ジャン=ガブリエル ガナシアのレビュー一覧

  • 虚妄のAI神話 「シンギュラリティ」を葬り去る

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    SFで題材にされることの多いAIの反乱。映画でも「ターミネーター」などで使われてきた。その中ではAIが人類を超える時、特異点・シンギュラリティが必ず語られており、ホーキング博士もAIが人類を超える日を恐れていた。
    本書ではAIとシンギュラリティの可能性について検証している。
    ムーアの法則などを検証してていく過程などが非常に面白い。専門的な話が多いが概要は理解出来たと思う。
    何故シンギュラリティがこんなに語られるようになったかの視点は無かったのでその検証は興味深かった。

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    2019年12月08日
  • そろそろ、人工知能の真実を話そう

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    目次は以下のとおり。
    ・状況は切迫している(らしい)
    ・シンギュラリティ
    ・指数関数的な爆発
    ・コンピュータは自律できるか?
    ・現代のグノーシス
    ・来たるべき未来
    ・シンギュラリティと終末論
    ・偽りの人類愛

    原題のフランス語をグーグル翻訳にかけると、「特異性の神話 人工知能を恐れるべきか?」なので、邦題とはおもむきが異なるイメージ。

    読んでみると、この本には、マシンラーニングやディープラーニングなどの技術的、学術的、事例の類は書かれていないので、邦題からのイメージだけで買った人はなんじゃこりゃ?と思うかもしれない。

    本の流れとしては、シンギュラリティブームの火付け役のレイカーツァイルが言

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    2018年11月11日
  • そろそろ、人工知能の真実を話そう

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    著者の伝えたい事は第八章に見事に要約されていると分かった。
    最初は専門用語も多く、少し難解だと感じたが読み進めるにつれて、著者の哲学的思考とデータを生かして過去の偉人の意見を引用したりとか、GAFAの政治的な進入について警告を出したりとかしてるところが割りと読んでいて面白いと感じました。
    そして、この本を読んで、今後の科学や政治といった情報を鵜呑みではなく背景にシンギュラリティの仮説があるんだろうなという前提で判断できるいいきっかけになったと思いました。

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    2022年11月28日
  • 虚妄のAI神話 「シンギュラリティ」を葬り去る

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    シビュラシステムの様な世界がすぐそこまでという印象は確かに強く不可避なイメージがある。
    そういうSF的、大企業、既得権益層的発信に疑義を挟む。前提がそもそも過大に語られていることへの警鐘として受け取れたかな。
    可能かもしれないがかなり難しいのでは?
    という冷静な感じがする。

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    2021年04月15日
  • そろそろ、人工知能の真実を話そう

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    シンギュラリティとは神話であり、説得性に欠ける代物。

    GAFAMにより喧伝されているが、裏には巨大IT企業の陰謀を見ざるを得ない、との主張。

    技術論より主に哲学の視点から述べており、邦題はミスリーディングかもしれない。

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    2020年12月03日
  • そろそろ、人工知能の真実を話そう

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    AI技術そのものではなく、「シンギュラリティ」という言葉の構造が露わにされている本です。
    著者は哲学者でありながらCS教授としてフランスの人工知能研究チームのトップを務めている人のようで、表紙の雰囲気の割にはポピュラーサイエンス本のような内容では無く、哲学の知識を幾分か持ち合わせていないと難しい内容かもしれません。

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    2018年06月02日
  • そろそろ、人工知能の真実を話そう

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    AIによるシンギュラリティ
    グノーシス主義が興味深い
    言葉ではなく物語が世界を創り出すがたしかに今の世界かもしれない
    理性ではなく空想に惹かれる時代

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    2017年12月28日
  • そろそろ、人工知能の真実を話そう

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    レイ・カーツワイルを筆頭にビル・ジョイやスティーブ・ホーキンスなどが主張するシンギュラリティをその源流となったSFなどを振り返るともにその成り立ちを考察、ムーアの法則には斉一性が無い、汎用人工知能は実証的アプローチが無いまま仮像と化しているなど、論理的な批判を展開し、更にはキリスト教・ユダヤ教などの一神教の宗教観にも言及し、現代のグノーシス(現世の否定、二元論)と看破する。世界のトップIT企業がその支配力を強めるための隠れ蓑としてシンギュラリティを利用しているというのが著者の主張です。アングロサクソン(最近腰砕けですがw)が主導するグローバル資本主義に否定的なフランス人らしい思想がとても興味深

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    2017年06月18日
  • 虚妄のAI神話 「シンギュラリティ」を葬り去る

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    著者はフランス人なのだが、そもそも一般的なふわっとした日本人の考えるシンギュラリティが、西欧のそれとかけ離れているのではないかと思った。
    それは置いておいて、内容はシンギュラリティがなぜ来ないのかという事を科学的な理屈と、人間の心理の問題として説明する。また、なぜグーグルを筆頭とした巨大企業がシンギュラリティの到来を喧伝するかという考察もあり、納得できる内容だった。

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    2023年09月16日
  • 虚妄のAI神話 「シンギュラリティ」を葬り去る

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    シンギュラリティ仮説に対して疑問を呈するものであるが、そもそも人間の知能を超えるかどうかという論題は、技術的な問題に加え哲学的な考え方が必要になるということになろうか。

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    2020年05月26日
  • 虚妄のAI神話 「シンギュラリティ」を葬り去る

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    フランス人哲学者による、巷で騒がれるシンギュラリティに対して疑問を呈する著作。
    シンギュラリティという言葉はもはやバズワードとなりつつありますが、筆者はその背景にハイテク企業による傲慢、不安、そして目くらましがあると説きます。
    ムーアの法則が永遠のものではないことは少し考えれば分かりそうですが、それをもってシンギュラリティは幻想だと言えるのか。個人的にはシンギュラリティはSFの題材としては面白いと思っているので、色々とニュースなどを追ってはいるのですが、なかなか先行き不透明感が強いようです。ただ、GAFAなどのハイテク企業は利益追求のために、シンギュラリティに至る技術を開発、それを独占しようと

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    2019年11月01日
  • 虚妄のAI神話 「シンギュラリティ」を葬り去る

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    ネタバレ

    シンギュラリティとかあり得ないよね!シンギュラリティが来るっていってる著名人の主張、「著名」に欺されないで良く効くと変だよねって。

    ただ、最終章の「何故、シンギュラリティが来ると主張しているのか?」についての問いは、メチャクチャだったね。だからフランス人はダメなんだよって感じで(偏見

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    2019年08月24日
  • 虚妄のAI神話 「シンギュラリティ」を葬り去る

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    ムーアの法則の行き着く先にシンギュラリティ(技術的特異点)があるという仮説が巷間喧しい。本書は副題が「シンギュラリティを葬り去る」となっているから、その「化像」を各方面から分析し、その帰結に疑問を呈する警告の書である。かといって、著者はシンギュラリティそのものを否定している訳ではなく、現今の超大企業群がそれに託けて技術的、政治経済的な支配を指向しつつある兆候に警告を与えているのだ。シンギュラリティ仮説をグノーシス主義に例えるなど、いかにも西欧の論者らしい。

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    2019年07月31日
  • そろそろ、人工知能の真実を話そう

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    1.この本を一言で表すと?
    ・シンギュラリティという概念を否定した本
    2.よかった点を 3〜5 つ
    ・シンギュラリティがムーアの法則に依存しているのは確かにおかしいと感じる (p20)
    2.参考にならなかった所(つっこみ所)
    ・現在の技術レベルが低いことを理由に、自律するコンピュータが起こりえないとするのは論理に無理がある(p68)
    ・第五章 現代のグノーシス は主張がよくわからない。シンギュラリティとグノーシスが似ているから…どうなの?
    ・第八章 ネット企業のシンギュラリティに対する姿勢を批判しても、シンギュラリティは起こらないとは言えない
    し、シンギュラリティそのものを否定することには論理

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    2018年12月30日
  • そろそろ、人工知能の真実を話そう

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    ・コンピューターは、結局人間が与えたルールの中でしか学習することができないた、自律して動き出すことはない。
    ・企業がシンギュラリティについて盛んに広告している背景は、以下の理由による。
    └今後はITがPublicな一面も担っていくことになる。つまりはインフラ化する。そのため、政府に対して影響力を持つようになってくる。
    └そのために、まずは公共的なイメージを世間に与えるため。

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    2018年02月06日
  • そろそろ、人工知能の真実を話そう

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    最近読んだ本に、3Dプリンター・AI・ドローン技術等により、人間の仕事が奪われマシーン(非人間)の世の中となる「シンギュラリティ」がやってくる等、不安が高まってきた中、心のどこかにそれを打ち消してくれる本が無いかなと期待していました。

    私にとっては、これが待望の一冊目となります。ただし、私がこの本から私が受け取ったメッセージは、以前、誰もが宇宙旅行に行けるようになる、便利な機器に囲まれて仕事をする時間が大幅に減る、と言われてきて現在を迎えているように、機械が人間にとってかわることはなくとも、最近読んだ本にあったように、近未来になくなる仕事(機械に取って代わられる仕事)が増えていくのは事実だと

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    2017年09月03日
  • そろそろ、人工知能の真実を話そう

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    人工知能によるシンギュラリティは訪れるのかと企業などが躍起になって危険性を喧伝する動機について迫った書物。人工知能とは何かや人工知能を考察する上で必要な文化的知識を得るにはお勧め。

    本文の考察は難しいが、訳者のあとがきが大変わかりやすいので、こちらを一読して、読むかを判断されると良いと思う。

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    2017年06月11日