宮田光のレビュー一覧

  • 沼の国

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    ネタバレ

    後半のあるところで「なるほど。」と思い、はじめから読み直した。

    ホラーというよりは、タイムリープものってかんじ。
    全体的に悲しいお話だった。最後だけはよかったなと思えたけど、それまでが胸くそすぎてあまりすっきりできなかった。

    沼には胸くそと、悲しい世界線の産物が眠っている。

    赤いものを投げるおまじないをやったから、亮介はタイムリープできるようになったのか?
    ぬまんぼになって、お母さんを迎えにいってあげた亮介…お母さんにはそれが一番よかったとおもうよ。

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    2022年02月17日
  • 死神のノルマ 二つの水風船とひとりぼっちの祈り

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    成仏できない死者をあの世へ送る仕事をしている青年・ケイと女子大生・響希が、様々な死者に出会い、成仏させようと奔走します。

    この作品はシリーズの第2作目ですが、個人的にこちらから最初読みましたが、普通に楽しめました。それまでの流れがダイジェストのように描かれているので、そのあたりを詳しく知りたい方には、ぜひ第1作目を。

    サクサクと物語は進行するので、あっという間に読めました。未練の残った3人の死者にスポットを当て、それぞれ何故ここに彷徨い続けているのか。接していくうちに残された人達の思いやその先に待ち受ける結末が、感動を誘いました。
    また、その他に響希の周りの人たちとの難病に対する向き合い方

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    2020年10月08日
  • 死神のノルマ

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    職業死神の少年ケイと女子大生の響希
    ケイが死神の下請けから解放されるために、死者の魂を解放していく。

    ケイは寝なくても大丈夫という。伊坂さんの死神の精度に登場する無敵の死神かというと違いますけど、生活感はあるような気はします。

    物語が進むに従って、家族の事や救えなかった病気で救えなかった友人の話など登場しますが、なかなか感情移入がしにくい気がしました。泣かせる小説に免疫が出来てきたせいでしょうか。

    生きていていいんです。追い詰められたひとにとって、一番言ってもらいたい言葉の様な気がしました。

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    2020年04月29日