滝田愛美のレビュー一覧

  • この血の流れ着くところ

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    ただしくないひと、桜井さんがもう衝撃的すぎて…こちらの作品出てるの知らなくて見つけてすぐに読みした。
    圧巻、の一言。すごいな滝田さん…何を見て何を経験して生きてこられたんだろう。
    新興宗教、小児性愛、虐待、売春、DV、シェルター、目眩する。思わず憎悪してしまうあらゆるものがぎゅっぎゅっと詰まっているのに、目が離せない。ページをめぐる手が止まらない。すごい作品を読んだなぁ。。。次作も楽しみです。

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    2020年08月01日
  • ただしくないひと、桜井さん(新潮文庫)

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    就活のために買ったけどそんなこと抜きでおもしろかった本。そういう本じゃないんだけど結構エッチな描写でてきておいおいまじかよってなった
    表面で見るとよろしくないとされるであろうことをしてる人も出てくるんだけど、そういう人たちにも共感してしまうし各々の心情を慮ると勝手に切ないきもちになる
    人って無意識に自分にも他人に対しても社会的に暗に示されている「正しさ」を求めてしまってるけど、でも色々な経験を積んで「ただしくない」=悪、ではないということに徐々に気づいていくものなんだなあ、と思った
    主人公の桜井さんのかげがうすい。平凡な感じ。けれどそれがまた正しいと正しくないを我々に考えさせるいいきっかけにな

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    2021年01月23日
  • ただしくないひと、桜井さん(新潮文庫)

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    ただしくないひと、ばかりが出てきた。
    でも「ただしいひと」なんて存在するのか。
    そもそも「ただしい」ってなんだろう、誰のものさしではかっているんだろう…
    自分が選んだことならば、それはその人にとってただしい。それで良いんじゃないかな。

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    2020年06月05日
  • ただしくないひと、桜井さん(新潮文庫)

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    本屋さんでちょっと気になり購入。「ただしくない」というのは、犯罪ではないけど「不道徳」というような意味かと思う。いわゆる「いけない関係」のいろいろが出てくる。潔癖症の人にとっては不愉快な話かもしれないが、人間というものの弱さを突いている気がしてなるほどと思った。弱い人間が、弱いながらも頑張って生きている姿に共感を覚えた。

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    2020年05月10日
  • ただしくないひと、桜井さん(新潮文庫)

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    短編集。学童に勉強を教えるボランティア活動で知り合った丸山さんと桜井さんとの関係に関する連作が表題だと思うが、嫁に嫌われて孫と会えずにいるおばあちゃんと若い男と付き合う「いくつになっても私には、」がよかった。おばあちゃんが若い男とラブホに行く場面にちょっと衝撃を受けた。

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    2021年07月13日
  • ただしくないひと、桜井さん(新潮文庫)

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    正しいひとなんでどこにもいない。
    みんな程度はあれ正しく無い一面を持ってる。

    人って簡単にはつかめない。
    だから深く深く関わればいろんな一面が見えるよ。

    自分の物差しだけで人を見たらいけないよね。

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    2020年08月09日
  • この血の流れ着くところ

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    「正しくないひと、桜井さん」がよかったので、こちらも読んでみました。
    個人的には「正しくないひと~」の方が好みでした。

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    2020年06月14日
  • この血の流れ着くところ

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    ネタバレ

    途中までは澱んだような空気が肌に合わなくて何度も挫折しかけたが、ミステリー要素もあった後半は割とスルスル読めた。
    毒親を持つ子どもたちが悩み苦しみながら自分を生きていく。親の愛は毒になったり、子の知らないところで助けになったりといろいろに変化するから厄介。一つ一つ愛を確認していくように幼い娘を育てる礼子の不安定さよりも、園の教育ママの方が闇が深そうだったな。
    キレた太一が放つ言葉が胸に刺さったせいか、彼のその後の姿が素直に嬉しい。
    この印象的なタイトルの答えは果たして何だろう。

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    2018年10月07日
  • この血の流れ着くところ

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    あらすじで気になって。R-18文学賞でデビューされた方だったんですね。

    礼子がなにげなく見ていたテレビで"都内の一室で火災、高齢者の男性が死亡"というニュースが飛び込んできた。
    死亡した男性の名前を聞き、礼子の記憶は少女時代の過去へとさかのぼっていく。

    結婚がうまくいかず「もろびとの幕屋」という個人的なシェアハウスに逃げ込んだ礼子の母親。
    そこは先生と呼ばれる男が慈善事業として管理しており、聖書の朗読やお祈りがおこなわれていた。
    礼子は高校生まで母親とともにそこで育つ。ちがう部屋には、体を売って稼いでいる女性たちや、同級生の太一も母親と住んでいた。
    幼い頃から母親に性を咎められてきた礼子は

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    2018年08月27日