ウィリアム ゴールディングのレビュー一覧

  • 蠅の王〔新訳版〕

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    ネタバレ

    私はこの作品における「ほら貝」は組織や社会といったシステムのメタファーであると考えた。強いカリスマ性を持つものが作り上げた組織ではそのリーダーが強い発言権を持つ。しかし、それはリーダーであるもののカリスマによって成り立っているものであり、民主的な行動(組織全体に発言権を持たせたり平等に接し合うこと)を行うのは有効ではない。また、物語終盤でほら貝が破壊されたのはシステムの崩壊を暗喩している。カオス状態の環境でシステムを維持するのは難しく、これまでのリーダーの行動に異議や不満を抱いていたものがそのシステムを崩壊させる行為はまさしく世界の縮図であると感じた。
    非常に面白く色々と考えさせられる作品だっ

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    2023年12月28日
  • 蠅の王〔新訳版〕

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    ネタバレ

    子どもというものは大多数が周囲の環境によって簡単に染まってしまうほどの純朴さをもち、悪か善かどちらになるかは周囲の環境ないしリーダーの存在性(カリスマ的素養)に依存する。刹那的であり、自己保身的である。責任をもつものが存在していない完全なる自由の或る地とは、楽園にも地獄へも姿を変えることができるが人間である限りは楽園となるとはないであろう。大義名分・言い訳・事情、言葉としては何でもよいが理由さえ存在すれば他者を自己利益のために侵害することができるのだから。ここでいう蠅の王とは恐怖の雰囲気そのものであり、これ自体に力はない。しかし一度蔓延してしまえば簡単には収束されず、子供ほどの純たるものしか存

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    2023年09月12日
  • 蠅の王〔新訳版〕

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    面白い気がする
    ただ、僕の理解力(?)のせいか誰が誰なのかが覚えられん
    唯一覚えたのがピギーがAsthmaであることだけだった

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    2023年07月31日
  • 蠅の王〔新訳版〕

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    ウィリアム・ゴールディングの代表作『蠅の王』です。

     疎開のためにイギリス国外へ向かう飛行機が無人島に不時着し、少年たちがそこでサバイバルをするというお話。

     読んでいて感じたのは、寓話性があるということ、その寓話性で言えば、『動物農場』が近いかなと感じたことです。あとがきにはキリスト教的な解釈について軽く触れられているので、そちらについては割愛するとして……。

     システム、民主主義、理性、人としての温情などは、大自然の中で危機に晒されたとき、無力なのだと感じます。たとえそれが正しいとしても、相手側に敵わない武力や権力があるとき、その正しさは間違いになってしまうということ。
     常日頃よく

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    2023年05月15日
  • 蠅の王〔新訳版〕

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    ネタバレ

    40~60年前の小説の訳者あとがきで幾度も出会い、読んでみる気になった。

    中盤の終わりくらいまではかなり良かったのだが、以降徐々に怪しくなってゆき、クライマックスはハリウッド映画のようになってしまっていてがっかり。いわゆるハリウッド映画的とされるものが醸成される以前の作品であるはずだが、不思議なことだ。

    本作品から見えた幻覚は『無限のリヴァイアス』、『癒しの葉』、『地獄の黙示録』。
    『癒しの葉』は、エレメンタルのありようのモチーフになったのではないかと思ったり思わなかったり。
    『地獄の黙示録』は、狂ってく様と後半に覚えた「オイオイ、いーのかよそれで」なガッカリ感。
    『無限のリヴァイアス』は

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    2025年04月14日
  • 蠅の王〔新訳版〕

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    ちょっと読みづらい
    野生のブタって絶対こんなんじゃないよなとか仰向けって書いてあるけど状況的にうつ伏せじゃねとか余計なこと考えてしまう

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    2025年06月22日
  • 蠅の王〔新訳版〕

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    新潮社版の方は訳が古いので、読み易そうなハヤカワ版をチョイス。スティーブンキングが影響受けてるということが解説でも書いてある通り、キャッスルロックという名前が出てきたり、ゆったり始まり急転直下のラストと話の構造も似てなくもないような。時代背景とか影響云々の付加価値がないと衝撃度はちょっと薄い。

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    2024年11月04日
  • 蠅の王〔新訳版〕

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    実に子どもらしい子どもたち。ルールを作っても守らない、自分がやりたいことへの衝動を抑えられず、作業に協力しない姿など、非常にリアル。しかし、大人ならしっかりルールを守って何ヶ月も火の番ができるか?暴力なしに協力して生き抜けるか?かなり、怪しい。人間の本質がこの物語の指摘の通りだとしたら、どうやって社会を作っていったらいいか、考えさせられる。少なくとも、ルールをどんどん増やすだけでは、意味がないとよく分かる。

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    2024年05月20日
  • 蠅の王〔新訳版〕

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    無邪気な子供達が大人のいない自由な無人島で生活していくと……!? という話だったのですが、私のような捻くれた性格の人が読むと「そうなるのだろうな」と少し冷めた気持ちになってしまいました。

    恐らくこの作品が書かれた当時としてはトンデモナイ衝撃作だったのだろうと思いますが、ネットの評価で言われるほど狂った作品ではありません。

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    2024年01月10日
  • 蠅の王〔新訳版〕

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    ウィリアム·ゴールディング。無人島に遭難した少年達が大人のいない生活を始めのうちは満喫するが、次第に苛立ちがつのっていく。
    少年達を秩序ある文明的と原始の無法の2つの派閥で対比させ、人間の内なる暴力性と群集心理について描かれた小説。名作と名高いので以前から読みたかったのをようやく手にとったのですが、作者の説きたいテーマを前面に押し出しすぎており小説としてみるとあまりにもあっけなく終わってしまって尻切れトンボの印象をうける。

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    2023年05月08日
  • 後継者たち

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    解説読んでなんとなく理解できた。
    蝿の王は中学ん時に読んだけど、難解な話ではなかった気がするけど。いやーこれは難しかった。

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    2017年12月09日
  • 後継者たち

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    ネアンデルタール人疑似体験。
    コミュニケーション手段として言葉を使っているのだろう?けど
    「絵」をはじめ、世界の捉え方がホモサピエンスと異なり、
    という想像の世界をホモサピエンスが描いているから
    ホモサピエンスには理解が難しい。
    ただ、人類から見たところの対比に、何かおおらかで無垢な
    理想的な世界の姿があるような気もする。
    また、必死に生きて、新しいものにあこがれをいだきながら
    滅びゆく種が放つ悲哀も感じられる。

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    2017年12月08日