毛利亘宏のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
アンク、バース、映司のそれぞれの話が描かれています。
アンク編は本編よりも過去、800年以上前の先代王の頃の、王とグリード達、そして一人の少女が巻き起こす悲劇の話です。アンクがどうしてメダルを求めるのか、なぜオーズと組んでいたのか、等バックボーンに関する部分が明らかとなります。
バース編は伊達、後藤、真木博士のベルトに纏わる話なんですが…これには面白いオチがあり、非常に楽しめました。時系列で言うと本編中盤~終盤といった所でしょうか。
映司編は最終話以降~メガMAX前の話で、戦火の中、ある女性と映司が出逢い、映司はどうするのか、が描かれています。戦争という題材なので非常に重い空気感があり、その -
Posted by ブクログ
ネタバレ酷評が多いこの作品だが、わたしはとても楽しんで読むことができた。
まず三本立てという時点で、オーズへの愛を感じる。
アンク好きとして思うところがなかった訳ではないが 子供をメインターゲットに据えた番組内では描けなかったであろう残酷さを全面に押し出しつつ、800年前の補完がされたということがとても喜ばしい。
第二章のバースドライバー視点の話は第三者としてキャラクターを見る事によってその意外な一面をコミカルに描いていて、視点の斬新さだけでなく シュールな笑いを味わわせてくれ、第三章の映司くんも、なんとも彼らしい行動と選択、決断をしている。
とてもオーズへの愛にあふれた小説だったと、わたしは感じ -
Posted by ブクログ
ネタバレ仮面ライダーオーズのノベライズ。オーズ本編では語られなかった、アンク誕生を含めた800年前に何が起きたのかという謎が書かれたアンクの章、本編に沿って別視点から描かれるバースの章、そして日本から遠く離れた砂漠での出来事を描く映司の章という三つの章で構成されています。たまに地の文や台詞にあれ?と思うことはありますが、完成度は高いです。
アンクの章は、全体暗いです。子供向け番組で描けなかった(というとなんだかおかしい話ですが)ダークな部分が浮き彫りにされています。中には欲望の大きな種類である性欲に関わるものもあり、アンクの一人称からなる悲哀が読めます。
バースの章はうってかわっておちゃらけた?話。お -
Posted by ブクログ
ネタバレアンクの話
鳥の王(アンク)は誰よりも高く飛び、美しく広い空を独占していたが、自分よりも遥かに強い王(オーズ)に翼を奪われてしまう。メダルの怪人として生まれ変わる頃、かつての当たり前を取り戻す事が欲望となり、その為に仲間や王との衝突を起こす。
ベルトの話
主人公は道具としての意思を持つ最新型の変身ベルト。性能の高さから自らの力を過信するが、人間のパートナーとの実戦経験を経てその力の限界を感じる。ベルトの道具としての生き様が描かれている。
映司の話
部族紛争、代理戦争が起きている砂漠の地で平和を願う部族がいた。部族の長は世代を跨いだ無駄な争いを終わらせる為に活動をしていたが、ある夜に殺されて