矢野龍王のレビュー一覧
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ネタバレ外部との連絡が取れない中で、相手よりも先に真犯人を指摘しなければならない。そして犯人を見抜けなかったら死、相手に先を越されても死。こうした極限状態の中で推理を重ねていく。
トリックや犯人当てに厳密なロジックを求めるタイプの人は、最終盤に入って唐突なトリックの解明に不満を覚えるのかもしれないけれど、私のように自分が解き明かしてやろうなんて思わず、物語の流れに乗って楽しむタイプの人間には、十分楽しむことができた作品である。
確かに最後いきなりアルマジロとセイウチの謎を解いてしまうけれど、そこはもう少し説得力のある描写なり論理があってもよかったかなぁとは思う。 -
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閉じ込められた部屋で究極の推理ゲーム! 敵チームより速く謎を解き明かるかっ #極限推理コロシアム
目を覚ますと怪しい部屋に閉じ込められていた… 主催者から告げられる、明らかに生存確率が低そうな推理ゲーム。2つクローズドサークルで発生するデスゲームの真相を解き明かせるのか。
よくあるデスゲームものですが2つの部屋で同時開催されるとは、面白い設定ですね。楽しませてもらいました。
正直、メイントリックは途中でわかりましたが、なかなかどうして強烈です。よくこの構成で組み立てましたね、素晴らしいです。
また真相に近づく終盤では、閉じ込められた人間性のリアルな描写がGOODでした。
本作のメインの読みどころは、やっぱりパズルのような推理ゲーム部分。
人と人とのつながり、敵味方がさっぱりわからなく大混乱な状況ながらも、推理を進めなければならない緊迫感が最高でした。
残念な点としてはいくつかあるんですが、まず謎解き要素においてロジカルな説明が少ない点。物語全体や個々の殺人について、もう少し納得性が欲しかった。
また文章にきめ細やかさがない点も残念。もう少し豊かな表現や描写をしていただけるとさらにお話に熱中できたかなと思いました。
ちなみにドラマもあるようで少し拝見しましたが、おもった以上に出来がよかったです。正直チープな感じはしますが配役が素晴らしい。特に綾瀬はるかさんに、こういう謎めいた役柄の芝居やらせたら超魅力的です。
ゲームやパズルが好きな方は、めっちゃ楽しめると思います。おすすめです! -
Posted by ブクログ
いわゆるクローズ・ド・サークルものである。
「主催者」の提示した結末は5つ。
・二人の犯人の正体を突き止め申告する(正解の場合・・・報奨金)
・犯人の申告に誤りがあった場合・・・該当する館は全員死亡
・申告前に被害者となり死亡
・何らかのハプニングによりゲーム続行不可能
・相手の館が先に正しい申告をする・・・該当する館は全員死亡
相手の館からより多くの情報を引き出し、自分たちの館が有利に立たなければならない。
しかし、犠牲者が増えるたびに互いの存在に怯え、疑心暗鬼の末に殺し合いが始まった。
この手の展開には必ず憎まれ役が登場する。
混乱のきっかけを作る者、精神の混乱を自ら招く者、恐怖心に負け暴走する者。
途中で何となく結末が見えてしまうけれど、ヒントに隠された謎解きはなかなか面白かった。 -
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ネタバレいわゆるデス・ゲームものと呼ばれる設定のミステリ。閉ざされた謎の施設の中で育った主人公たちが,死のゲームに強制的に挑まされる。
各階には二つの箱が用意されている。正しい箱を開ければ脱出への扉が開き,もう一方の箱を開けると死の罠が待っている。
まるでテレビゲームのような設定の小説。小説というより,実際にゲームをしているような感覚で読んだ。
キャラクターはそれほど魅力的とは言えない。間違った箱を選んだだけでバタバタと人が死んでいくというドライな設定。ときおり,箱の中から新たな仲間が見つかることもあるが,仲間達も、誤った箱を開け、死んでいく。
謎の施設は,遺伝子実験等を行っていた施設という設定のようで,登場人物の中には超能力を持っている人物がいたり,外見がゴリラといった特殊な存在の人物までいる。
こういう設定があまり生かせていない。全体的にアラが多く,つっこみどころも多い。しかし,こういうゲーム的な感覚の小説は,個人的には結構好みなのだ。
世間一般的な評価はそれほど高くないのだろうな…と思うが,好みの小説なので★3をつけたい。 -
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ネタバレ【クローズド・サークル内で推理ゲームをさせる】という設定や、【クローズド・サークルが同時進行で複数存在する】という設定そのものには真新しさはありませんし、幾つかの前例を思い出せます。
ところが、本作には上記二つ以外の点で斬新な設定が加えられているのですね〜( ^ω^ )嬉!
【二つの館でそれぞれ殺人が起こり、それぞれの館で双方の犯人を推理してもらうが、犯人指摘が遅い館の住人達は罰として死ぬ】
……何て惨いゲームなんでしょう!( ^ω^ )嬉←←←
つまり、【夏・冬それぞれの館の住人は、相手に先んじてお互いの犯人を指摘しなければならない】わけです。ただし、それぞれの館は独立しているので、相手の館の状況を知るには、毎朝のテレビ電話?での会話しかない。ところが、相手が包み隠さず真実を述べていると確信する術はない……ヒャーーー!おもしろーーーい!!!(興奮
惜しむらくは、夏の館にいる主人公目線しか描かれなかった点と、最初に提示されたヒントの物足りなさでしょうか。
冬の館目線も入れてしまうと、双方のヒントが読者側にあからさまに示されてしまうという懸念があったかもしれませんが…。
しかも、犯人の指摘がこのヒントにのみ依拠していたのも、ちょっとビックリ。「事件発生後の捜査、意味ないやん…(O_O)」と思ってしまったのは、私だけではないはず…。
でも、やっぱり、この手のゲーム性の高いクローズド物、好っきやね〜ん!とワクワクできる作品でございました( ^ω^ )
夏の館と冬の館に集められた、14名の男女。脱出不可能なその建物内に一同が介した時、「主催者」の不気味なメッセージが提示される。「これから起きる殺人事件の犯人を当てよ。不正解の場合と、もう一方の館より指摘が遅れた場合、生存者全員、死んでもらうこととする」ーー -
Posted by ブクログ
デスゲームものというか、ゲームの主催者によって
集められた男女が閉鎖空間に閉じ込められて
生死をかけたゲームをするという系統の作品は
けっこう好きで色々と読むのだけど、
不思議とこういう何かの賞をとったりちゃんと本になっている作品は
期待ほど満足させてくれないことが多く、
モバゲー小説とかE☆エブリスタとかそういうネット投稿として
掲載されている小説のほうが意外と面白かったりする。
この作品も例に漏れず、やや期待はずれな感じで
何でだろうと思ったのだけど、
何冊も本を出しているいわゆる作家が
こういう系統の本を書こうとしたときは、設定を考えこんで作りこみ、
プロットを書き起こして書こうとするので、
設定自体は良く出来ているなあと思うけど、
設定を考えることに労力の大半を占められてしまって
キャラは記号的だし、文章は説明的かつ流れに沿っているだけの
状態になってしまって、読んでいて面白くないということに
なりやすいからなんだろうなと思った。
逆にネット投稿型の場合は、細かい設定を事前に考えてというより
作者の「俺すげー面白い話思いついちゃった」という初期衝動のエネルギーで
突き進んでいくので、エネルギッシュな勢いにまかせて一気に読めるし
設定につじつまが合わないところが出てきたりしても
まあ面白いからいいやという感じになりやすいからなのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
王道の推理ものが好きだけど、たまにはこういう下手物←に手を出したくなるのよね。というわけで、久しぶりの脱出ゲーム物。多分、インシテミル以来だから、かなりご無沙汰かも(OvO)
脱出の鍵となる箱を次々と開けていってヒントやアイテムを手にいれながら先に進む、という携帯アプリにあるようなゲーム設定。
箱の解除方法がなかなか凝ってる割にサクサク読ませますが(表が入ってるのが凄く効いてました)、展開を変える為の後半の仕掛けが、それまでの精密なトリック設定をぶち壊したような印象を受けました。これはでも、マンネリ化を回避するには仕方なかったかもしれません(´・ω・`)
キャラ同志の駆け引きや箱のトリック説明にドキドキしながら、参加者達は人数を減らしながらも脱出へと着実に近付いていくわけですが、いやー、最後、やられた。やられました。生存者達が意外とあっさり外に脱出した時は若干「これだけ?」と拍子抜けしたのですが、ところがどっこい(古)。作者が読者に仕掛けた「衝撃の事実」は、最後の最後で明かされます。
実は、すぐには意味が分かりませんでした。思わせぶりな主人公のモノローグと、最終ページのあの語句説明。何それ、どういうこと?と、各章の頭に書かれた「犯人のモノローグ」と、最終章の後半数ページを丹念に読んでいくと…
な ん と い う こ と で し ょ う !!
作者が仕掛けた驚天動地のトリックに、背筋がうすら寒くなること請け負いです。
難を挙げると、【ゲームの参加者達が人体実験の被験者である必要があったのか】ということでしょうか。手っ取り早くそれらしい動機をこじつけられるというメリットもあったかもしれませんし、舞台設定同様キャラからも現実味を無くすという効果を狙ったのかもしれませんが、それにしてはキャラが【外部から隔絶された実験体】という性格を全く感じさせません。普通の一般人で何ら問題ないのでは?
あと、曰くありげな実験体を散々描いておいて、彼等と同じく実験体である筈の主人公とその妹への説明付けがあまりに素っ気ない。ちょっとこの点は気になりました。
外部への出入りが禁じられた施設で育った真夏は、ある朝、変わり果てた施設職員達の死体を発見する。彼等を虐殺した何者かは、施設に収容されていた若者達の前で、高らかに【死のゲーム】の開催を宣言した。脱出できれば彼等の勝ち。できなければゲームオーバー。
25階の建物内、各階には二つの箱が置かれている。上階に上がるには箱を開けなくてはならないが、誤った方を選んでしまうと、死のトラップが開けた者を待ち受けていた。