ボストンテランのレビュー一覧

  • ひとり旅立つ少年よ

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    ネタバレ

    CL 2020.3.10-2020.3.14
    釈然としないことがいろいろ。

    主人公が生き延びるために他の人が死ぬことに抵抗を感じる。
    ディクシー・ジャックはバトラーを拐って競りにかけ、イードンの母親に落札させ、その後バトラーがフルトンに向かったら殺すために追いかけた。だったらどうして拐うのではなくて殺さなかったのか。
    バトラーはケープジラードを出る時、どうしてイードンを連れて行ったのか。そのためにイードンはもはや母のもとに二度と戻れなくなった。

    あと、悪党の二人組、優秀すぎる。それと一番人種差別をしていないのはトゥーリなんじゃないかと。

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    2020年03月15日
  • 神は銃弾

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    長らく積ん読になっていた、ボストン・テランのデビュー作。
    ノワールの括りで紹介されているが、基本的にはロードノベル型のハードボイルドだと感じた。
    娘を誘拐された父親が、元ジャンキーと協力してカルト教祖とその一味を追跡していく。
    この事件の背景は少し強引であるが、エピソードやシーン描写が非常に映像的な部分が多く、筆力は高いと思う。
    余談だが、本書を読書前にニコラス・ケイジ主演の「マンディ」を視聴しており、内容が似ていたのでその印象に引っ張られているのかもしれないが…

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    2020年03月09日
  • その犬の歩むところ

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    GIVと呼ばれた犬の物語。

    人間の都合で連れ去られたり、虐待を受けたり、

    しかし「生きる」気力で親切な人に助けてもらって元の持ち主へ

    犬しか持ち得ない不屈の愛。

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    2020年01月17日
  • その犬の歩むところ

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    犬のギヴが主人公の物語。ギヴの最初の飼い主はモーテルを経営する女性のアンナ。モーテルに止まった兄弟のうち、兄がギヴを盗む。そして、弟と知り合った女性のルーシーの手にギヴが渡る。しかし、ルーシーはハリケーンのカトリーナの被害に遭い死亡する。ギヴは様々な困難を乗り越えながら、物語の語り手のディーン・ヒコックに出会う。そして最後は、・・・。読んでいて悲しくもなり、微笑ましくもなり、様々な感情を味わえる。犬好きであれば、ギヴの一挙手一投足に共感を覚えるだろう。ギヴが主人公であるが、犬の視点で語られることはなく、あくまでも人間が物語を綴る。小説として面白い試みであるし、それが成功している。本屋大賞の翻訳

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    2018年04月26日
  • その犬の歩むところ

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    犬より猫派なのに、去年は本も映画も犬にとことん泣かされ、その勢いで本作にも手を出しました。各節の冒頭にある太字の部分がとっつきにくく、読むのに難儀しそうな気配。訳者のあとがきから読めば、それも払拭されます。

    ギヴと名付けられた一匹の犬をめぐる物語。飼い主のもとから盗み出され、それでも次の優しい飼い主に出会うことができたのに、降りかかる不幸。

    訳者が言うように、著者はギヴをまったく擬人化しません。ギヴの気持ちを推し量ったりしなくても、ギヴの行動をそのまま記せば、それだけで何もかもわかるのだというように。

    やはり犬ものの『容疑者』に比べると、私には没頭しにくい文体ではありましたが、それでも涙

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    2018年04月15日
  • その犬の歩むところ

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    海外文学の和訳本は初めてだったため、独特の比喩や言い回しが新鮮だった。
    犬という純粋な存在の強さ、また人間に対してもたらす情愛の深さを感じられた

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    2018年02月10日
  • その犬の歩むところ

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    ある犬と、そこに関わる人間たちの姿を描いたロードムービー的小説、
    犬が中心に据えられてはいるが、物語は決して犬の視点で語られることはない。
    ほのぼのとした話でないところが、戦争を経験しているアメリカの物語だなと思う。

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    2017年10月04日
  • その犬の歩むところ

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    やや困惑。訳者が伝えるように清々しい物語だが、どこをどう行けばどうなるのか全く先の読めない展開で、せっかちな私としては一貫した興味が持続しなかった。

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    2017年10月01日
  • その犬の歩むところ

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    犬を愛する私には苦しすぎる。
    どんなに素晴らしい犬でも、すごいことをした犬でも、彼らが苛酷な目に遭うのを、甘受出来ない。
    犬は気高くなくたってちっともかまわないから。

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    2017年07月30日
  • 音もなく少女は

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    しんどかった。苦しかった。感情が鍛えられるという帯の言葉は間違いじゃない。でもわたしはこれを誰にも薦められない。

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    2017年07月28日
  • 神は銃弾

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    元カルト教団にいたジャンキーで、立ち直ろうと努力してるケイスと、警官のボブが、誘拐されたボブの娘をカルト教団から取り戻すために戦う話。
    暴力シーンが割とえげつなく血まみれだし痛いのだけど、分かりやすいストーリーでスピーディーなので、いっそ爽快な気持ちになってくるのがおかしい。
    とにかくケイスが格好いいのと、ラストシーンが本当に素敵。

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    2017年04月25日
  • 音もなく少女は

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     暴力的な父と、気弱な母の間に生まれた聴覚障害を持つ少女のイヴ。そんな母娘の前に現れた女性”フランは、二人の生活に積極的にかかわり、二人の生活は徐々に良くなるように思えたのだが…

     いくつかの犯罪が出てくるため、サスペンスといえばサスペンスですが、この小説の本質はそこではありません。この小説が描くのは不幸に負けず生きようとする女性の姿です。

     聴覚障害というハンデ、道を踏み外していく父、生まれながらにして、そうした宿命を背負わされるイヴですが、運命はさらに過酷です。光が見えたと思いきや、それが理不尽に、そしてあっけなく奪われてしまうことが多々あります。

     やり場のない怒りや無力感に負けそ

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    2016年07月02日
  • 神は銃弾

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    あーもー何やってるのと言いたい感じにもたもたやって、後手後手にまわってしまって、やきもきするんだけども、でも人生こんなもんかと思わないでもない。しかし相変わらず?小難しい事ばかりのたまうアメリカ人達にはついていけん。

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    2015年06月16日
  • 音もなく少女は

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    ずーっと気になりながら手が出なかった本。世評が高かったことに納得しつつ、でもやっぱりこの題材はつらい。女性に対する暴力をテーマにしたものって、傑作だろうが何だろうが、その描写だけでダメージを受けてしまって苦しくなる。

    本作は、全身全霊で過酷な運命に抵抗する女性たちを描いている。独特の文体とも相まって、読み捨てにできない重みを感じた。ちょっと「その女アレックス」を思い出すが、あの絶望感とは違ったものがある。比較するのも変だけど、こちらが格上だと思う。

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    2015年05月19日
  • 神は銃弾

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    解説のあらすじ「残酷無比なカルト教の教主に拉致された娘を求めて、父親の警官が元教徒の麻薬中毒女を案内役にして追跡する話」とあるが、悪者はカルト教でもないし教主でもなく、ただの麻薬取引をやる暴力殺人集団のリーダーというだけである。
    大人の欲と、暴力集団の自己満足の犠牲となった10代の女の子が悲劇である。捜索に協力した元麻薬中毒の女主人公の活躍がすごい。しかし、単純なストーリーの割に長すぎるかも。

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    2014年03月12日
  • 音もなく少女は

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    読んでいる途中で、少し間が開いたからかもしれないが、特に面白いとは思わなかった…女性や耳の不自由な主人公が弱い立場とされてしまう時代を背景にした小説だが、ストーリー展開自体はシンプルで、あまりサプライズなどが無い感じ。まあまあかな。

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    2013年07月09日
  • 音もなく少女は

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    ミステリーではないがサスペンス色が強く読ませる小説だと思う。非常にダークな内容だが、少しの明かりが見えてきて読み終える。そんな小説。

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    2012年10月21日
  • 音もなく少女は

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    何の根拠をもって、自分より下だと他人を嘲るんだろうな。皆がいってるとか昔からそうだとか、そんな理由じゃなくて。

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    2012年07月18日
  • 音もなく少女は

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    なかなかの長さだけど、それをあまり感じさせないくらいに読ませる。常に冷静だけど、ときどき文章の端々に哀しみや怒りが垣間見える。どこまでも静かな文体が逆に色を映えさせるというか。邦題「音もなく少女は」も悪くないけど、やっぱり原題が「Woman」っていうのはすごい。日本の小説じゃなかなかこういうタイトルは付けられないと思う。面白かった。ただ、普段邦人作家ばかり読んでいるからか分からないけども、訳がどこか直訳チックというか英語を感じさせるというか、もうすこし日本人にあった翻訳もできそうだと思った。

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    2016年01月17日
  • 神は銃弾

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    カルト教団にさらわれた娘の救出劇だが、伏線が多く、複雑。冒険小説ではあるが、純文学の要素もある。あまり好きではなかった。

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    2010年06月05日