遍柳一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレすげえ青の匂いがする青春小説
主人公の価値観が文章に落とし込まれている た、溜まんねえ~~~!!!
やっぱ怖いスね普通の人間は
そりゃ~他人と関わろうとしないし、他人からの干渉をつっぱねるようになるし、家族以外の人間を信用しようと思わないよね
なんでもかんでも一人でやろうとしたら過労でブッ倒れた一ノ瀬(姉)が登場したあたりで「一人で出来ることには限界がある」=「一慶に出来ることも限界がある」と示唆されており、いずれ限界にぶち当たるんだろうな~とワクワクしながら読み進めていた
まさかパワー系犯罪の人海戦術で潰されることで限界を覚えるとは思っていませんでしたね -
Posted by ブクログ
母を亡くし機能不全した家族が再起する話です
作者の人生哲学がみっちり詰め込まれています
神童かつ不良というラノベ主人公のテンプレが主軸に進みます
厭世な主人公が自己と他人を信じ始めることで話がオチます
家庭と学校の2つの社会を行き来し、周囲の人間を含めて葛藤を詳らかにしていきます
どのキャラが吐くセリフも全て哲学的で、すべてにメッセージが込められており無駄がありません
全ページに哲学的な含蓄に富んでいて、よくできていました
不登校の妹を通して、家庭と学校を繋ぐ展開の器用さもよくできていました
不登校の女児を、主人公の通う高校にこっそり連れて行くシーンも、絵になりました
教師の「良いことを