ボストンテランのレビュー一覧

  • その犬の歩むところ
    犬を愛する私には苦しすぎる。
    どんなに素晴らしい犬でも、すごいことをした犬でも、彼らが苛酷な目に遭うのを、甘受出来ない。
    犬は気高くなくたってちっともかまわないから。
  • 音もなく少女は
    しんどかった。苦しかった。感情が鍛えられるという帯の言葉は間違いじゃない。でもわたしはこれを誰にも薦められない。
  • 神は銃弾
    元カルト教団にいたジャンキーで、立ち直ろうと努力してるケイスと、警官のボブが、誘拐されたボブの娘をカルト教団から取り戻すために戦う話。
    暴力シーンが割とえげつなく血まみれだし痛いのだけど、分かりやすいストーリーでスピーディーなので、いっそ爽快な気持ちになってくるのがおかしい。
    とにかくケイスが格好い...続きを読む
  • 音もなく少女は
     暴力的な父と、気弱な母の間に生まれた聴覚障害を持つ少女のイヴ。そんな母娘の前に現れた女性”フランは、二人の生活に積極的にかかわり、二人の生活は徐々に良くなるように思えたのだが…

     いくつかの犯罪が出てくるため、サスペンスといえばサスペンスですが、この小説の本質はそこではありません。この小説が描く...続きを読む
  • 神は銃弾
    あーもー何やってるのと言いたい感じにもたもたやって、後手後手にまわってしまって、やきもきするんだけども、でも人生こんなもんかと思わないでもない。しかし相変わらず?小難しい事ばかりのたまうアメリカ人達にはついていけん。
  • 音もなく少女は
    ずーっと気になりながら手が出なかった本。世評が高かったことに納得しつつ、でもやっぱりこの題材はつらい。女性に対する暴力をテーマにしたものって、傑作だろうが何だろうが、その描写だけでダメージを受けてしまって苦しくなる。

    本作は、全身全霊で過酷な運命に抵抗する女性たちを描いている。独特の文体とも相まっ...続きを読む
  • 神は銃弾
    解説のあらすじ「残酷無比なカルト教の教主に拉致された娘を求めて、父親の警官が元教徒の麻薬中毒女を案内役にして追跡する話」とあるが、悪者はカルト教でもないし教主でもなく、ただの麻薬取引をやる暴力殺人集団のリーダーというだけである。
    大人の欲と、暴力集団の自己満足の犠牲となった10代の女の子が悲劇である...続きを読む
  • 音もなく少女は
    読んでいる途中で、少し間が開いたからかもしれないが、特に面白いとは思わなかった…女性や耳の不自由な主人公が弱い立場とされてしまう時代を背景にした小説だが、ストーリー展開自体はシンプルで、あまりサプライズなどが無い感じ。まあまあかな。
  • 音もなく少女は
    ミステリーではないがサスペンス色が強く読ませる小説だと思う。非常にダークな内容だが、少しの明かりが見えてきて読み終える。そんな小説。
  • 音もなく少女は
    何の根拠をもって、自分より下だと他人を嘲るんだろうな。皆がいってるとか昔からそうだとか、そんな理由じゃなくて。
  • 音もなく少女は
    なかなかの長さだけど、それをあまり感じさせないくらいに読ませる。常に冷静だけど、ときどき文章の端々に哀しみや怒りが垣間見える。どこまでも静かな文体が逆に色を映えさせるというか。邦題「音もなく少女は」も悪くないけど、やっぱり原題が「Woman」っていうのはすごい。日本の小説じゃなかなかこういうタイトル...続きを読む
  • 神は銃弾
    カルト教団にさらわれた娘の救出劇だが、伏線が多く、複雑。冒険小説ではあるが、純文学の要素もある。あまり好きではなかった。