矢野龍王のレビュー一覧
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閉じ込められた部屋で究極の推理ゲーム! 敵チームより速く謎を解き明かるかっ #極限推理コロシアム
目を覚ますと怪しい部屋に閉じ込められていた… 主催者から告げられる、明らかに生存確率が低そうな推理ゲーム。2つクローズドサークルで発生するデスゲームの真相を解き明かせるのか。
よくあるデスゲームものですが2つの部屋で同時開催されるとは、面白い設定ですね。楽しませてもらいました。
正直、メイントリックは途中でわかりましたが、なかなかどうして強烈です。よくこの構成で組み立てましたね、素晴らしいです。
また真相に近づく終盤では、閉じ込められた人間性のリアルな描写がGOODでした。
本作のメインの -
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いわゆるクローズ・ド・サークルものである。
「主催者」の提示した結末は5つ。
・二人の犯人の正体を突き止め申告する(正解の場合・・・報奨金)
・犯人の申告に誤りがあった場合・・・該当する館は全員死亡
・申告前に被害者となり死亡
・何らかのハプニングによりゲーム続行不可能
・相手の館が先に正しい申告をする・・・該当する館は全員死亡
相手の館からより多くの情報を引き出し、自分たちの館が有利に立たなければならない。
しかし、犠牲者が増えるたびに互いの存在に怯え、疑心暗鬼の末に殺し合いが始まった。
この手の展開には必ず憎まれ役が登場する。
混乱のきっかけを作る者、精神の混乱を自ら招く者、恐怖心に負け暴 -
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ネタバレいわゆるデス・ゲームものと呼ばれる設定のミステリ。閉ざされた謎の施設の中で育った主人公たちが,死のゲームに強制的に挑まされる。
各階には二つの箱が用意されている。正しい箱を開ければ脱出への扉が開き,もう一方の箱を開けると死の罠が待っている。
まるでテレビゲームのような設定の小説。小説というより,実際にゲームをしているような感覚で読んだ。
キャラクターはそれほど魅力的とは言えない。間違った箱を選んだだけでバタバタと人が死んでいくというドライな設定。ときおり,箱の中から新たな仲間が見つかることもあるが,仲間達も、誤った箱を開け、死んでいく。
謎の施設は,遺伝子実験等を行っていた施設という -
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ネタバレ【クローズド・サークル内で推理ゲームをさせる】という設定や、【クローズド・サークルが同時進行で複数存在する】という設定そのものには真新しさはありませんし、幾つかの前例を思い出せます。
ところが、本作には上記二つ以外の点で斬新な設定が加えられているのですね〜( ^ω^ )嬉!
【二つの館でそれぞれ殺人が起こり、それぞれの館で双方の犯人を推理してもらうが、犯人指摘が遅い館の住人達は罰として死ぬ】
……何て惨いゲームなんでしょう!( ^ω^ )嬉←←←
つまり、【夏・冬それぞれの館の住人は、相手に先んじてお互いの犯人を指摘しなければならない】わけです。ただし、それぞれの館は独立しているので、相 -
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デスゲームものというか、ゲームの主催者によって
集められた男女が閉鎖空間に閉じ込められて
生死をかけたゲームをするという系統の作品は
けっこう好きで色々と読むのだけど、
不思議とこういう何かの賞をとったりちゃんと本になっている作品は
期待ほど満足させてくれないことが多く、
モバゲー小説とかE☆エブリスタとかそういうネット投稿として
掲載されている小説のほうが意外と面白かったりする。
この作品も例に漏れず、やや期待はずれな感じで
何でだろうと思ったのだけど、
何冊も本を出しているいわゆる作家が
こういう系統の本を書こうとしたときは、設定を考えこんで作りこみ、
プロットを書き起こして書こうとする -
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王道の推理ものが好きだけど、たまにはこういう下手物←に手を出したくなるのよね。というわけで、久しぶりの脱出ゲーム物。多分、インシテミル以来だから、かなりご無沙汰かも(OvO)
脱出の鍵となる箱を次々と開けていってヒントやアイテムを手にいれながら先に進む、という携帯アプリにあるようなゲーム設定。
箱の解除方法がなかなか凝ってる割にサクサク読ませますが(表が入ってるのが凄く効いてました)、展開を変える為の後半の仕掛けが、それまでの精密なトリック設定をぶち壊したような印象を受けました。これはでも、マンネリ化を回避するには仕方なかったかもしれません(´・ω・`)
キャラ同志の駆け引きや箱のトリック -
Posted by ブクログ
第30回講談社メイフィスト賞受賞作。
前回取り上げた受賞作が、UNKOだったので、違う作品で口直し。
ある与えられた条件のなかで、謎を解くという
俗にパズラーと呼ばれるタイプのミステリ。
二つのほぼ同じ構造の館にそれぞれ七人ずつ閉じ込められ
不気味なゲームの主催者となのるものからキミたちはプレイヤーだと告げられる。
ゲームのなかみはこれから各々の館で一人ずつ人が殺される。
自分たちの館と対になっているもう一つの館、それぞれの殺人犯を当てるというもの。正解した報酬は生還できることと、一千万の現金。それ以外では死が待っている。
脱出不可能の孤立した館の中で七人のうち、だれが殺人犯かと疑心暗鬼に