黒沢永紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
すごい迫力。台風で大波をかぶっている写真も大迫力だけど、
ボロボロでほこりをかぶった建物の中、トイレやカレンダーや
木製のタライがあったり、水場に「水をたいせつに」と
書かれていたり、あぁここに人々の生活があったんだなぁと
感じさせられる写真が何枚も・・・。
無人でも妙に存在感がある軍艦島。
廃墟となり、どんどん朽ちていく建物。
次に訪れた時には、あそこがココが崩れてるという状態なのでしょう。最低限メンテナンスして、保存した方がいいような気がします。
撮影者が急逝し、暗号化されたりロックがかけられたりした
画像ファイルがまだいくつもあるとのこと。
それほど大切に用心深く保管されていた画像フ -
Posted by ブクログ
≪目次≫
第1章 黒ダイヤの島
第2章 軍艦島 その特殊性
第3章 軍艦島 驚きの暮らし
第4章 軍艦島のすごい建物
第5章 軍艦島ミステリー
第6章 知られざる秘話
第7章 軍艦島 未来へ
付属 軍艦島へ行くために
≪内容≫
非常にコンパクトに軍艦島についてまとめられた本。写真集などよりも歴史に興味のある私には有益な情報がたくさん盛り込まれていた。
また、最後に付属している「軍艦島へ行くために」は、ツアーの種類(会社)やその内容、また資料館のことなどが盛り込まれているととも、第7章には、今後の軍艦島の方向性も見えていて、大変興味深かった。 -
Posted by ブクログ
黒いダイヤと言われた石炭。炭鉱は一大資源産業であり、その中でも最も良質な石炭を算出したのが軍艦島。昭和49年の閉山より崩れゆく無人の廃墟としてひっそりと時を刻んできた。近年、産業遺産としてにわかに脚光を浴び2009年には世界遺産の暫定リストにまで掲載されるに至った。往時は日本屈指のアーバンシティであり、生活に必要なものは全て整っていた最先端地域である。稠密な高層鉄筋コンクリートのアパート群には往時の繁栄の跡がうかがわれる。本書では島の謎、ミステリー、歴史、未来をたくさんの写真で語らせている。この島の現実は日本経済発展の光と影をそのまんま投影している。