藤原美子のレビュー一覧

  • 夫の悪夢

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    『夫の悪夢』というタイトルがcatchy。いろんなふうにとれる。私は最初、夫・正彦氏が出てくる悪夢のことかと思ってしまった。
    文章にあふれるユーモアが正彦氏の上をゆく(しかも毒がない)。この夫ありてこの妻、この妻ありてこの夫……正彦氏なら、俺の指導の賜物と言うだろうが。
    「三十年前のデート」がいい。デートのお相手は小柴昌俊先生。最後の最後に、「結婚してくれなかったら思いっきりぶつぞ」と正彦氏が登場する。
    (蛇足。立教の化学の大山秀子先生と年齢も雰囲気も似ているとずっと思っていた。そしたら、大山先生はお姉さん(双子!)だった。)

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    2025年05月08日
  • 夫の悪夢

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    痛快。ダンナさまに負けず劣らぬ文才。他人から見ればほのぼのとした(失礼)楽しい家族生活が垣間見れたような作品。面白かった。

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    2012年11月02日
  • 夫の悪夢

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    ベストセラ「国家の品格」の著者、数学者の藤原正彦・・・の妻の本。

    藤原正彦の話には何度も登場する気骨ある妻。

    その妻が書いたエッセイは・・・

    とにかく、面白い!
    笑える。

    おバカで笑えるんではなくて、その滑稽の表現の仕方に、ついつい笑みを漏らしてしまう!

    夫をけなしている(?)かと思いつつも、そこに深い愛情や信頼を感じてしまう。

    そして、知性のある方なんだなぁと、幾度も感心。
    エッセイのそれぞれで、落語のように最後の一言がとてつもなく面白い。

    新田次郎や、藤原ていの話もあり、興味深く、楽しく読めたし、素の藤原正彦とその家族に接したような気になれる、素敵なエッセイ集。

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    2012年10月17日
  • 藤原正彦、美子のぶらり歴史散歩

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    美子さんとのやり取りが秀逸。男尊女卑なことを言っても、美子さんがさらっと反撃しているので、仲が良いのだなとにこやかになる。

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    2019年01月06日
  • 夫の悪夢

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    小学生時代に読んで大変感動した、“流れる星は生きている”の藤原ていさんに始まり、“国家の品格”の藤原正彦さん、そして最後に奥さんの藤原美子さんと続けて作品を読むと、ああ、こういう家庭だからこのような楽しい話が尽きないのだなと改めて納得できますね。

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    2012年12月20日
  • 夫の悪夢

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    『国家の品格』や『若き数学者のアメリカ』、『名著講義』などで、
    日本人の品性などを熱く語った著作を出されている藤原正彦さんの、奥様のエッセイ集。

    旦那さんが、熱く駆り立て、時に激しく吹き抜ける真夏のモンスーンであるならば、
    奥様は、同じ夏でも、高原を闊達に流れる一陣の風のような、なんて。

    それでもどこか同じ「匂い」を感じるのはやはり、ご夫婦だからでしょうか。

    厳格な?旦那さんに対して、これでもかと言うくらいに「けしからん」言い様をしてますが、
    それがまた愛情に満ち溢れていて、読んでいて心地よく感じました。

     ”『大学を出てから伸びる子』を育てよう、と言って三人をこれまで育ててきたんじゃ

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    2012年11月16日
  • 夫の悪夢

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    夫である藤原正彦氏の「国家の品格」お母さま藤原ていさんの「流れる星は生きている」お父様新田次郎氏の「八甲田山死の彷徨」など、どれも大好きな著作です。
    そしてこの著者、ただものではありませんね、やはり。
    理知的でユーモアがあって、なんか突き抜けていてステキです。
    ≪ 悪口を 言い合う愛が あふれてる ≫

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    2018年03月03日
  • 夫の悪夢

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    久しぶりにエッセイなるもの読みました。疲れた身体と心には、もってこいの一冊ではないかと思いました。『国家の品格』の著者である藤原正彦先生の奥さんが、夫を手玉に取り子育て奮戦記が嫌らしく無く好感の持てる作品になってます。

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    2013年05月04日
  • 夫の悪夢

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    写真を見てわかるように美人で、文章からもわかるように頭がよく明るく機転が利き、話をしても楽しい方だろう。そうそうたる交友もさらっと書き流せるところが流石である。
    でも、何よりほろっとしたのが一番最後の『僕だけは大成功』である。子育てをある程度終了したものとして、こんなことを自分の子に言って貰えたら、こんな幸せなことはない。それこそ、手のかかる大人子供の夫などどうでもよい。子供が一番の宝物、自分の生きてきた証だ。でも、それも、手のかかる大人子供の夫と共に悩み苦しみ泣き笑いして格闘してきた賜物だ、というのが、なんとも面白く楽しい事実だが。

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    2012年10月27日