松平定知のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
かつて日本で繰り広げられた、戦国大名たちによる国取り合戦。破天荒な生き様だけでなく、時代の先見性で日本自体を前に進めた織田信長。一介の素浪人からのし上がり、民のために領国相模の発展に尽くした北条早雲、幾度も刀を交えながら互いを認め合った武田信玄に上杉謙信、中国地方の覇者毛利元就に、四国を収めた長宗我部元親など、挙げたらきりがないほど多くの戦国大名達が互いの命を懸け、知力と武力をぶつけ合わせてきた時代があった。彼ら自身も他人には無い能力を持っていたに違いないが、その施策・政策・軍事を陰で支え、時には命を懸けて主君に提言するなどし、実質的には歴史を動かすような活躍をするナンバー2の存在があった事は
-
Posted by ブクログ
松平氏は「その時歴史が動いた」の番組中、一切カンニングペーパーなしで言葉を紡ぎ出している。秘訣は書くこと。書くという作業を通して自分の頭の中、体内に言葉を巡らせ、言葉を言葉としてではなく肉体化しているという。だからメモは捨ててしまう。その方がその時にふさわしい言葉が出るし、助詞を間違えてもパニックに陥らない。時にはつっかえたり、「おー」とか「うー」とか余計な言葉が入るが、日本語として不完全かもしれないけれど、言葉にはパッションが乗り移る。語順が乱れていても、聞いている人には伝わるもの。劇作家の平田オリザもかっちりした言葉で過不足なく伝えても却って伝わらないと言っている。そのため、演劇ではあえて
-
Posted by ブクログ
このところ読書のペースが落ちていたので、ちょっと気楽に読める本として選んでみました。
テーマは「言葉」。元NHKアナウンサーの松平定知氏と10人のゲストとの対談です。
山根基世さん、藤原正彦さん、姜尚中さん、鴨下信一さん、半藤一利さん、檀ふみさん、ジョン・カビラさん、佐高信さん、落合恵子さん、そして、田辺聖子さん。これらゲストの面々も松平氏に輪をかけて一家言ある方々ですから、なかなか辛口のコメントも登場します。
そういうやり取りもおもしろかったのですが、評論家佐高信氏との対談の章で紹介されていた詩人吉野弘さんの作品「祝婚歌」は、私にとって素晴らしい発見でした。 -
Posted by ブクログ
吉野弘「祝婚歌」
二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは
長持ちしないことだと気付いているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい
二人のうちどちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい
互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい
立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には
色目