大湾秀雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
こういうテーマは大好き。
本書では、男女の賃金格差の実態を把握するための手法や格差の要因などがエビデンスを交えて説明されており、日本の格差の大きさもよく分かります。
本書で取り上げられるテーマも、女性の労働参加率と出生率、長時間労働のリターン、ジェンダーバイアス・ジェンダーステレオタイプ、自己評価の男女差、人的資本投資など盛りだくさんで、とても参考になるものでした。
女性の力をうまく引き出せないのは単純にもったいないし、組織としての損失だとも思います。
われわれ公務は、女性活躍と非常に親和性が高い仕事であると常々思っています。
現に、身近には優れた女性管理職が多く存在しますし、その活躍を後押 -
Posted by ブクログ
統計学を用いて人事制度を分析できるよ!そのためにデータを一元的に蓄積しよう!という趣旨の本。
「統計的差別というのは自己成就的です。女性は辞める確率が高いから投資をしないという企業の意思決定が、女性にとって継続就業のメリットを下げ、離職を促している」とか、サンプルセレクション問題とか、統計的手法の盲点にも目配りしようとしている。
その意味では、本書の基礎となるデータが大企業に偏っているという問題点は深刻なのだけど、統計制度の未整備な現状からすると目を瞑るほかないのだろう(議論の混乱を避けるために)。
「ノルウェーも…1993年初頭までは、男性の育児休業取得率は3%しかありませんでした。そこ -
Posted by ブクログ
人事部の仕事は、施策と結果の関係を説明しにくい領域であるが、本書のように、データに基づき分析することで、施策の是非をぜひ論じられるようになってもらいたいものである。ちなみに、本書はデータ分析の勉強にもなる。
最後にご提案したいのは、「従業員満足度調査で、男女の回答の違いを検証する」という方法です。製造業K社の事例を使って見てみましょう。…
…まず、女性は男性と比較して、仕事量が少なく、職務グレードに照らし合わせてやや簡単な仕事を与えられていることがわかります。…
もう一つの傾向として、情報共有についての問題が現れています。特に大きな差となっているのが、「全社的ビジョンや戦略」について