれた惑星みどり、そしてそこに棲む花状の頭部を持った奇怪な植物人〈草人〉たち――銀河連邦のGメン、オージュール・バラジュデーラはたった一人の弟の死を知らされ、惑星みどりを訪れた。しかし、その彼を待ちうけるのは一見おだやかに見えるこの世界の内包するおそるべき真相、またその鍵を握る備忘の花狩人ローエングリン、そして……!? 華麗な文章とカラフルなイマジネーションで第五回ハヤカワ・SFコンテスト第一席入選となった表題作ほか「ハムレット行」「眼狩都市」の二篇を収録する野阿梓の第一作品集!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

なんだかんだ言っても、この野阿1st文庫本は大好き。
もう何度目かな、超~久々に読み返し。

【収録作】

「花狩人」
 銀河連邦のGメンで、秩序を維持するために、
 逆説的だが破壊工作にも携わるオージュールと、
 その弟ダリウスによる、
 ブルジョワの保養地《惑星みどり》転覆事件。

「ハムレット行」
 タイトルのhamletは「小村」の意。
 世界の終わりのロードムービー、でも、
 トランシルヴァニアのドラキュラ城で一休みしたため、
 おかしな雲行きに……。

「眼狩都市」
 マックス・エルンスト『百頭女』を読んだら、
 章の副題にフレーズを引用しまくっている
 この小説を久しぶりに読みたくなった。
 銀河帝国に反旗を翻す革命結社のテロリスト、
 レモン・トロツキー、夏休みのアルバイト(笑)

0
2017年04月06日

Posted by ブクログ

デビュー作を含む3編収録。
17歳のときに読んで以来の再読で、ストーリーはほとんど忘れていたが、特に表題作のいくつかのシーンははっきり覚えていた。流麗な文章で描かれる幻想的な世界はあまりにも耽美で、難解だが鮮烈で絵画的である。やはり今読んでも素晴らしい。
解説が中島梓なのも懐かしかった。

0
2024年01月03日

「SF・ファンタジー」ランキング