直島誕生 過疎化する島で目撃した「現代アートの挑戦」全記録
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直島誕生 過疎化する島で目撃した「現代アートの挑戦」全記録

1,760円 (税込)
499円 (税込) 12月31日まで

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「僕は地面に杭を打ち込むように、吹けば飛ぶ芸術から
どうやっても動かない聖地をつくろうとした。」
“現代アートの聖地”はなぜ、どのようにして生まれたのか?
仕掛け人が明かす圧巻のドキュメンタリー

「一生に一度は訪れたい場所」として、国内のみならず
世界中から観光客がこぞって押し寄せる、瀬戸内海に浮かぶ島・直島。
そこは、人口3000人ほどの小さな島ながら、草間彌生や宮島達男、安藤忠雄ら
錚々たるアーティストたちの作品がひしめきあう「現代アートの聖地」となっている。

世界に類を見ないこの場所は、
いったいなぜ、どのようにして生まれたのか?

今まで、その知名度とは裏腹にほとんど語られてこなかった誕生の経緯を、
1991年から15年間、ベネッセで直島プロジェクトを担当し、
「家プロジェクト」や地中美術館などの画期的な作品群・美術館を生み出した
仕掛け人が、2006年に島を離れて以降初めて、自らの経験をもとに語り尽くす。

そこには、暗闇のなかでも諦めずがむしゃらに挑戦し続けるひとりの人間の姿があり、
その苦闘の末に生み出されるのは、あらゆる理不尽を飲み込み
時代を超えて受け継がれる奇跡のようなアートの数々である。

「それはまるで、一流のアスリートがオリンピックという晴れの舞台で世界記録を出すような瞬間である。単なる一流選手の個人の記録を超え、なにか時代を画する、時代を次のフェーズに動かしていくような奇跡のような記録を残す。そういう作品を、アーティストが直島で制作することを望んだ。そうでもしなければ、あの小さな島に誰かが注目してくれることなどないと思ったのだ。」(本文より)

◯目次
PROLOGUE はじまりの直島
第1章 「直島」まで
第2章 絶望と挑戦の日々
第3章 暗闇のなかを突っ走れ
第4章 現代アートは島を救えるか
第5章 そして「聖地」が誕生した
EPILOGUE まだ見ぬものを求めて
安藤忠雄氏による特別寄稿
直島に関する参考資料

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直島誕生 過疎化する島で目撃した「現代アートの挑戦」全記録 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    今年の夏休みに直島を訪れた際に感銘を受け、アートの島がどのように形成されたのか興味をもちこの本を手に取った。
    期待通り、直島が瀬戸内の小島から現代アートの聖地と呼ばれるまでに変貌を遂げていく様子が現場のアートディレクターという立場から臨場感をもって描かれておりとても面白かった。福武さん、安藤さんやア

    0
    2023年09月23日

    Posted by ブクログ

    直島は、2014年1月に回ったけど、有料施設は入らない主義なので、この本に書かれているベネッセミュージアムや地中美術館は見てなかった。次回、行けたらゼッタイ観て回りたくなる本です。

    0
    2022年11月17日

    Posted by ブクログ

    瀬戸内海の小さな島がなぜ世界的な現代アートの聖地となったのか?その答えが得られる本。
    直島のアートシーンをつくり上げる中核を担った筆者が、アーティストや島民など関係者との関りも含めて、アートの背景にある物語を詳細に描いている。
    直島のアートだけではなく、現代アート全般に関する理解にもつながる話があり

    0
    2021年03月17日

    Posted by ブクログ

    芸術の島直島の立ち上げ頃からベネッセ中途入社社員として関わってきた秋元氏の直島誕生の回想録。
    芸術がひとつの島を聖地にし、瀬戸内を活性化した経緯を克明に記す。
    金と人が両方うまく回った稀有のケース。
    そういう意味では越後妻有はパトロンという意味ではホント凄い。

    0
    2019年08月25日

    Posted by ブクログ

    あれは2000年か2001年だった。かねてから興味を持っていた直島を知人の紹介で訪問し、全くの素人ながら、現代アートの島に激しい衝撃を受けた。本書に登場した地元の菊田さんに案内してもらい、恐らく秋元氏にも会っていたのではないか。本村地区の家プロジェクトは、開館時間を過ぎていたのに、案内いただき、そこ

    0
    2019年02月24日

    Posted by ブクログ

    直島を一気に復興させ、アートの島としての知名度を築く過程が詳細に書かれていた。内容が細かいため流し読みしてしまった部分も多いが、アートにかけた熱量が凄く伝わってきて、良い一冊だった。

    0
    2025年11月03日

    Posted by ブクログ

    会社員として、直島を現代アートの聖地にした立役者の物語。

    「芸術を目指すとは、なんとも夢見ごちで現実離れしたことか」という言葉が印象的。

    アートという言葉を聞くと華やかなイメージを浮かべるが、実際はアーティスト、建築家、オーナーとの苦闘が続いた先に展示がある。

    0
    2025年09月22日

    Posted by ブクログ

     アートは難しい。感性の問題ももちろんだが、有名どころを集めてみてもテーマの一貫性の面で、見る側にも違和感を抱かせるに至ってしまう。
     本書でも、上記のような視点が記載されている場面がある。著者の面接時のエピソードだ。詳しく書くとネタバレになってしまうので割愛するが、ここの描写は思わずクスッとしてし

    0
    2025年08月22日

    Posted by ブクログ

    今や現代アートの先進地として、また、地域活性化の成功事例として海外でも評価が高い直島。このアートの島の誕生にキュレーターとして関わった秋元氏の奮闘記。直島がどのように変化していったのかがよくわかる。やはりキーとなるのは現場の思いだろう。福武さんの英断、資金、交友関係もなくてはならないが、秋元氏の考え

    0
    2022年02月11日

    Posted by ブクログ

    直島のアートプロジェクトを手がけた筆者の、立ち上げにまつわる苦労話やエピソードを紹介。
    特に、迫力あるのは、ジェームスタレルを招聘した南寺という作品だろう。体験型のこの光のアーティストは、長い時間をかけて光が飛び込んでくる様をアートにした。実際、ちょっと不安になるくらい真っ暗だから、人はいかに暗闇を

    0
    2021年02月22日

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