秋元雄史のレビュー一覧

  • 直島誕生 過疎化する島で目撃した「現代アートの挑戦」全記録

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    今や現代アートの先進地として、また、地域活性化の成功事例として海外でも評価が高い直島。このアートの島の誕生にキュレーターとして関わった秋元氏の奮闘記。直島がどのように変化していったのかがよくわかる。やはりキーとなるのは現場の思いだろう。福武さんの英断、資金、交友関係もなくてはならないが、秋元氏の考え抜く、突き詰める、諦めない姿勢が組織や島民、芸術家を動かしてしていったのだと感じる。ここでも本質を見極める姿勢が大事だったのだと感じる。

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    2022年02月11日
  • アート思考――ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方法

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    芸術を何か得体の知れない降ってきたイマジネーションと捉えていたため、理解不能で興味を持てず過ごしてきた私にとって、

    芸術を歴史として知り、知識として得るものという観点は目から鱗で、新鮮で。

    何より『それなら興味が湧いた!』と現代アートを鑑賞してみたいという気持ちにさせた本。

    水野学著 『センスは知識からはじまる』と合わせて読めば、美術の授業ももう少し興味を持って取り組めていただろうし、

    アートがわかる、歴史を知ってるという、博識になれた気分でちょっと背伸びして違った自分になっていたかもしれない。

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    2021年03月19日
  • 直島誕生 過疎化する島で目撃した「現代アートの挑戦」全記録

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    直島のアートプロジェクトを手がけた筆者の、立ち上げにまつわる苦労話やエピソードを紹介。
    特に、迫力あるのは、ジェームスタレルを招聘した南寺という作品だろう。体験型のこの光のアーティストは、長い時間をかけて光が飛び込んでくる様をアートにした。実際、ちょっと不安になるくらい真っ暗だから、人はいかに暗闇を畏怖するのかと思ったくらい。
    そして、モネの睡蓮を飾ることになる地中美術館、これはMOMAで目の前にしたモネの絵の感動と、同じくらい素晴らしい体験だった。教会のようだという表現が本書にもあったが、まさにそんな神聖な感覚を持つ。こんな美術館は他にない。自分がどこにいるのか一瞬忘れるような体験。そして、

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    2021年02月22日
  • 直島誕生 過疎化する島で目撃した「現代アートの挑戦」全記録

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    「豊島」に行ったことがある
    それも海路を伝い船で行ったことがある
    もう何十年も前のことである
    瀬戸内海の汚染の傷跡を巡る旅だった
    「豊島」の港に降り立った時に
    産廃の撤去運動をしておられた
    猟師さんのお話を聞かせてもらった
    そのすぐ近くに
    「直島」という島があることを
    教えていただいた

    「直島」が現代アートの聖地と呼ばれるようになった
    と見聞した時に
    東京の「両国」のことを想ってしまった
    江戸期に刑場としてあった場所が
    そののち見世物小屋、芝居小屋、相撲興業、…
    いわゆる庶民が寄り集う歓楽街になっていった
    という史実を重ねていた

    そんな意味で気になっている場所の
    一つが この「直島」である

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    2021年01月20日
  • 直島誕生 過疎化する島で目撃した「現代アートの挑戦」全記録

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    絵画の裏にある札束も見ることも大切だが、それだけではダメで。秋元さんはがむしゃらに上手いバランスを見つけたのだと感じた。

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    2021年01月14日
  • アート思考――ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方法

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    ネタバレ

    アートとビジネスというテーマだけでなく、「現代アート」って何?や、どうやって作品を介しアーティストとコミュニケートするかというようなことをサクサク(いい意味で)ライトに説明されているのが入門書として良い。
    一点、私はアートに関心がある方ですが、端々の「アート、わかったほうがいいスよ?」なやや上から目線な書きぶりだけ気になった。(日本の文化/美術教育・政策に疑問を呈したいというのは共感しますが)

    最も感銘を受けたのは第3章で、茂木先生の事象の読み取り方は「文脈」と「感動」であり、ストーリー(文脈)だけではわかったことにはならず、経験に昇華するには「感動」が必要であるという話を読んでいて、私が好

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    2021年01月03日
  • アート思考――ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方法

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    13歳からのアート思考を読んで、アート思考をもっと勉強しようと思い、手に取る。
    こちらはどちらかというとビジネスパーソン向け。
    アート思考を実際のビジネスに活かす方法が実際のアート作品を解説しながら、述べられており、分かりやすかった。

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    2020年12月06日
  • アート思考――ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方法

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    冒頭に
    「どんな角度から考えても『アートとビジネスはまったく異なる』。これが正直な感想です。」
    とある。えっ、と思わされるだろう。しかし本書は
    「アートは、直接、ビジネスのヒントになるかどうかはわかりません、はなはだ心もとないというところではあるのですが、今の社会を考えるにあたって、これまでの視点では得られなかった考え方やものの見方を得るきっかけになるのではないかと思います。ビジネスもアートも人の暮らしの上にある以上、どこかで共有すべきものがあるでしょう。」
    と結ばれている。
    この間にあるもの探しながら読んでいくと、いろいろと見えてくるものがあるだろう。

    それは簡単ではない。わかりやすくもな

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    2020年08月10日
  • アート思考――ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方法

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    感性思考を読んだことからアート思考に興味を持ちこの本を購入。
    アートの捉え方が主で、そこからビジネスへはこのように応用できるのでは?という道標があるように感じた。
    アートの考え方を取り入れて世の中を見ていくことで、新たな価値観が生まれるということにも気づかせてもらえたので、これからは美術についても勉強しようと感じた。

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    2020年07月25日
  • アート思考――ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方法

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    ネタバレ

    ・何かを考える上で、判断する上での新しい視点を得ることができたと思う。(特にビジネスにおいて)
    ・大きなキーワードは「そもそも何が問題なのか」、「ゼロベースで考える」
    ・起業や新たな取り組みを始める際に、特に参考にしたい。(もちろん既存の取り組みや、何かを判断するときにも大いに参考になる)
    ・ビジネスにおいては、「改善」ではなく、既存のものとは全く違う発想で、ゼロベースで考えることが、非連続的な成長を生み出すと感じた。
    ・現代アートを構成する3要素「インパクト:他と違ったオリジナリティ」、「コンセプト:どんな考えによって作品が生み出されているか」、「レイヤー:いくつもの解釈が可能ということ。」

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    2020年05月26日
  • アート思考――ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方法

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    アート、特に現代アートについての解説をベースにどう向き合うと良いのかが書かれていた。
    その上で、ビジネスとの関わりと共通性、つまりゼロベース思考だったりものの見方を変えてみるという点が浮かび上がっている。

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    2020年03月29日
  • 直島誕生 過疎化する島で目撃した「現代アートの挑戦」全記録

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    月1で美術の本ということで、直島を思い出しながら読んだ。作品がどんなふうに作られてたのか、展示を思いながら楽しめる。製作秘話が詳細に書かれていて、なんていうか回顧録なのに小説のように面白い。南寺にまた行きたくなってしまってぞくぞくしてきた。

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    2020年01月27日
  • アート思考――ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方法

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    ネタバレ

    面白かった。
    アートとビジネスは決定的に違う、しかし、深いところで響き合っている。
    というのが、相反しているようで、でもいい得ていると思う。
    デザイン思考やデザイナーと、アート思考やアーティストの違いで、アートは『問いかけ』を生み出すものだというのも分かりやすい。

    現代アートは何度見てもわからない。
    けど、分かろうと考えることが大事なのだと納得できた。

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    2020年01月20日
  • アート思考――ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方法

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    アート側の著者が書いたアートとビジネスの本。
    アートそのものとは何か。それに対してビジネスとはどういう立ち位置のものか。なんかを考えるのにピッタリ。

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    2019年12月18日
  • アート思考――ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方法

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    第1章 すべては遠いから始まる
    p62 現代アートは現在の人間像について多角的に考えて未来に向けてさらなる可能性を持つ新たな人間像を求め人間の概念を拡大することに挑戦する試みである

    第2章 アートとビジネスの交差点
    p86 言葉以外の感覚も総動員して理解を深めていく事はどんなに便利な世の中になっても必要なこと。言葉と感覚からなる美術が現代アート

    第3章 イノベーションを実現する発想法
    p144 アートは大量生産のプロダクトではなく誰もが必要とするものでもない。指向性が強く人を選ぶものである。

    第4章 アートと資本主義
    p153 作品に込められた作者の思いや哲学が人々から「価値がある」、つ

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    2022年01月21日
  • アート思考――ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方法

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    デザイン思考とアート思考の違いについて理解したいモチベーションで購入
    特にアート、展示がどのようにビジネスに直結しているか、アートを展示する、制作する側になった場合に、どういう意味づけをするかを考えるための1つの材料になり得るか、という疑問解消も、購入のモチベーション。
    読後の感想としては、結論アートとは問いかけであり、解があるモノではなく、読者の美術レベルの知識背景などに応じて、その作品への理解度が変わる、状況や歴史によって変わることが改めて理解でき、解を求める姿勢そのものが違うかもしれない、という感想。
    本書以外にも言及されているように、デュシャンの便器のアート作品から現代アートが始まった

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    2022年01月06日
  • おどろきの金沢

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    文化講座や運動講座を一緒に楽しむ友達の中に、金沢出身の女性がいますが、「おどろきの金沢」(2017.6)を読んで、「本当かっ!」と驚きました(^-^) 金沢21世紀美術館の館長を10年やった秋元雄史氏の著です。加賀百万石、城下町のプライドですね。加賀藩が治めていた能登や富山あたりまで金沢のものとして話したり、「金沢は世界の中心」だと。一番びっくりしたのは、家の「格」(江戸時代の家の格)が息づき、会の席順が、前田家十八代当主、加賀八家、県知事、市長・・・と続くとか。伝統を大事にしているとは言えますが。。。

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    2020年10月30日
  • アート思考――ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方法

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    3章くらいまでは、共感の嵐。
    今まで芸術に対してぼんやり考えてたことと似てる部分が多かったし、
    読んでるだけでいろんなアイデアが湧いてきて、脇にメモ帳置きながら読んだ。

    後半の5章?くらいからは、現代アートについてで、著者も現代アートってなんだこれってなる人多いと思うって書いてあった、

    けど読んでもまだわかんない、、ってなりました。

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    2020年07月26日
  • アート思考――ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方法

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    デザイン思考とアート思考の違いがよくわかる内容だった。今まで現代アートがまったくわからなかったし、わからないから興味もなかったけれど、現代アートの見方(考え方)が知れてよかったし、知ってからは気になっている。

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    2020年04月08日
  • アート思考――ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方法

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    アートとビジネスは違うが、アートの思考法をビジネスにも取り入れていくために、アートとは何か、ビジネスにも効くアートの鑑賞法、注目のアーティストが紹介されている。アーティストについては大変豊富に掲載されていて、アート鑑賞のきっかけにもなる。

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    2020年04月06日