フレドリック ブラウンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あれ、読んだことがあるような……。
と思って調べてみたら、単行本ですでに読んでいた(汗)。
つまり、単行本で持っているのに改めて文庫を買ってしまったことになる。
うーん、後書きまで一緒じゃないか……。
こういうことがないように、こうしてネット上に読んだ本や購入した本を登録しているのに、全く活用していないなぁ。
まぁ、仕方ないか。
以下の感想は、単行本を読んだ時のものをそのまま引用しました。
フレドリック・ブラウン初体験。
星新一が影響を受けた作家の一人にあげていたが、その星新一自身が翻訳をしている。
確かに星新一が作るようなショート・ショート・タイプの作品が多いが(星新一が作るような、というよりも、ブラウンが作るような作品を星新一が書いた、といった方が正しいのだろう)、星新一よりもドライな感じがするし、SFの度合いも強いように思う。
意外でシニカルなオチには、思わず唸らされるものもあるが、なんだかんだでハッピー・エンドに近い終わり方をしている作品が多い。
表題作である「さあ、気ちがいになりなさい」なんて、サイコ的な展開になるかと思いきや、とんでもない方向に向かっていって……という感じ(「……」を書いちゃうとネタばれになるので自粛)。
そうそう、ネタばれといえば、本編よりも後書きを最初に読む捻くれた人(僕もその一人だ)もいるだろうが、本書に関してはやめたほうがいい。
なにしろネタばれが堂々と書かれているのだから。
しかも本書には収録されていない作品のネタばれも行っており、これから他の作品を読もうとしている人(僕もその一人だ)にとっては、迷惑な話だ。
もう少し気を使って欲しいな、と切に思う。 -
Posted by ブクログ
20世紀アメリカのSF作家フレドリック・ブラウン(1906-1972)の短編集。星新一訳。
星新一は、自分が影響を受けた作家としてしばしばブラウンの名を挙げている。物語の展開・オチの付け方とその余韻の残り方・作中の雰囲気に加えて、文体も(当然のことながら)星新一そのものなので、彼のショートショート作品を読んでいるようなテンポが思い出されて懐かしく、楽しめた。彼の無駄を排した乾いた静かな世界観と文体が好き。小中学生のころ彼の作品集を読みあさりそのテンポが沁みついていまの好みが作りあげられてしまったのかもしれぬ。
「ぶっそうなやつら」「電獣ヴァヴェリ」「シリウス・ゼロ」「町を求む」「帽子の手品」 ・・・ 星新一の作品といっても通じると思う。「沈黙と叫び」 ・・・ どこかで読んだことがあると思うのだが思い出せない。「さあ、気ちがいになりなさい」 ・・・ 正常/狂気の物語は、座標軸が何処に設定されているのか分からなくなりついに根を下ろす場所を見出せず宙ぶらりんのまま・・・と思っていたら予想外の壮大さに戦慄。
「ノック」 ・・・ この冒頭の二文について、星新一がその名も『ノックの音が』(新潮文庫)というショートショート集のあとがきでラストも含めて紹介されていたのだが、それを知ったうえでも十二分に楽しめる。構成が巧い。確か他のエッセイでも触れていたと思う、よほど気に入っていたのかな。「ユーディの原理」 ・・・ 読んでいて最も面白く興奮した作品。声を出して笑ってしまった。紋中紋というのか。「みどりの星へ」 ・・・ 雰囲気が一番好きな作品。荒れた褐色の星、肩の上の相棒。ふと思ったが星新一の短編「処刑」の雰囲気に似ている。