ただしくないひと、桜井さん(新潮文庫)

ただしくないひと、桜井さん(新潮文庫)

605円 (税込)

3pt

3.6

悪いと思いながら少女は母を蹴る。性欲のまま早熟な体を安売りする。死病に冒された女は夫ではない男に身を任せ、夫は当てつけのように女を買う。貞淑な祖母は孫を見捨て、清らかなはずの女は「一番愛している」からと悦楽に溺れていく。口には出せないたくさんの秘密。それは他人の痛みに手を差し伸べる“桜井さん”の中にもあった。R-18文学賞読者賞作を含む、日常への裏切りに満ちた連作集。(解説・彩瀬まる)

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ただしくないひと、桜井さん(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    就活のために買ったけどそんなこと抜きでおもしろかった本。そういう本じゃないんだけど結構エッチな描写でてきておいおいまじかよってなった
    表面で見るとよろしくないとされるであろうことをしてる人も出てくるんだけど、そういう人たちにも共感してしまうし各々の心情を慮ると勝手に切ないきもちになる
    人って無意識に

    0
    2021年01月23日

    Posted by ブクログ

    ただしくないひと、ばかりが出てきた。
    でも「ただしいひと」なんて存在するのか。
    そもそも「ただしい」ってなんだろう、誰のものさしではかっているんだろう…
    自分が選んだことならば、それはその人にとってただしい。それで良いんじゃないかな。

    0
    2020年06月05日

    Posted by ブクログ

    本屋さんでちょっと気になり購入。「ただしくない」というのは、犯罪ではないけど「不道徳」というような意味かと思う。いわゆる「いけない関係」のいろいろが出てくる。潔癖症の人にとっては不愉快な話かもしれないが、人間というものの弱さを突いている気がしてなるほどと思った。弱い人間が、弱いながらも頑張って生きて

    0
    2020年05月10日

    Posted by ブクログ

    短編集。学童に勉強を教えるボランティア活動で知り合った丸山さんと桜井さんとの関係に関する連作が表題だと思うが、嫁に嫌われて孫と会えずにいるおばあちゃんと若い男と付き合う「いくつになっても私には、」がよかった。おばあちゃんが若い男とラブホに行く場面にちょっと衝撃を受けた。

    0
    2021年07月13日

    Posted by ブクログ

    正しいひとなんでどこにもいない。
    みんな程度はあれ正しく無い一面を持ってる。

    人って簡単にはつかめない。
    だから深く深く関わればいろんな一面が見えるよ。

    自分の物差しだけで人を見たらいけないよね。

    0
    2020年08月09日

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