クリコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「介護食の本」以上の価値がある一冊。美味しいものが好きで、そんな家族の介護をしなくてはならなくなった家族がきっと必ず直面する悩みを、著者は走りぬいていると感じました。日本の介護食の現状(遅れ)についても家族への愛情を持った目線で指摘されています。
冒頭の段階で「愛だけでそんなに介護食、作れるものかしら」と疑問を持ってしまったのですが、読み進めると本人の疲弊も細かい描写で書かれていて(ミキサーが乾く間がない!、朝作ったらすぐ昼の支度、腕が電動ドリルになっちゃうよ!などなど)、愛と葛藤があったからこそ出来たこと、本なのだと納得。読後感の良い本でした。