余華のレビュー一覧

  • 中国では書けない中国の話

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    ネタバレ

    近くにありますが、謎の多い中国の実情を書いた本です。
    作家である著者が、中国では書けない庶民の暮らし、本音を書いています。
    中国に興味ある方、私のように最近の中国が怖く感じられる方、中国に暮らす人々の苦労を知りたい方にお勧めの本です。
    共産党の一党独裁で政治を行っている中国での法律問題、言論の自由、タブー、社会主義と資本主義等について書いてあります。個人的な感想も多いですが、庶民目線で書かれており、中国に住む方々の日常がよくわかります。
    経済成長により急激に豊かになった中国の影の部分も多く書いてあり、ツィッター問題や、天安門事件、政府のうそについての話が特に印象に残りました。
    早く中国が、自由

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    2022年03月03日
  • 中国では書けない中国の話

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    著者が話しているように、アメリカ、韓国についてのコラムはあるが、日本についてのものがないのは、残念です。

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    2021年02月20日
  • 雨に呼ぶ声

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    貧しさゆえの理不尽,貧乏の連鎖や大人の身勝手さ,子供なりの知恵や思い,そして友情などが時系列を無視して思いの向かうところをあっちこっちと彷徨うように描き出されている.凍った父親の死体を質屋に入れようとして,そのあと死体を武器に暴れるというエピソードには度肝を抜かれた.中国の農村の貧しさが立ち上ってくるとともに子供の生き生きとした様子もあって頑張れと応援したくなる.訳もいいのだと思いますが面白かったです.

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    2020年12月07日
  • 中国では書けない中国の話

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     本書は著者がニューヨーク・タイムズ等に寄稿したコラムを集めたものである。
     この著者のエッセイを初めて読んだが、品の良い皮肉やユーモアを混じえて事の本質に触れるなど気の利き方には感心した。
     「申し訳ありません、メッセージは削除されました」「五月三五日」等、そのままの中国に触れられている。
     他の著書も読んでみたい。

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    2019年03月30日
  • 雨に呼ぶ声

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    少し前の中国の農村の人々の生き様が少年の目を通して書かれている。国民性なのか共産党政権のせいか、あまりにも精一杯で体当たりで驚くばかりだった。素晴らしい本だと思うが、温かい気持ちにはなれなかったので星三つ。

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    2023年02月13日
  • 雨に呼ぶ声

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    ネタバレ

    お気に入りの小説家余華の比較的古い作品。
    翻訳がでたので読んでみた。
    兄弟や活きるの方が完成度は高いが。余華らしさは随所にみられる。
    主人公にふりかかる理不尽なできごと、決して高潔とは言えない登場人物達、そして日常の喜び、恐れ、青春の戦慄き、著者。余華の実体験に基づく様々な思い出がパッチワークのように結晶化した作品といったところか。
    小説の筋は盛り上がりがあるわkではなく、どちらかというと退屈な小説ではなるが、随所随所でみられる気のきいた表現、思いがけない展開、どうしようもない親族など余華の要素はいっぱいつまっている。
    そして、なんといっても中国っぽい。

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    2021年03月05日
  • 中国では書けない中国の話

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    確かに中国では書けない話なのだろうし、それを中国作家が書いたことに価値はあるのだろう。

    媒体が海外の高級紙ということもあってか、文学的な格調の高いエッセーだが、かの国の実情を赤裸々に語る訳でもなく、そうかといって心に沁みる訳でもない、中途半端な印象。

    習近平政権の言論統制下で著者が何を語るのか、興味がある。

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    2017年11月29日