船津徹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
借りたもの。
子どもの自己肯定感を大きく育てるカギは、刻々と変化する生活環境に適応できるように親がサポートを与えること(p.31)。
そのサポート方法について、0歳~12歳までの子供を4段階に分けて解説。
エリクソンのライフサイクル理論を基に、子供の発達に合わせて、家族の関わり方を指南している。
それは母親→両親→家族と広がっていく。
子育ての責任は親にある。
「教育」は先生、「聞く習慣(信頼感)」「やり抜く習慣(集中、根気)」は親、と責任の所在を明記。
性差はないの?と思ったが、‘男の子はおだてて、女の子には手本を見せて(p.218)’との事。
学歴主義、詰込み型教育の弊害が明るみになってきた昨今。環境の変化に耐えうる、精神を築くために必要なもの…それが自己肯定感。スポ根ではない。
韓国の事例が興味深い……
国際社会で通用する人材の育成のため手段である大学が、合格する目的になり入学試験をパスしても燃え付き症候群でドロップアウトしてしまうのという……それは「敗北や失敗から立ち直る力」を身につけなかったことに起因するという。
自分の目的を作るための土台が、自己肯定感で、それは詰め込み型教育で養われるものではない。
育児でのスキンシップ、母親だけでなく父親とのコミュニケーションの必要性、さらには家族のあり方が影響する。
家庭とは社会の最小コミュニティであり、自身が帰属する、安心する場所であることが、自己肯定感の土台になるのだろう。
日本の傾向として、‘日本人の自己肯定感は生まれつき低いのではなく、「年齢につれて下がる割合が大きい」というのが正しい見方’(p.37)
その原因として日本の伝統文化と集団重視の価値観があるのではないかと語る。それは「謙遜文化」と「集団主義」によって、「自分を下げる」ためではないか、と。
それを自分の能を隠すためではなく、自分の子供を下げる(親はそれが謙遜だと思っている)ためだと指摘する。
そうしない謙遜の表現として「ありがとう」がある、とも。
「人に迷惑をかけない」ことと「出る杭は打たれる」が同義ではないこと。
個性を持ちつつ、集団でもうまくやるコツがコミュニケーションスキルであり、そのための土台が自己肯定感。
子どもに“親の願望で”「強制する」「与える」のではなく、“子どもの”好奇心や情熱を「引き出す」ことに注力し、しつけは「自分の“衝動”、心の声」に耳を傾けさせ、自分でコントロールすることを教えること。
気になるのは、具体例としてあげられる事例が全て海外であること。
文化的な差違も影響しているのでは?……と思わなくもない。
読んでいて、偏っているように感じる。要は匙加減の問題か?フォローするように逃げ道のようなバランス感覚を指摘する章が最後にあった。この手の本あるあるだが。