ライターをしている戸崎が高校の時の初恋の相手・倉田と偶然遭遇した日。
その日のうちに体を重ねてしまった二人が少しずつお互いの事を大切に感じ始めた頃、大学生の頃から戸崎の事が好きだったという吉岡が登場して一波乱ありそうという所で1巻が終了。
偶然再会して、その日の内に体の関係を持ったにもかかわらず、
...続きを読むちょっと初々しい戸崎と倉田です。
いつもは会って体を重ねるだけの二人に、小さな変化が現れてきます。
「一緒に出かけよう」とデートの誘いをするために、たばこ半本分の間が必要だった倉田。
デートに誘われて、舞い上がってしまい仕事中でもニヤけてしまう、無意識に倉田の事を考えてしまっている戸崎。
この二人、なんでこんなに初々しいんだろう(笑)
Hの最中に「好きだよ」と言った戸崎を、愛しくてしかたがないといった目つきで見る倉田。
こういうさりげないシーンが胸にぐっときます。
倉田にラブラブで望みの薄そうな戸崎に、一生懸命アピールする吉岡も男気たっぷりです。
自分の好きな人に好きな人がいたら…私だったら諦めてしまうかもしれません。
この吉岡がきっかけで二人の仲にすれ違いが生じてしまいますが、
そんな状態でも相手の事をちゃんと考えたい、考えるのをやめたくないと言い切る戸崎の一途で真面目な態度に心を打たれます。
そして、考えた末の「しばらく距離を置こう」という戸崎の態度に驚き、納得が出来なくて会いに行く倉田の必死な姿も良いです。
過去のトラウマが頭を過る倉田が、それを告白するシーンもホロリと来ました。
自分の弱い部分をさらけ出すって怖いことだと思うし勇気がいると思うんです。
男の人だったら余計にそういう思いがあると思うので、それを出せるって相手は、特別って事ですよね。
だから自然と「おれも好きなんだ」って台詞が出てきたんじゃないかな。
雨降って地固まるという展開ですが、圭祐・将成と呼び合うようになるシーンが体だけではなく精神的な繋がりも強くなった感じが出ていて素敵です。
そして、最後に母親がさりげなく出てきて、ラスボス登場って感じで3巻に続きますw
ちなみに、この作品。ドラマCDもあるのですが、こちらも素敵です。
戸崎も倉田も声が良く合ってます。
作品の雰囲気を壊すことなく、イメージ通りのドラマCDに出会うことは少ないので、こちらもお気に入りです。