米川良夫のレビュー一覧

  • 見えない都市

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    どこから読んでも良い。どの都市も全ての都市の断片であり全ての都市はひとつの幻想都市に収斂されていく。そして不思議にひきつけられる。
    自分の存在もマルコ・ポーロとフビライ汗とともに不安定になって面白い。
    都市と眼差、都市と死者の種類の話が印象に残ったかなぁ。

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    2009年10月04日
  • 見えない都市

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    文体とかちょっと読みにくいけど、面白い。フビライ・ハンとマルコ・ポーロが架空の都市の話をしていくファンタジー。1〜数ページの短い話がいっぱい。二人の対話のところはなんとなくアンニュイな感じでかなり好き。ハードカバーで読みたいな。

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    2009年10月04日
  • 見えない都市

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    「語るもの/語られるもの/語りえぬもの」をめぐる、マルコ・ポーロと
    フビライ汗のコミュニケーション/或いはディスコミュニケーションの物語。
    人は何を語り何を語らず、それがどうやって伝播し・あるいは伝播しないのか、ということを考えさせられる小説でした。
    もちろん一つの幻想譚としても都市論としても優れている。

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    2009年10月04日
  • 見えない都市

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    2008年10月12日~14日。
    むむぅ。
    とっつきにくかった。
    凄く面白い箇所もあるので、これはもっと時間を掛けてゆっくりと読むべき本かな。
    機会があったら再読してみるか。

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    2018年01月06日
  • 見えない都市

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    マルコ・ポーロがフビライ・ハンに様々な都市の情景を語って聞かすのが大筋なのだけれど、街のアイデアが多彩で飽きない。実際にありそうな街から、完全にファンタジーな街まで。ちょっと現代都市への皮肉も感じつつも、純なファンタジーとして読めた。
    ショールームのように次々と展開されていく街並みは、どこか一つでも住みたいところがあるはず。

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    2013年12月13日
  • 見えない都市

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    おもしろいです。
    いい具合に情報を与えてから突き放してくれるので、文章からいろいろと想像して楽しむのが好きな人向けだと思います。

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    2012年10月11日
  • 見えない都市

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    「東方見聞録」をベースにした幻想小説。元の皇帝フビライにマルコ・ポーロが世界の都市の有様を語るという体裁で、フビライとマルコ・ポーロの対話をはさみつつ様々な都市が描写される。マルコ・ポーロが語る都市の姿は、実在する都市であり、記憶の中の都市であり、かつて過去に存在した都市であり、やがて未来に存在するであろう都市。あるいは、ひとつの都市の姿ではなく多くの都市の姿から帰納された都市であるかもしれないし、ある概念に基づいた演繹された都市、ある都市が別の都市へと反映された姿かもしれない。またマルコ・ポーロが語りフビライが聞くのであるが、その語りは常に一方向ではなくフビライからマルコ・ポーロへの働きかけ

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    2012年07月22日
  • 見えない都市

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    戯れの中に秩序が芽生えている。

    マルコ・ポーロの見聞録として構成された
    この都市カタログは奇形児ばかり集められたような印象ではある。
    けれども、過剰も欠落もそこにはない。
    ありのままの都市が確かにある。

    水道管だけで成り立つ都市にしろ、
    郊外しかない都市にしろ、
    旅立つことしかできない都市にしろ、
    それらの描写は緻密だが、その合間には空虚しかない。
    語られたものがすべてで、都市は外側に屹立する。

    見えない都市であるのは、彼らが目を閉じているからだ。
    目を閉じ、身をおいているのだ、言葉の都市に。

    目を開けば、この日常こそが
    過剰と欠落の充溢であることが感じられるよう。

    もちろん、都市カ

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    2012年07月03日
  • カルヴィーノ アメリカ講義 新たな千年紀のための六つのメモ

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    ぼくは、レトリックに満ちた文章に弱い。ボルヘスもそうだが、カルダーノもそうだ。この講義を聴けた人は幸せだったと思いたくなる。早くに亡くなられたことが悔やまれる。

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    2012年05月11日
  • 見えない都市

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    ネタバレ

    たくさん出てくる幻想都市の記述が抽象的すぎて、どうもピンとこなかった。けど、都市は頭の中にあるモノであるという発想が新鮮。
    話し手のマルコ・ポーロに興味が湧いた。

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    2012年05月04日
  • 見えない都市

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    マルコ・ポーロがフビライにさまざまな都市の話をするだけの物語。

    構成は幾何学的ともいえる凝り方をしている。基本的には、語り手マルコ・ポーロが話す物語の断片の組み合わせ。
    内容は幻想小説という形式に仮託した都市論。
    幻想小説ゆえに、空気の代わりに土がある都市や、破壊を遠ざけるために建設が続く都市など、不可思議な様相を呈した都市と出会うことができる。

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    2011年07月26日
  • カルヴィーノ アメリカ講義 新たな千年紀のための六つのメモ

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    「始まりと終わり」が補遺として加えられただけなのですが、あえて購入。アメリカ講義1~5も丁寧に読み返してみましたが、理解及ばない箇所もちらほら・・・。ハーヴァード大学の学生向きw

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    2011年07月02日
  • 見えない都市

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    フビライ・ハンとマルコ・ポーロの見聞録。
    未知のものが語り伝えられていくところに興味を持ちました。

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    2009年10月04日