金沢の花街は、経営者や土地の名士たちの社交の場であり、文化コミュニティの場である。懐石料理に舌鼓を打ち、お座敷遊びをしながら優雅に時を過ごす。芸妓を抱える置屋とのつきあいは浮気が許されず、他の置屋の芸妓を呼べば、たちどころに無粋のレッテルを貼られることになる。客が相手を選べないのが茶屋文化の粋。不自
...続きを読む由の中に楽しみを見出すのが金沢っ子の粋。花街は伝統的な音楽や踊りと歴史的な街並みを象徴している。金沢人の知られざるプライド、ポリシー、かっこよさを、金沢の現代美術館館長の独自の視点から説く。